cafe de sou-ryu

ほっと一息
ちょっと休憩しませんか?

学びの秋

2010年09月11日 16時15分18秒 | outing
こんにちは。
本日の京都はとてもいいお天気。
夏のひと頃を思うと、まだ暑さは残るものの少し陽射しも丸くなり
降り注ぐ光も肌の上に柔らかな陰影を落とす気がします。
小さな歩みですが、秋の足跡は着実に近づいているのでしょうね。


さて。
cafe de sou-ryu、八月の下旬からご無沙汰をしておりましたが
みなさまお元気に九月をお迎えでしょうか?
宗流は元気にお仕事に励みつつ、ただいま10月に行われる
きもの文化検定のお勉強に勤しんでます!  
何だかんだとしているうちに、残すところあと一ヶ月少々となり
徐々に焦り気味になっておりますが、できるだけの事はやって
当日を迎えたいと思っています^^

しばらく大好きなお友達のみなさまのところへお伺いするのも
しばし遠のきがちとなりますが、暖かい目で見守って頂けると
大変有り難く思います!
どうぞよろしくお願いいたします。



さてさて。
本日はお仕事もお休みの宗流。
今日は朝からお勉強を兼ねてお出かけしてきました^^
とはいえ、お家からすぐ近くなので、ぴゅーっと自転車でひとっ走り。
お出かけというほどの距離でもないんですけどね。


今日は風俗博物館へ行ってきました♪  


この風俗博物館は、日本の衣服(装束)の歴史を教えて頂ける博物館です。
ただいま検定のお勉強のため、衣服史をお勉強しているのですが
本やインターネットだけでは解りづらい部分がとても多く、
装束関係のお仕事に就いていた知人に教えてもらって伺ってきました。


この博物館を運営されている会社は、神官の装束などを製造販売されていて
実家が神社の宗流には少しだけ縁近い会社なのですが、実家の事に疎いため
ほとんどお名前くらいしか知りませんでした。
罰あたり娘→^^;ワタシ


でも、そうした装束だけにとどまらず、日本の衣服史の変遷など学術的な分野でも
とても熱心に活動されており、この博物館も広く一般に公開され
多くの博物館などでは撮影を禁止されている中、ここは撮影が自由に許可されています。
きっと、展示されている人形や装束の維持には様々な御苦労や費用もかかるでしょう、
けれど、そうして少しでも日本の文化としての衣服史を遺し、後世へと伝える気概が
根底に強くおありだからこそなのでしょうね。
頭の下がる思いで拝見してきました。















※ (大きさは実物の1/4のサイズです)
 一枚目・二枚目は、源氏物語の光源氏が造営した六條院に仕える
 女房(女官)たちの生活風景です。

 三枚目は平安時代に貴族が移動する際に使った源氏車(牛車)です。












※ 四枚目はこの時代の女性の装束として良く知られた十二単です。
 とはいえこれは少し簡略化したもので、二枚目の画像に後ろ向きで映っている
 女性の後ろに長く引く白いもの(裳)と一番上の上着(唐衣)が省かれています。
 いわゆる袿姿(うちきすがた)ですね。
 この時代は身分の高い者に仕える女官側の方が、敬意を表し衣服を正していました。

 五枚目は直衣(のうし)姿の光源氏。直衣は公儀以外の場で着用された
 貴族の普段着にあたる装束です。



→万が一、平安装束に少しでも興味をもたれた方がいらしたら
 拙いまとめですがこちらからどうぞ♪  



やはり文字や写真で見るのと、お人形とはいえ実際に展示されているものとは
リアリティが違います。とてもいいお勉強になりました^^



また、この博物館の受付にいらした方に、本を見ているだけでは解りづらかった
ちょっとした質問をさせて頂いた際、回答と共にとても素敵なお話をして頂きました^^

…私は今も検定試験のお勉強していますが、どうも心にひっかかりを感じていました。
それは、前回の2級までは何となく広く浅く知識を網羅する事で
お勉強をしたという気持ちになっていたのですが、この1級はそれまでより
更に専門的な知識を深く掘り下げないといけないせいか、
何のために?どこまですればいいの?という疑問がついて回ってました。
どう言えばいいでしょうかね…それぞれの専門的な分野のお勉強に対し
果てのない深さを覚え、戸惑いと焦りを感じている、
と言ったところかもしれませんね。




でも…
宗流が試験を受ける事を聞き、その他の質問にも丁寧に答えて頂いた
受付の方が仰った言葉は、とても印象的なものでした。

「確かに検定試験は何に役立つという事でもないけれど、
 いまあなたが学んでいる事は、知識につながる。
 学ぶという事に無駄なものは一つもありませんよ。
 自分の人生の財産ですから。大事なのは結果だけではなく
 知らない事を知ろうという姿勢と時間ですよ」

そう言って頂き、何となく霧が晴れたような気分になりました。
よく色んな文言でこうした事は言われたりしてますが、
実際にこうした道で知識を積まれた方に諭されると、
一言の重みがとても胸に響きました。
この場をお借りして…ありがとうございました!


もちろん結果を出せれば嬉しいですが、ダメでも今年身につけた
知識が無駄になる訳ではありませんものね。
要は自分の知の財産、知識に無駄なし、です。
また頑張ろうっと、改めてそう思い直した宗流です^^v



ちなみに、次回はちょっと柔らかく、
博物館の後に訪れたおまけ記事を♪
お勉強の合間のしばしのブレイクタイムです^^




宗流










湖国の夏 その4

2010年08月22日 22時51分25秒 | outing

こんばんは。
本日の京都は朝からとてもいいお天気♪
まだまだ残暑は厳しいですが、それでもやはり
晴れの日曜日は気持ちがいいですね^^
今日はあまりお出かけもせず、お家でのんびりしていましたが
窓から見える空が青いというだけで、
何となく嬉しい気持ちになれる宗流でした。



さてさて。
お盆明けからそろそろ一週間が経ちますが、
本日も「湖国の夏」シリーズをお送りいたします。
今回はおみやげ編。でも、その1でもお話にしましたが
残念ながらボーナスに縁のなかった宗流、
今回のおみやげは形に残らないリーズナブルなものばかり^^;
まぁ、おみやげは形あるものばかりじゃありませんものね!
(↑若干自分に言い聞かせ)




