6月2日
『江戸川乱歩全集:70作品』
小学生の頃、子供向けに出された本をいくつか読んで以来。
4月19日に読み始めて、やっと読み終えました。99.4時間かかりました。
もうしばらくは乱歩はいいや。
10,235P。
66.「妖人ゴング」1957年
少年向け。明智小五郎の姪、少女助手・花崎マユミ。チンピラ別働隊。
67.「妖怪博士」1938年
少年向け。明智探偵事務所は麹町ではなく麻布竜土町になっている。
68.「指」1960年
69.「指輪」1925年
70.「幽霊」1925年
なるほど。
6月13日
『運命の人』山崎豊子 2009年 2,529P
初読。
1972年の沖縄返還の際に、アメリカが自発的に支払うとされた400万ドルが実は日本が肩代わりしていた。
その密約を外務省の事務官から入手して報道した「外務省機密漏洩事件」で、その取材した記者、弓成が主人公。
証人として出廷した外務省の当事者たちは口を揃えて密約などなかったと証言し、弓成被告は地裁で有罪、高裁で無罪、最高裁で有罪とされたのだった。
弓成とその外務省事務官との不倫関係が暴露され、弓成夫妻は別居、弓形夫人の悲しみを思うと胸が痛む…
2002年、アメリカの図書館で密約を記した文書が発見される。
体調を崩した弓成を沖縄に訪ねた弓成夫人。わだかまりが解けて良かった。
そして、沖縄。
沖縄はやはり日本にとっていまだに贖罪の対象なのだ。
6月14日
『いま、会いにゆきます』市川拓司 2003年
初読。
文体が春樹っぽい(笑)
雨の季節のたった6週間の奇跡。
もう一度、妻と恋をする物語。
ところが…
残されていた妻からの手紙。
逆転の構図。
6月15日
『恋愛冩眞 もうひとつの物語』市川拓司
初読。
まいったなぁ…
やられたって感じ。
「恋をしないで生きてはゆけない」か。
久しぶりに小説に泣かされました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます