仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

3/9 「Bar Trefle d'or」 ~ 「Wine Bar Viola」

2010-03-11 16:29:09 | 仙丈放浪記
「Wine Bar ROTHKO」 を出たのが1時前。
ネーゼさんに教へて頂いた、 「Rum and Whisky 」 を搜して、木屋町を下つて行つた。

京都ネーゼの木原さんが書いてくれた地圖が見つからず、記憶を頼りに探した。
確か、不動産屋の入つてゐるビルの4Fだつた筈。
でも、この時間ぢやあ、不動産屋は閉つてゐて見つからない。
「ん」の提燈を過ぎたあたりで、京都ネーゼに電話した。

「見つからないんだけど・・・」 と私。
「地圖はどうしました?」 と木原さん。
「いや、なくしたのかなあ、見つからなくて」
「あれ、仙丈さん、ポケットにしまふの見ましたよ」
「ポケットも探したんだけどね」
(ちなみにコートのポケットにはなかつたが、翌日スーツのポケットから發見された)
「いま、どちらです?」
「んとね、んを過ぎたところ」
「ああ、それでしたら、少し戻つたところにある筈ですよ」
「あ、あつた、あつた!でもお休みみたいだなあ」
「だから、行く前に電話したはうがいいつて云つたぢやないですか」
「どうしよう」
「それでしたら、六角通を西に行つたらどうです? K家 は定休日だけど、仙丈さんが仰つてたトレフルドールもあるし、最後は、 ヴィオラ に戻れますし」
「ほ~い、了解、どうもありがたう!」


といふわけで、食べログでそこそこ評價されてゐる、 「Bar Trefle d'or 」 に行くことにした。

ドアを開けると、常連らしい男性客2人と、カウンターの中に女性が2人。
2人の女性のうちの一人が店主のバーテンドレスらしい。
「いらつしやいませ」
挨拶はしてくれたが、この店主、あとは常連との會話に忙しい。
ゴルフコンペをどうするかで盛り上がつてゐる。
私のはうは、それに比例して盛り下る一方だ。
見かねたのか、若いはうの女性が話し掛けてくれたが、私の氣持ちは冷えきつてゐた。
結局、1杯だけ何かを頼んだが、それを急いで飮み干して店を出た。

私の感想。
この店はスナックのやうなところだと思へば腹も立たない。
しかし、バーとして期待して行つたらがつかりする。
客の樣子に目配り出來ないバーテンしかゐないやうでは、バーの價値は半減する。
一見(いちげん)で行く場合は、行つた時に常連がゐないことを祈りながら行くべきだらう。
ちなみに、私は2度と行くつもりはない。
京都といへども「ハズレ」はある、といふことだ。


このままでは後味が惡いので、最後にまた 「Wine Bar Viola」 に立ち寄つた。

「ただいま~」
「お歸りなさ~い」

1時半を廻つてゐる、といふか、2時近くだといふのに、テーブル席に若いカップル、カウンター席に男性の一人客。
オーナー・ソムリエの石井さんや男性客と話をしてゐたら、
「ご一緒させてください」
と、若いカップルがカウンターに移つて來た。

話をしてゐるうちに、男性のはうは神戸大學、女性は慶應大學を出て、それぞれ同志社の大學院に入つたといふことがわかつた。
女性は終始ニコニコとほほゑんでゐて、聰明さう。
男性は少し子供つぽいところがあり、頼りなささうな印象を受けたが、こちらも好青年。
具體的な内容はともかく、かういふ若いカップルと話が出來ると、こちらも20數年前に戻つたやうな氣になる。


ホテル歸着、午前3時過ぎ。
面接に來たんだか、飮みに來たんだか、よくわからない一日だつたが、まあいいや。




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