まずはひとつ目♪
三井寺の ひきづり鐘まんじゅう安土問答 です









○ひきづり鐘まんじゅう→三井寺・れすとらん風月

こちらは、武蔵坊弁慶が三井寺の鐘を引きずって登ったという
伝承にちなんだ「三井寺べんけい ひきづり鐘まんじゅう」です。
購入した三井寺のすぐ前にある「れすとらん風月」の売店では
箱入りのおみやげ用のもの以外に、店舗でも焼きながら販売されてます^^
広島の「もみじまんじゅう」のような生地に、甘めのこしあんが包まれていて
お茶うけにぴったりのお菓子でした。


○安土問答→万吾楼

信長の命により、浄土宗の僧と、日蓮僧の間で行われた宗論「安土問答」
にちなんだ丁稚羊羹です。
竹の皮の中身は、こしあんのものと、粒小豆が入ったものの
二種類が薄く伸ばされてひとつに包まれて入ってました。
竿羊羹とはまた違い、甘さ控えめな丁稚羊羹。
宗流は強い甘みものがそれほど得意ではないせいか、
素朴な蒸し羊羹の類が大好きです^^





次は つぶら餅  です。






○つぶら餅→彦根城下(夢京橋・分福茶屋)

何だかたこ焼きか明石焼きをを思わせるような姿形ですが、
米どころ近江の米粉を使ったもちもちの皮に中身はつぶあんです。
焼き方もたこ焼きのような丸い穴の鉄板で焼かれます。
焼き立ては皮がぱりっと香ばしく、あんこも火傷しそうな熱さ!
1個60円のリーズナブルさと、焼きたてを渡して貰える手軽さで
宗流、彦根に寄るとこれをはふはふするのが楽しみの一つです♪





続いて バームクーヘン です









○バームクーヘン→CLUB HARIE

宗流はバームクーヘンといえば、CLUB HARIE!
東京や名古屋・大阪にも店舗がありますので、ご存知の方も多いと思います。
でも、たねや=CLUB HARIEの本拠地は滋賀県近江八幡なんですね^^
和菓子(たねや)も美味しいものがたくさんありますが、
このバームクーヘンは宗流の特にオススメする一品です!

これはさすがにその場でパクリ!とはいきませんので、
お家に持って帰って、少し冷蔵庫で冷やしたあとにバニラ&チョコアイスと
一緒に頂きました^^
このバームクーヘン、本体のケーキ部分もふわっとして美味しいのですが
宗流は周りのフォンダン部分(お砂糖の衣)が一番好きです。
冷蔵庫で冷やすと、フォンダンが冷えてシャリシャリになります♪






そして、前回登場したくるみパンです。








けっこう大きなパンでしたね。直径20cmくらいあったでしょうか。
表面はハードタイプのパンでしたが、中身はふわっと柔らかく、
くるみと小麦の香りがしっかり。
半分はそのまま何もつけずに味わって、残り半分は帰宅した晩に
近所で買ったパンと一緒にサンドイッチにしました。
一つはクリームチーズ×スモークサーモン×ブロッコリスプラウト。
もう一つはスパム×トマト×サニーレタス。
お食事パンにもってこいのクルミパンでした^^





そして最後は、食べられないおみやげです^^











一枚目は高島町からの帰り道、白髭神社の近くの琵琶湖です。
車の中からだったので、ビミョーにナナメ向きですねぇ^^;

最後の一枚は、帰り道に比叡山のドライブウェイを通ったので
山頂の展望台から臨む琵琶湖と大津市の景色です。

この日は眼下に広がる景色全てが青の世界でした^^
この写真の中央左よりに周りより少し背の高い建物がありますが
ここは宗流が働いていた京都のホテルと同じ系列の大津のホテルです。
研修やイベントがあると京都と大津はいつも一緒だった事、
そして同期生もたくさんいた事が懐かしく思い出されます。

ここのホテルの最上階には、昼間はカフェラウンジ、
夜はピアノ演奏とアルコールが楽しめるバーラウンジがあります。
特に夜のラウンジタイムは宗流のオススメ!
高層階から琵琶湖を臨めるだけでなく、時間によっては
浜大津で上がるカラー照明で照らされた噴水を見る事ができます。
大切な人と一緒だと、とても素敵な時間を味わう事ができますよ^^




そんなこんなで、滋賀県は湖国の夏も終わりです。
かなり個人的な旅行日記でしたが、ほんの少しでも滋賀県の様子が
お伝えできているといいのですが…。


京都は観光地として幸いにも年間を通じてたくさんの方に訪れて頂いてますが
ほんの少し離れた滋賀県も史跡や自然が多く残る素敵な土地です。
特に日本最大の湖、琵琶湖には見どころも名産もたくさんあります。
春の海津大崎の桜並木、夏の湖面の輝き、秋の近江八幡の夕焼け、冬の湖北の雪景色…
それぞれの季節に、琵琶湖は私たちの目に彩り豊かな景色を映し出します。
どうぞみなさまも機会がありましたら、
ぜひ滋賀県の旅をお楽しみ下さいね^^



宗流

湖国の夏 その3

2010年08月21日 00時08分11秒 | outing

こんばんは。
本日も京都は暑い一日でした。
このところ毎日暑さが厳しい日が続いていますが、
今日は格別肌を刺すような陽射しが照りつけていて、
日中の屋外はまさにサウナ状態!
今日の京都の気温は約35度とのことでしたが、たぶん嘘ですね。
あの炎天下では、おそらく48度くらいにはなっていただろうと
信じて疑わない宗流です。


さて。
本日も「湖国の夏」シリーズをお送りいたします^^
そろそろ先が見えてきましたね~。
今回はようやく、引率者主催の歴史ロマンの旅も終わりを告げ
宗流主催ゆるゆる湖国旅の始まりです♪
…しかし、歴史ロマンの旅に時間が押しに押され、
ゆるゆるの旅はちとビミョーなご紹介です。あしからず~!



