大阪・京橋 カンタービレ声楽教室のブログ

レッスンの話題を中心に書いています。

歌を通して見えてくるもの

2018年02月28日 | レッスン
マニフィカ カンタービレ声楽教室




私はレッスンを進める上で質問することを大事にしています。

そうする理由はたくさんあるのですが、その一つの理由として、先生主導ではなく、生徒さん主導で進めたいと思っていることにあります。

今の時分の学校教育がどうなっているのか、私が学生だった頃よりも進歩しているであろう、進歩していて欲しいと思っていますが、当時は先生主導の授業ばかりだったように思います。

先生が説明して、質問は?と聞かれても質問なんて一つ出ればいい、みたいな授業が主流でした。



そんな授業を受けてきた私ですが、歌のレッスンでは生徒さんが何を感じているのか、そこをすごく大事にしています。

例えば、よくなった時にどういう風に感じたのか、とか、よくなったのは何かが変わったからだけど、では何を変えたのか、自分で何を意識したのか、など聞きます。

意識しないと自分で何を変えたか、とか、どんな変化が起こったのか感じる間もなく過ぎていくことも多いと思います。

そういうことを繰り返していると自分がそういう思考をするのかとか、思考の方向性なんてことも気が付くこともあります。



また質問の内容は例えば歌詞の内容に迫ることもあります。

同じ歌詞でも人それぞれにとらえ方が違って、毎回とても興味深く思っていますが、ここでも質問を繰り返していく内に最初にイメージしていたよりも歌詞に対しての世界観が広がってきたりします。

そうなってくるとおそらく自分では想像してなかった世界であったり、自分が感じてなかったけどこんなことを思っていたんだな、など間口が広がっていきます。



こういうことを繰り返し繰り返し続けていると、歌を歌うって自分を知ることだなと痛切に感じます。

変な書き方ですが、意識が自分だとすると、自分の心や体とは一生をひと時も欠かさずに共にする相棒ですが、意外とその心や体と向き合うって忙しい毎日の中ではおろそかになっていることもあるかと思います。

好きな人のことはどんなことでも知りたい、というのがあると思いますが、一生を共にする自分のことも大好きな歌を通して知っていくっていうのもいいんじゃないかなと思います。





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