読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

鏑木蓮著「真友」

2012-02-20 | か行
刑事による警官殺し。共に父親と同じ刑事になる夢を語っていた14歳の冬、拳銃を奪われ警官だった父親が殺された。
憎悪と絶望を胸に、親友だった三條隆史と向田伸人の人生は激変する。仇討ちを誓った隆史は刑事に。
世間を敵にまわした伸人は裏側の世界に。その間で揺れ動く麻衣と奈緒の女心。親友だったあいつが、俺の大事なものを、すべて奪っていく。二人の人生は二度と交差しないはずだった。13年後奪われた同じ拳銃でさらなる事件が起きるまでは・・・。
生い立ちや背景と設定でインパクトのあるはじまり、お決まりの展開とありふれてはいるが
謎解きの面白さ人二人の少年の友情の行方が気になりまた文章の読みやすさで一気に読み終えました。
逃亡して身を隠し続ける事情にリアル感が感じられなかったが警官が絡んだ不祥事事件として結末は予想できたのは残念。
『真の友とは、側にいるヤツじゃない。遠く離れていても関係ないんだ。ふと、あいつならどうするだろう、あいつならどう言うだろうと思い浮かべられるヤツのことをいうんだ。』(P334)
2011年10月講談社刊

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