さてさて。ゆるゆるの旅は、一日目の午後遅くから始まりました。
最初は滋賀県長浜市にある黒壁スクエアです。

ここはガラス製品が有名で、きれいなグラスやアート作品、
インテリアのガラスがたくさん展示販売されていたのですが…
スミマセン、そんな素敵なお店の画像が全くありません^^;

と、いうのもここに到着した時に、ちょうど急な雨に見舞われて
まず一番に飛び込んだお店が下のcafe。
一瞬で気に入った宗流、つい長居を決め込んでしまいました。







オステリア・ヴェリータさん。
こちらは古い蔵を利用して作られたcafeです。
表から見るとちょっと時代を感じる趣なのですが、
中はとてもきれいなお店で、イタリアンの食事やスイーツが楽しめます。

このお店、長浜市にあるホテルの北ビワコホテルグラツィエ
の姉妹店で、ホテルの方もとてもかわいい雰囲気です。



のんびりと冷たい飲み物を楽しんだ宗流、ようやく当初の目的の
ガラスショップに立ち寄ったのですが、これがすごい人!
ゆっくりとお買いものを楽しむ雰囲気ではない様子。
だいたいが注意力散漫な宗流、持っているバッグでうっかりと
ガラスを割ってしまう可能性大のため、
撮影は自粛となりました^^;


ホントは夏のグラスを買いたかったのですが、この日は人がとても多くて
ゆっくりと見て回るには、ちと大変そう…。
かなり残念ではありましたが、またの機会という事で、
今回はつらつらと眺めて周囲を散策してきました。














上の二枚の写真のような、和風テイストの雑貨店、
焼きたての美味しそうなパンの香りが漂う小さなパン屋さんなど
黒壁スクエアの周囲には、色んなお店があって楽しいです^^
下の写真はパン屋さんと表に作られた薪オーブン。
このお店、中には二種類だけしかパンはありませんでした。
でも、それは自信のあらわれなのでしょうね。潔し!
宗流もいい香りに誘われて、くるみパンをお買い上げ。
帰ってから美味しく頂きました!




そして、次の画像は翌日滋賀県高島町へ行った模様です。
高島は「近江の厳島」と呼ばれる白髭神社や、
色んな風車のある公園・風車村、そして美しい琵琶湖畔が
臨める地域です^^










琵琶湖南をスタートし、湖東の彦根から北へ長浜、
そして湖西の高島町と、そろそろ湖国の旅も終りに近づいてきました。
最後に立ち寄ったのは、高島町にある「高島びれっじ」です。


この高島びれっじは、江戸時代からの建物を利用して
染色などの体験施設や、cafe・ベーカリーなどのお店が楽しめる
小さいレトロな雰囲気の街です。
エリア自体はとても小さいのですが、古い街並に足を踏み入れると
何だか懐かしいような気分に浸れる気がします^^
一枚目はこのびれっじの観光案内所、二枚目はこのびれっじの
隠れた(?)スポット、石でできた水車「石輪」です。


ちょうどここに到着したのはお昼時で、まずはランチ!
と、いう事でこちら↓に向かったのですが…







この古い蔵を改装したPetit-Reveさんでは、
美味しそうなスイーツとランチを頂けるそうなのですが
残念ながら店内は満席^^;
仕方がないので、外観だけを一枚パチリ。

他に何かあるかな~?と探して行き着いたのがこちら↓











先ほどの観光案内所の建物の中にある「味工房 さが」さん。
外観も店内もレトロな雰囲気満点なのですが、
BGMにも昭和の歌謡曲がかかる念の入りよう!
畳のお部屋でぺたりと座っていると、田舎の親戚のお家で
ご飯をよばれているような感じで落ち着きます。

奇跡的にお客さんが少なかったので、普段は店内でメニューを撮影しない宗流も
ちょっと失礼して一枚。
チキンカツ定食…あまりのボリュームに完食できなかったのですが
ほっこりと満足のランチでした。ごちそうさまでした!



お腹も満足したので、ランチ後は散策タイム!
びれっじ内をうろうろし、そこから少し足を伸ばして
琵琶湖の浜まで調子に乗って行ってみたのですが、
暑い…!! この日はうっかりすると道端で倒れそうな気温の高さ。
浜からヘロヘロになってびれっじまで戻ってきた頃には
すっかり汗でべたべたでした^^;

なので、冷たいものでも…♪















cafe Alivioさんも古い蔵を再建したcafeなのですが、
ホントに外観は蔵そのもの!そして二枚目の画像の分厚い扉(重い!)を開けると
白くこじんまりした店内がとてもかわいいお店です。

実はこのお店、たまたま入れたんです。
というのも、このcafe Alivioさん、金土日の週末だけの営業。
この日はちょうど日曜日。そのおかげで美味しい
マンゴーのかきごおりを頂けました^^v
ふわふわのかきごおりに、ごろんとしたマンゴーとたっぷりミルク、
バニラアイスもさっぱりとした甘さでホントに美味しかった~!
充実のおやつタイムにご満悦な宗流でした♪



さてさて。
こんな感じで湖国の夏休みは終わりを告げました。
琵琶湖は宗流もよくドライブでお出かけするのですが、
だいたいが湖周をくるりと回るだけなので
今回は普段立ち寄らないスポットを満喫できました。
一泊二日の湖国の夏。ほんの少しでも滋賀県の良さを
お伝えできているといいのですが…。


そして、次回はいよいよ旅の最終回。(マダアルノ~??)
超個人的なお楽しみ、おみやげ編です^^



次回へ続く


※スミマセン、今週はバタバタしていたため
コメント欄は閉じさせて頂いておりました。
また、いつも楽しく拝見させて頂いておりますみなさまのブログへも
なかなか遊びにいけませんでしたが、週末あたりからは
少し落ち着きそうですので、またお伺いさせて頂きました際は
どうぞよろしくお願いいたします^^v




宗流












湖国の夏 その2

2010年08月19日 01時27分53秒 | outing

こんばんは。
お盆休みも終わりましたが、日中はまだまだ暑いですね^^;
京都も日中はまだ夏の暑さまっさかり!アツイ~!!

