20歳の大学生の「ナナミ」は、成行きから駅で出会った施設からの家出中学生二宮セリを一人暮らしの家に連れて帰ることになる。
過去に起こした事件でネンショー帰りの元ヤンキー「クニコ」は今は友人の死に責任を感じながら運送屋の助手をしている。
そして長い間合っていない友人同士の「ナナ」とメールを交わしている。
「ナナミ」と「クニコ」の生活は、紋きりのメール以外何ら繋がりのないような関係だが・・・
実はある点で繋がっており、ラストで明かされる家族関係、人間関係の絡みが巧みな仕掛けとなってミステリーを完成している。
各章のタイトルにWで始まる英語が使われWithout (なしで) Where?(どこ) Whom?(だれ) What?(何) When?(いつ)
Why?(なぜ) Who?(だれ)最終章のWith you (あなたと共に)まで読み終わってみるとなるほどの疑問詞の使い方。
はったりやごまかしのないトリックテクニックを各所に配置して、登場人物たちのどこか不安定さが巧みに描き出されていて
最後まで見届けたい意識を持たせるミステリーで面白かった。
2010年2月講談社刊
過去に起こした事件でネンショー帰りの元ヤンキー「クニコ」は今は友人の死に責任を感じながら運送屋の助手をしている。
そして長い間合っていない友人同士の「ナナ」とメールを交わしている。
「ナナミ」と「クニコ」の生活は、紋きりのメール以外何ら繋がりのないような関係だが・・・
実はある点で繋がっており、ラストで明かされる家族関係、人間関係の絡みが巧みな仕掛けとなってミステリーを完成している。
各章のタイトルにWで始まる英語が使われWithout (なしで) Where?(どこ) Whom?(だれ) What?(何) When?(いつ)
Why?(なぜ) Who?(だれ)最終章のWith you (あなたと共に)まで読み終わってみるとなるほどの疑問詞の使い方。
はったりやごまかしのないトリックテクニックを各所に配置して、登場人物たちのどこか不安定さが巧みに描き出されていて
最後まで見届けたい意識を持たせるミステリーで面白かった。
2010年2月講談社刊
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