「新電力ベンチャーのLooop(東京都台東区)が8月1日、東電エリアの高圧部門において、新電力として自社で電力を供給するのをやめ、中部電力の取次になることが本誌の取材で明らかになった。Looopは既に関電エリアの高圧を関西電力の取次に切り替えている。東電エリアは関電に次ぐ2エリア目だ。全面自由化を機に新電力事業に参入し、順調に契約数を伸ばしきたLooop。新電力の販売電力量ランキングは2018年3月で15位と、新電力ベンチャーの中でも目立つ存在だ。そのLooopが、次々と自社での小売りをやめているのはなぜなのか。電気事業を統括する小嶋祐輔・戦略本部本部長兼電力事業本部本部長に聞いた。(聞き手は山根小雪=日経エネルギーNext)
(中略)
電気料金が25~26円/kWh程度で、FITの売電価格が18円/kWhであることを考えると、あきらかに自家消費した方がコスト低減に優れているわけです。経済性で太陽光の導入を決める時代になったのです。今後も、太陽光発電など設備の提供と、電力小売り、そして蓄電池本体と制御の3つの要素が当社の事業を形作っていきます。
いまの新電力事業はあくまで“つなぎ”と思っています。系統電源を取り扱い、30分値に日々触れ、需給調整市場の変化を体感する。そして、来るべき時期に備えて、需要家との接点をつくっていくというのも、今の新電力事業の目的です。
分散電源が大量に導入され、電気事業の構造は変わります。Looopが設立当初から思い描いてきた事業を、いよいよ展開できる時がやってきます。」日経エネルギーNEXTより
今では低圧分野の顧客数が13万件と顧客ベースを持たない新電力としては伸びが目立つLooopでんきですが、高圧分野では大手電力の考えられないほどの安値攻勢に対抗できず、「取次」(顧客とは名目だけの繫がりを残すだけの事実上の撤退)になっていると言う記事です。高圧は取り敢えず捨てるが、主力の低圧分野では来るべき分散電源の時代に備えた戦略的事業展開のようです。
Looopでんきからは僅かですが電気を購入しており、FITでんきを買って貰っています。2019年11月のFIT切れ後の自家消費プランと余剰電力の販売に注目しています。
HIT210(4.2kW)の発電データ
10月1日(月)晴れ
太陽光発電量 25.8kWh
エネファーム発電量(予約発電) 4.0kWh
W発電量 29.8kWh
売電量 24.3kWh
買電量 2.7kWh
W発電自給率 359.0%
発電設備利用率 25.3%
日照時間 11.0h
連系以来 3336日(9年49日)