でも、先ほどちょっと表を歩いたら
今夜は少し涼しい夜風が吹いていました。
昼間は蝉の声がまだうるさいくらいに聞こえますが、
もう少ししたら、夜の虫の音も聞けるでしょうね。
まだまだ夏、とばかり思っていても、
季節は一歩ずつ秋へと向かっているのでしょうか^^



さて。
本日は昨日に引き続き、湖国の旅・第二回です。
実はちょっと時系列が他の場所と前後しているのですが、
これはまた次のお話で^^
今回は歴史ロマン再び!です♪











湖国二日目は彦根城からスタートです^^
これは一番最初にくぐる天秤櫓の門です。
写真では半分見切れちゃったのですが、ちょうど中央の門を境に
左手の櫓と同じものが右側にも見られます。
その左右同じ櫓を天秤棒のように両端に持つ事から、
この天秤櫓という名前がついたそうです。








これは天秤櫓に掛かる廊下橋です。
この画像も映りがイマイチなのですが、石垣に特徴があります。
向かって右側の石垣と、奥の左手では石の組み方が違います。
これは右手側は築城当時の1600年代のものなのですが、
左手は1800年代半ばに天秤櫓の改修がとりおこなわれた際、
石の組み方が変わったそう。
当初のものを「ごぼう積み」といい、比較的自然の形に近い石を使って
あるのですが、後年のものは「落とし積み」といい、石を切り出して
立方体に近い形のものを組み上げたものだそうです。(by 引率者)









しばし歩いて、彦根城到着~!!
…実は彦根城もこれで三回目です^^;
そろそろ感動が薄くなった気がしないでもない宗流です。
でも、いつ見てもきれいだなぁと思いますね。
兵庫県の姫路城は大きさと美しさに圧倒されますが、
彦根城は小さいながらも凛とした佇まいに感じます!








彦根城の天守を堪能(←引率者が)した後は、
次の目的地へしばし歩いて移動です。
これは何てことない石壁なのですが、
宗流はこういう石の雰囲気が大好きです。

長い長い時間、石は城主の交代も、時代の流れも、
今と同じように訪れる季節も、静かに同じ場所で見続けていたのです。
けしてそれは触れても見えるものではありませんが、
そこには確かに流れ来る時の重さが見られるように感じます。
私は、その感覚が好きなのかもしれません。




















彦根城の北側にある名勝、玄宮園です。
大きな湖に見立てた池を囲むような形で、臨池閣、鳳翔台、八景亭などの建物が
建てられています。

鳳翔台では、抹茶を楽しむことができるのですが、
この日は先を急いでいたため断念。。ザンネン
ここは初夏の季節は蓮や菖蒲、また秋は虫の音が楽しめるそう。
夏の緑も美しいですが、秋の季節にまた訪れたいなぁ^^











彦根城を出た後、すぐそばにある夢京橋キャッスルロードです。
ここは和風のご飯屋さんや、和のグッズ・おみやげなどを販売している
お店が並んでいます。
もう何度かここにも訪れていますが、ここに来ると必ず買うものがあります。
ですが、これはまたのお話でご紹介いたします^^









そして、ここもお気に入りのお店の一部なのですが、
さて、何のお店でしょう。→???
ご覧頂いている女性の方の中には、ここの人気商品を口にされた方も
いらっしゃるかもしれませんね。
宗流も毎回この店舗と、滋賀県の近江八幡に行った際には必ず買い求めます。
この日も買ったのですが、それもまたのお話でご紹介いたします!




次回へ続く




宗流

湖国の夏 その1

2010年08月18日 01時54分47秒 | outing





こんばんは。
長かったお盆休みも終わり、またいつもの日常が戻ってきました。
みなさまのお盆はいかがでしたか?
お休みの方も、お仕事の方もお疲れ様でした^^
宗流は土日の週末はお休みでしたが、
それ以外は休日出勤で、普通にお仕事してました。。
去年に引き続き、今年も幻のお盆休み…(泣)
まぁポジティブに考えると、お休み慣れしなかったから、
お仕事始めのエンジンがかかりやすかったのかも♪
…なんて、ただのヤセガマンですけどね^^;


そんな貴重な宗流の夏休み、滋賀県に行ってきました!
え~っ、滋賀って京都の隣じゃん!それ旅行??と、思ってはいけません。
ここには大人の事情がたっぷり詰まってます!

…ホントなら、ちょっとした夏の思い出作りに♪と、
景気よくどーんとヨーロッパにでも行きたかったのですが
何しろ先細り産業と巷で噂の呉服業界。
冬に引き続き、夏もボーナスが出ませんでした!!!(号泣)
と、言う訳で…宗流の
「気持ちはなんちゃってヨーロッパ、in滋賀県!!スタートです^^v



まずは一日目。
最初に向かったのは、滋賀県大津市にある「園城寺」です。
いやいや…宗流ずっと「三井寺(みいでら)」と思っていましたが
正式名称は「長等山園城寺(ながらさんえんじょうじ)」だそう。
知らなかった…^^;
近江八景の一つ「三井の晩鐘」でも知られているお寺です。
それ以外の七景は…宗流に聞いてはいけません。








三井寺の大門です。






中には三重の塔もあり。結構広いんです。
朝の鐘の音が響き渡る境内は、
その音がさらに静寂を引き立てるような気がします。







なぜか孔雀さんがおりました。
手前のちっこいのはベビー孔雀で、奥のはママ孔雀だそうです。
ベビー孔雀は鳩を一回りほど小さくしたような大きさでしたが、
これが結構飛ぶんです。驚きでした。








三井寺の中には、文化財に指定された建物がたくさんあります。
そのどれもが歴史的価値や信仰的な重みのあるものなのでしょう。
けれど、ちょっとばちあたりとは思いつつ、
私が一番気に入った場所がここでした。
石段を降りた参道に、整然と並んだ灯篭。
目に入る色彩は、梢の緑と石の色だけ。
そして耳に届くのは、姿の見えない蝉たちの声。
ごくごくシンプルな景色ですが、とても心が落ち着きます。

何に心が惹かれるか、それはきっと人それぞれ。
目に見えるもの、形あるものばかりではないのかも。
そんな風にちょっと心穏やかな気持ちになりつつ、
三井寺を後にしました。






そして、次に向かったのは滋賀県近江八幡市にある安土城跡
ここは織田信長が丹羽長秀に命じて築いた城です。
歴史バカ(?)の宗流の引率者がかなり主張してコースに加わりました。








ここは大手道登り口。城跡の入り口になります。
城の要とも言える本丸は、このずっと奥の山の上。

この写真ではただの石の階段なのですが、甘く見てはいけません。
春や秋の気候の良い頃ならいざ知らず、
正午の夏の太陽の下で登るには、この石段、結構疲れます。
ちょっとした修行ですね^^;








えっちらおっちらと石段を上ると、二の丸跡に信長廟があります。
でも、この安土城跡には建物らしい建物はほとんどありません。
戦国時代の天下を手中におさめる寸前で没した巨星。
本能寺の変の信長の死去後に消失した安土城は、
今となってはその跡だけが残るのですが、それが却って
歴史の移り変わりを雄弁に物語っているのかもしれません。

主を失った城は、歴史の語り部であったとしても
そこから未来を生み出す事はありません。
時代はそこに誰かがいてこそ未来への懸け橋となるんですもの。
静かに時を留め、歴史の一幕を垣間見せる。
この信長の夢の跡もその一つなのかもしれません。




しかし!安土城は現代にもありました!!
それがここ↓
















ここは安土城跡のすぐそばにある「信長の館」です。
信長の館には、原寸大の安土城天主(5・6階)が展示されています。
もちろん復元されたものなのですが、きらきらです。


…豪華は豪華なのですが…やはり復元のお城ですもの。
どこか不自然さは否めません^^;
こう言っては身も蓋もありませんけどね。




次回へ続く





宗流

星降る夜

2010年08月10日 01時09分13秒 | outing
こんばんは。
先週の立秋を迎えてから、こちら京都は
比較的過ごしやすい日が続き、まだ八月も前半というのに
何となく残暑かなぁ~と思う宗流です^^
けれど、暦は秋とはいえまだまだ8月も前半、夏真っ盛り。
暑さ寒さも彼岸まで、ですものね。
まだしばらく暑さとは縁が切れなさそうです。。



さて。
昨日の日曜日、宗流は夜からお出かけしてました。
今年から、京都では旧暦の七夕に合わせてのイベント、
京の七夕」が開催されています。(~8/15まで)
私も直前まで全然知らなかったのですが、調べてみると
案外お家の近くだという事で、昨夜は夕涼みがてら
ぷらぷらと歩いて見学してきました^^
本日はその模様を画像と共にお伝えいたします♪

…とはいえ、予想以上の人出のためのんびり写真が撮れず
画像の出来が悪いのはご容赦くださいね^^;






まずは入り口から。
ここは京都市内の大きな通り、堀川通りです。
場所は堀川御池の二条城のすぐ前。ここから北へ向かってのスタートです。
この日は日曜の夜とあって、写真には映していませんが
結構な人出でとても賑わっていました^^
浴衣姿の女の子もちらほら…宗流も浴衣を着ればよかった。残念!








堀川通は片側4車線の大きな通りで、スタートより南は普通の道路ですが
このスタート地点くらいからは道路に沿って、
半地下の状態で、道路の下に川が流れています。
と言っても、宗流が小学校くらいの頃まではスタート地点より
南へ数百メートル下がった地点くらいからも北へ向かって、
道路の真ん中を川が流れていました。
今はもう道路の真ん中は埋め立てられ、川は流れていませんが、
堀川御池から北に向かって遊歩道のある新しい堀川ができています。
これはその遊歩道沿いに飾られた七夕飾りです。
笹にたくさんのかざりとお願い事が飾られていました♪












笹の葉のアーチが終わると、こうした竹をつかったオブジェが
たくさん展示&ライトアップされています。
京都は竹の産地でも有名で、竹を使った工芸品やアート作品も
色んなところで目にすることができます。
京都らしい竹材に新しい感性の息吹が宿り、こうしたアート作品を
生むのでしょうね。
ホントはもっとたくさんあったのですが、腕が未熟なため
まともな写真がとれませんでした(泣)
















ちょうど中間ほどまで歩いたところでしょうか、
友禅流しのようなオブジェもありました。
京友禅で有名な京都市、友禅染で美しい色柄に染められた反物を
昔は鴨川や堀川で川の水にさらして洗っていたそうですが、
今ではそんな光景は見られません。
(イベントは御池から今出川までの区間で開催されています)









これは何?と、思われるかもしれませんね^^
前出の友禅流しのオブジェのもう少し先あたりから、
川面にこの丸い物体がたくさん流れています。
実はこれ、LEDの灯りで光る浮かぶボールで、
全部で約2000個ものボールが幻想的な青い光を放ちながら
ゆっくりと堀川の流れにそって浮かび流れています。
画像ではお伝えしきれないのですが、実際に目にすると
とてもきれいな光景です^^










そして、これがこのイベントの一番の目玉、天の川です。
よく見ると、細い竹をアーチ状に遊歩道の天にかけ、
そこにたくさんの電飾を光らせて天の川に見立てています。
このアーチ、実は電飾の変化でこんな風に明るく見える時もあれば、
下のこんなふうにも見えます↓











…手に届きそうな星が頭上に♪
闇の中にきれいな天の川が浮かびます。
このエリアでは、数十メートルこの星の下を歩く事ができます。
京都の街中で、星に触れる夜。
なかなかロマンチックな気分に浸れますよ。




京都の七夕、いかがでしたか?
いつもは人の少ない堀川の遊歩道ですが、
ささやかな川のせせらぎを流れる灯りとともに、
束の間の星降る夜を味わえる瞬間でした。

このお盆休み中、京都にご旅行の予定がある方、
そして近在にお住まいの方、またちょっと足をのばしての方も
どうぞみなさまお時間がありましたら一度足を運んでみて下さいね♪


星降る京の七夕へ、どうぞお越しやす^^



宗流










近くて遠いアジア

2009年12月07日 00時00分06秒 | outing


こんばんは。
本日の京都は夕方から少し冷えてきたものの、
日中はとても暖かく、いいお天気の一日でした。
今月最初の日曜日、みなさまいかがお過ごしでしたか?



さて。
日付は一日後退し、本日は昨日のお話です。
宗流は昨日、京都を離れ兵庫県は神戸まで
お出かけしてきました。
もちろん、毎度の事ながらお仕事の一環です。
そして相も変わらず今回も会社の社長がお相手です。



今回の神戸ツアー(?)の目的は、神戸市立博物館で開催された
日本・東洋美術名品展・美しきアジアの玉手箱」の観覧。
来年秋以降の商品作りの参考がてらお勉強に行ってきました。
(↓下は今回の名品展のフライヤー。なかなかステキな構図です!)







今回は「アジア」というコンセプトも手伝ってか、
誰もが一度は目や耳にされた事のある作家も勢ぞろいでした。
ですが、残念ながら今回は画像の取り込みがあまり上手くいかず
ご紹介できる点数が少ないです。ゴメンナサイ~^^;
では、気を取り直して…まずは一点目から。







…ちょっと小さい画像で見づらいのですが、
葛飾北斎の「五美人画」です。
浮世絵画家の代表格とも言える北斎。
中でも「富嶽三十六景」はあまりにも有名です。
また北斎は浮世絵だけでなく、挿絵や春画に至るまで3万点にも上る
作品を世に残したと言われています。

この五美人画は貴婦人とおぼしき女性から花魁、揚帽子の女性
など見目麗しい五人の女性の競演の図です。
なよやかな姿形や柔らかな衣装など、タイプの違う美人像を用いる事で
それぞれの女性ならではの美しさが描き出された画ではないでしょうか。
現代の女性美とはまた違う観点の美を再認識できる逸品に思います。






二枚目は「烏図」です。
こちらは作者や正確な時代、また何のために描かれたかが不明な画です。
しかし、画像では分かりづらいのですが、実物は一羽一羽の羽根の様子や
烏の目などが、一色に見える濃色の中で描き分けられています。
簡素な色遣いではありながらも、作者の観察眼や表現力が
余すところなく巧みに用いられているのでしょう。

金泥のバックに墨色のモチーフというデザインは、数世紀前の作品とはいえ
いま目の前にしても構成の威圧感やアバンギャルドさに
圧倒されそうな迫力と、焦燥感に似た感覚を覚えずにはいられません。
今回の出品アイテムの中でも、宗流一番の見どころでした。







三枚目は「鹿下絵和歌巻」です。
全体はこちらから→鹿下絵和歌巻
こちらは琳派の創始者ともいわれる本阿弥光悦(書)と
同じく琳派画家の代表と評され、風神雷神でおなじみの俵屋宗達(画)の共作です。

上の画像ではほんの一部だけのご紹介ですが、
この巻書には新古今和歌集から28首がしたためられています。
そして実際は20m以上あるものですが、現在はその部分部分が切り取られ
各美術館などに所蔵されているとの事。

そして何よりも特筆されるべき事として、
この作品…ものすごいコラボレーションです!

書であって書でもなく、画であって画でない気がします。
光悦の書の計算されたデザイン性も、
書の行間を際立たせる宗達の画も、
お互いの相乗効果によってその味わいを深めつつ
一つの「鹿下絵和歌巻」という、あるべき姿の結果が生まれた。
宗流はそんな風に感じます。




今回のこの催しは、シアトル美術館のコレクションで、
この「美しきアジアの玉手箱」にはその中の約100点ほどが
神戸市立博物館にて展示されていました。

日本でも屈指の名作家の作品が海外の美術館に所蔵されている。
それはそれで日本の芸術に対する評価なのでしょうが、
こうして日本の名品が里帰り的にこの地を踏むという事、
そして、そうした催しがなければその存在価値を再認識する機会がない事、
それに対して少しの寂しさを感じるのは気のせいでしょうかね。


※(残念ながらこの「美しきアジアの玉手箱」は12/6で終了しました)



さてさて。
そんな宗流の「神戸ツアー」ですが、この後は普通にお仕事が
詰まっていたため、神戸滞在時間はわずか三時間程度でした(泣)
現在開催中のルミナリエもライトアップされていない
電球が消えた状態を眺めただけです(号泣)
思わず…明けのネオン街の侘しさを思い浮かべましたね…。

宗流の大好きな旧居留地にある、大丸インテリア館でのティータイムも
南京町の美味しい中華料理も、神戸ハーバーランドの散策も
もちろんあるはずがありません(大号泣)

でも…うちの社長とデートしても仕方ないので
本格的な神戸デートは、また後日決行するぞ!
と、かたく心に誓う宗流でした。


それでは、新しい一週間も素敵な日々でありますように♪



宗流


和装小物 宗流
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あをによし…

2009年11月08日 01時32分44秒 | outing
こんばんは。
本日の京都は、とても暖かくいいお天気で
昼間は薄手の秋コートも必要ないくらい。
とても気持ちのいい日中を過ごせました♪


さて。
今日は絶好の行楽日和の中、会社でのお仕事はお昼過ぎにしまい、
宗流は京都を脱出し、奈良へ行ってきました。
とはいえHoneyとのデートではなく、社長がお相手。
もちろん鹿と戯れに…でもなく、お仕事の一環です(泣)
本日の奈良行きの目的は、現在、奈良国立博物館で
開催されている「正倉院展」(詳しくはこちら)でした。


今年で61回目の正倉院展…宗流も過去何度か出向いてますが
毎回毎回、恐ろしい数の来場客数です!
いつも入場の際には30分以上の待ち時間は覚悟の上のお出かけ。
今日は特に土日のため、入場までに一時間並びました。
宗流、入場前に既に若干グロッキー気味でしたが、
…しょっぱなから、とりあえずお茶!という訳にはいきません。
気を取り直して、いざ中へ~!!


が!! さすが約一時間並んだだけはあります。
場内も人・人・ひと…。
小柄な宗流、人々の頭の後ろが見えるばかりです。

が、今回の見どころにもなっている
平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)と、
紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)
は何とか目にすることはできました。
もちろん他の宝物も価値の高いものばかりなのですが、
宗流、ぜひ見たかったこの二点だけでもかなり満足しました♪


ここで拙い説明を少しばかり加えさせて頂くと…
「紫檀木画槽琵琶」の背面には、正倉院文様と呼ばれる
この時代独特の文様の数々が、絵画のように螺鈿で表されています。
少し見えにくいかもしれませんが、リンク画像の中の
螺鈿で表された鳳凰のように長い尾の鳥は「花喰鳥」と呼ばれています。
正倉院文様の中にはこのように、鳥や鹿、十二支など
動物を表したものが大変多く見られます。

また、「平螺鈿背円鏡」のちょうど中央辺りに小さな丸が連なって見える
部分がありますが、これは「連珠文」と呼ばれるもので
これもまた正倉院文様の中でも特徴的なものです。

どちらの宝物も、貝を使った螺鈿で図案を表してあるのですが、
特に「平螺鈿背円鏡」は、花の図案全体をこの螺鈿と琥珀やべっ甲で
埋め尽くしてあるだけでなく、地の部分にはラピスラズリや
トルコ石などの鉱物が使われています。
これは古代中国で作られたものという事ですが、
千年以上経てなお、その美しさが色褪せる事がありません。

奈良に都が遷都され、来年で千三百年。
その当時の時代をいまこの目で見る事は不可能ですが
それでも、今なおそこに遺された形あるものたちは
確かに当時の息吹を私たちに伝えます。
人が何世代もの間、生まれ・命消える事を繰り返しても
これらはその当時の姿を以てして、人間の変遷を見続ける。
いままでも、そしてきっとこれからも…。
そう思うと、形のあるこれらの寿命はいつ果てるのか、
いつか果てる事はあるのだろうか?
そんな風に思った宗流です。




そして…人に揉まれながらも展示物を見終えた後は
お楽しみのおみやげの時間です♪



おみやげその1





こちらは、今回の正倉院展の図録です。
が、通常版は社長が購入したので、宗流は英語版を。
これは私が読むため、というよりはHPで正倉院関連の商品をUPしているので
そちらの英語説明ページを作るために購入♪
いいテキストが見つかって嬉しい宗流です。



おみやげその2





お勉強のあとは、おやつも忘れてはいけません^^
今回は「三笠」と「丸房露」を。
こちらは近鉄奈良駅のすぐそばの寛永堂さんにて購入しました。
今日は500円以上商品を購入すると、おまけに更にお菓子を
つけて貰えたのですが、中身がほぼ同じだったので
そちらは社長にあげました。



そしてそして。
短い旅の最後のおまけですが…
帰りの電車の中、宗流ふとお菓子の包装紙を眺めていると
何やら「???」な事を発見。
よーく見てみると…この寛永堂さん、実は京都のお菓子屋さんでした。
しかも、家から自転車で15分かからずのお店。
何か聞いた事のある名前だと、うっすら思ってはいましたが、
…出どこは京都かよっ!!と、思わずちょっとがっかりの宗流でした。



宗流


和装小物 宗流
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「しろ」と「くろ」に出会う旅

2009年09月15日 01時14分52秒 | outing
こんばんは。
本日の京都の朝は、涼しいのを通り越して
少し肌寒いくらいの気候でした。
午前中はTシャツの上からパーカーを羽織ってのお仕事。
…例年、この時期ってこんなに涼しかったっけ???
9月初旬の段階で長袖パーカーです、
11月にもなると…冬眠支度が必要なのでは!?
と、若干心配な宗流です^^;




さて。
本日は土曜日の午後からのお出かけの模様を。
宗流、連休はかなり久々です♪


土曜日は午前中に少しお仕事をして、午後から京都脱出だったのですが
お天気はあいにくの雨…。
しかも、結構気合いの入った雨降りでした。
たぶん…日頃の行いでしょうね…同行者の。
もちろん品行方正な宗流の仕業ではありません。



アメニモマケズ、進路は京都から東へ…。
(中略)
そして夕方過ぎに名古屋へ到着!!
今回は宗流のお出かけ、名古屋編です♪


名古屋…何となく好きな街の一つです。
どこか独特な文化の香りがしないでもありません。
名古屋駅近辺のすこーんとだだっ広い道路といい、
これでもか!的な食文化といい、
大阪とも東京とも違うテンションといい、
いつ訪れても飽きることがありません。
そんな名古屋の旅一日目は雨のため行動は自粛。
大好きな「ひつまぶし」を夕食に頂き、
ごくフツーに夜が更けていきました。
(中略その2)


そして二日目。
朝からテンションも上がる大快晴!
いよいよ名古屋の旅の本番です!!







まずはちょっと名古屋市から離れ、清洲城です。
こちらは平成になって復元工事された、新しいお城。
でも、もともとのお城の様子が記されたものがなかったらしく
「イメージ」で復元されたお城だそうです。
…イメージって!!







次は…やはり名古屋といえばここは外せません。
名古屋のシンボルといえばここ「名古屋城」!
まずはちょっとおすましした様子の佇まいで。
瓦と漆喰の壁、青空のコントラストがきれいでした。







そして、普段は高いところにあるはずのこれ。
なぜか地べたにおりました。
キラキラです。必要以上にキラキラです。
よく見ると、けっこうイカツイお顔です。
でも、どこかユーモラスな表情です。








…なぜかほぼ毎回お城巡りになってしまいますが
宗流、別にお城マニアではありません。
どちらかと言えば、宗流の今回の旅の一番の目的は↑これ!!


コメダ珈琲店の「シロノワール」です♪
名古屋と言えば「コメダ珈琲店」!
コメダと言えば「シロノワール」!
これを食べずして名古屋は語れません。

実はこの日…宗流だけお昼抜きでした。
食事にお店に入って、ご飯が目の前に出ては来たのですが
「ちょっとした(ちょっとでもない)アクシデント」で
お昼御飯を食べ損ねました。
そして、お昼御飯の後すぐに「熱田神宮」にも寄ったのですが
お昼を食べ損ねたショックから立ち直れず(?)
写真を撮るのをすっかりさっぱり忘れてました。


そのおかげか、思わずコメダに寄った途端勢いづいてしまい、
当初は「ミニシロノワール」を頼むつもりが
フツーサイズに変更してしまいました。


…でも、かなり大きいです。(直径約20cm)
一人で食べるにはちょっとした覚悟が必要な気がします。
お昼御飯を食べ損ねた宗流でしたが、食べきれませんでした。
けど、美味しいですよ。
温かいふわふわのデニッシュパンにたっぷりアイスが
とてもよく合ってます。

ちなみに、この「シロノワール」」という名前は
「白」と「黒=noir(仏)」からきたそう。
白と黒のように相対するもの=温かいパン×冷たいアイス
という、ちょっとエスプリの効いたネーミング!だそうです。

そしてなぜか名古屋で喫茶店に入ると、かなりの高確率で
一緒に豆菓子がついてきます。
これはなぜなんでしょうね…???









そして。
そんなこんなの名古屋に別れを告げて、帰りの一枚。
ちょうど名神高速の彦根を少し過ぎたところでしょうか。
車のフロントガラス越しに、きれいな夕日が臨めました。
でも、走る車からの撮影はちょっとビミョー。
実際に見えた暮色の美しさの三割程度の写真です。

残念!!



よく考えると…
先週は、月曜日から木曜の夜まで東京。
そして土曜のお昼から名古屋と、お家で眠ったのはふた晩だけ。
でも、やはりお家のお布団が一番と思う宗流です!




宗流



和装小物 宗流
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雨の京都でフランス気分♪

2009年07月22日 13時04分04秒 | outing
こんにちは。
本日の京都は朝から雨は降らないものの
ずっと雲の広がる空模様です。
私を含め、社内にはまだお休み明けのゆるい空気が
漂っているのをよそに、元気なのは蝉たちだけのようです♪

そんな社内で、ひと際ゆるゆるの宗流…。
エンジンどころか、まだキーすらかからない状態です!



さて。
昨日までお休みだった宗流、最後の一日は
芸術の香りに包まれて(?)過ごしていました♪

ただいま京都市立美術館では、「ルーブル美術館展」を開催中です。
フランスのルーブル美術館より、名画70余点が京都に集結!
「これはいかなくっちゃ~♪」と、いうことで
宗流も昨日は雨の中、美術館へお出かけしてきました。
連休明け一日目ということで、館内はほどほどの混み具合。
その中で、平日に美術鑑賞ができる贅沢さを存分に味わってきました!
本日はそのさわりをちょっぴりお伝えします♪








画像一枚目
● ヨハネス・フェルメール  レースを編む女
1669-1670年頃

今回のルーブル展でも最大の見所の一つ、フェルメールの「レースを編む女」です。
「真珠の耳飾りの少女」がたびたび取り上げられていたのも記憶に新しいところですね。
この「レースを編む女」もフェルメールの名画の一つとして有名なのですが、
何より使われている技法の当時としての斬新さに注目されています。
カメラのファンダーをぼかすように全体を優しく滲ませつつ、女性のレースを
編む手元に集中してピントが合わせられています。








画像二枚目
● フランス・プルビュス  マリー・ド・メディシスの肖像
1610年

今回展示されている作品群の中でも、その大きさと圧倒感を誇る絵画です。(312×185)
イタリアの名門メディチ家に生まれた後、アンリ4世に見初められフランス王室に嫁いだマリー。
絵には35ctのダイヤや数々の真珠に包まれた裕福な女性が描かれていますが、
実際の彼女の王室での生活は孤独なものだったとも言われています。
またその姿を描いた絵の中でも、このフランス・プルビュスの肖像画と、ルーブル美術館に
所蔵されているルーベンスによる24枚の連作は特に有名です。







画像三枚目
● ジョルジュ・ド・ラ・トゥール  大工ヨセフ
1642年頃

17世紀前半に活躍したラ・トゥールの宗教画の一つです。
彼の作品は光と影の対比を強調した点が、特徴の一つとしてよく挙げられています。
この「大工ヨセフ」も、幼いイエスのもつろうそくの灯りと、夜の闇との対比が
とても印象的な一枚です。中でも当時のろうそくはこれほどの明るさを持たなかったとされ、
イエスの持つ神々しさを光の対比によって表しているとも言われています。






画像四枚目
● カルロ・ドルチ  受胎告知・天使
1653-1655年頃

カルロ・ドルチは17世紀半ば頃、イタリアで活躍した画家です。
宗教画を多く制作していたようですが、彼自身も敬虔な信者であったとされています。
このカルロ・ドルチの受胎告知には、天使と聖母という2つの絵画が対のように存在します。
どちらもマリアの姿が描かれていますが、単に聖母という荘厳さだけではなく
女性としての最も美しい瞬間が、柔らかな表情によって描き出されている気がします。







画像五枚目
● ディエゴ・ベラスケスとその工房  王女マルガリータの肖像
1654年


スペインの王女として生まれたマルガリータは、ウィーン神聖ローマ皇帝レオポルド1世の
元へと嫁ぎますが、22歳の若さでこの世を去ってしまいます。
婚約者の元へと送られた、この肖像画の中の彼女は4歳の頃だと言われています。
…まだ4歳といえば、もっとふわふわとした雰囲気があってもおかしくないのですが、
絵の中の彼女はずっと大人びて見える気がします。







画像六枚目
● レンブラント・ファン・レイン  縁なし帽をかぶり、金の鎖をつけた自画像
1633年


17世紀のオランダの画家、レンブラント。今回…宗流はこのレンブラントの一枚を観に
行ったと行ってもいいくらいです!光の画家とも呼ばれるレンブラントは、光のあたる
箇所を強調すると同時に、その光が作る影の部分をも際立たせることでも有名です。
この自画像の中でも、身に付けている金の鎖の部分にピントが合わせられており、
実物は絵に鎖がかかっているような錯覚さえ覚えます。また、彼の目を中心とした
表情にも注目したいところです。



絵画っていいものですね。
私は学術的な見識は全く明るくないのですが、
絵を見る事は大好きです!
よく目と心のフィルターで…といいますが、
絵を見たり音楽を聴いたりというのは、
目や耳で得たものを、フィルターで濾過する作業のような気がします。
そのフィルターに引っ掛かった、砂金のようなもの。
それが感想であり、興味なのかもと思います。
そんなきらきらした砂金を、たくさん集めたい♪
そう思う宗流です。



久々に好きな美術館にも行けて、気分新たに元気をチャージ!!
と…言いたいところですが、すっかり休みグセがついてしまった宗流です。
おそらく、ようやく今回の休みグセが治る頃、
また次のお休みを迎えるような気がしないでもないです…。





宗流

和装小物 宗流
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