cafe de sou-ryu

ほっと一息
ちょっと休憩しませんか?

To be continued

2010年12月31日 01時13分02秒 | to you
こんばんは。
クリスマスも仕事納めも終わり、
2010年も残すところ、あと20時間少々となりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今年はみなさまにとって、どんな一年でしたか?

何かの目標を叶えられた方
仕事に追われてらした方
新しい生活を始められた方
悲しい出来事に出遭った方
大きな幸せを手にされた方…
きっと人の数だけ、色んな日々があったのでしょうね。

月並みな表現ではありますが、
私は良い事もあったけど、悲しい事も多い一年でした。
とりわけ自分自身ではなく、周囲の人達に色んな事が起こり、
気を揉んだり、悲しい思いをする事が多かったかもしれません。
けれど、色んな事を経験した上で、無事に年の瀬を迎えられた事は
たくさんの人や出来事に感謝しなければ、と思っています。


今年という月日の区切りは、もう直にやってきますが、
それでも生ある限り、日々は綿々と続きます。
陽が昇り、星月が冴え、また陽は昇る。
明日を迎える事は、何億年も変わらず続くサイクルのひとかけら。
それは小さな星の瞬きよりさらに小さな小さな瞬間かもしれません。
けれど、そのささやかな一瞬の陽の光が、
希望に満ちたものでありますように。


今年最後の♪は、明日の光がそんな希望に満ちたものとなりますよう
宗流の願いを込めてお送りいたします。


SEAMO~continue~



そして今年も最後となりますが、実際に触れ合う事はできないものの、
こちらに訪れて頂いたみなさまにも、
優しいお言葉や励ましのお言葉、元気を頂いてとても感謝しております。
ありがとうございました。
どうぞお風邪など召されませんよう、佳い新年をお迎え下さい。


2010年も大変お世話になりました。
来年もまたよろしくお願いいたします。
みなさまの日々に、希望と幸福の陽射しが降り注ぎますように。



宗流

白い恋人たち 

2010年12月24日 00時01分06秒 | to you
こんばんは♪
本日は天皇誕生日の祝日、お休みの方も多くいらしたでしょうか^^
今日もお仕事の方、お疲れさまでした!
みなさまは今日はどんな一日を過ごされたのでしょうね。

宗流、今日はお買い物に出かけてました♪
街の様子はすっかりクリスマス一色。
ディスプレイにホワイトスノー、街路樹には無数のイルミネーション。
いつも見慣れた街並みも、この時期だけはちょっとドレスアップして、
恋人たちの上に優しい光の雪を降り注いでいるようです。

かくいう私もクリスマス用のお買い物でしたが、
今日はお子さんや大事な人への、きれいにラッピングされたプレゼントを
抱えた方も多くて、それを見てると今日は何となく
街もどこかいつもより華やいで、暖かく感じたように思います^^
私はクリスチャンではないので、単なるイベントとしての一日ですが、
それでもこの時期は何となく、気持ちが浮き立つような気がする宗流です。



さて。
本日の冬の♪は、桑田圭介の「白い恋人たち」です。
切ない聖夜の曲ですが、この広い地上の上には
それぞれの色んな思いのクリスマスがあるのでしょうね。
みなさまはどんなクリスマスを過ごされるのでしょうか。
みなさまの許に、幸せの白雪が降り注ぎますように。


白い恋人たち <PV>




京都市内は、この冬まだ一度も雪を見ていません。
ワンシーズンを通しても、数度しか降らないので
クリスマスの夜に雪が降る事自体、そう何度もある事ではないのですが、
それでももう何年も前だけど、クリスマスの夜に雪が降ったっけ…。
大きな窓から見上げると、静けさの中で粉雪が囁くように夜空に舞っていた。
ただそれだけでも、私はとても嬉しかったのを憶えています。



私は雪がとても好き。

二年前の、私の誕生日へと日付が変わる瞬間も雪でした。
粉雪というよりは、姿あれど絶え間なく降りしきる音なき雪。
私はタクシーの中から、舗道の灯りに照らされる雪を見て
その日、赤いコートを選んだ偶然がなぜだか嬉しかった。
雪のように、空から俯瞰する事などできないのに、
ふとその光景を見下ろしているような錯覚を今も感じます。

もうすぐ、その日から三回目の誕生日。
今年は、どんな夜空になるのでしょうか。


聖夜には少し早いけど、
Merry Christmas to you…



宗流





冬の別れ

2010年12月17日 22時56分06秒 | to you

こんばんは。
ここしばらく…気力・体力ともに急降下して、
PCを繋ぐ事もなく、あっという間に約10日程経ってしまいました^^;
前回のお話に暖かなコメントを頂いておりました方には
大変失礼いたしました。ゴメンナサイ!!

ここ一週間ほどで急に寒くなってきましたが、
みなさまはご体調を崩されてませんか?
こころも身体も慌ただしい師走。どうぞお気をつけ下さいね!


さて。
本日はちょっとした(?)宗流のつぶやきです。
このところ、しょんぼり気味でテンションも低目なので、
お話も湿度が高くなりそうな気がしないでもありませんが、
今日はどうぞ温かな目で見逃してやって下さいね…。



宗流の会社には、もうあと数年で70歳を迎えるおじいちゃんがいます。
大先輩をつかまえて、おじいちゃんとは若干失礼な気もしますが、
会社でも宗流は「おじいちゃん」と呼んで懐いています。

この「おじいちゃん」ことFさんは、
うちの会社で50年以上勤務している大ベテラン。
いまの会社での、宗流の育ての親と言っても過言ではありません。
でも…あと10日ほどで退職が決まっています。


見た目はちょっと怖そうで、黙っていると武骨な雰囲気が漂う人ですが、
実はとても優しくて腰が低く、なおかつ働き者のおじいちゃんです。
宗流は、いまの会社にお世話になって約5年ほど経ちますが、
その間誰よりもお世話になりました。
そして誰よりもたくさん、たくさん、色んなお話をしました。
だからこそ、今まで退職された誰よりも寂しさが募ります。


50年という時間の長さは、私の生きてきた時間より遥かに長い。
その長い長い時間を、会社の中で過ごしたFさんは、
誰よりも色んな会社の顔を見てきたのでしょう。
中学を卒業してすぐに働き始めた少年が、老年を迎えるまでの時間は、
私が想像するより長いものだったのかもしれません。
けれど、古くからFさんを知る人たちの誰に尋ねても、
Fさんは変わることなく、いつも黙々と働き続けてきたそうです。
変化を求められる世の中で、変わり続けていける事はすごい事です。
しかし、それと同じくらい変わらずにあり続ける事、
それだってとても価値のある事ではないでしょうか。
私は何となくそんな風に感じます。



いつも仕事がひと段落つくと、私の好きなブラックコーヒーを
こっそりと買ってきてくれて、二人でお茶にしたっけ。

私が忙しくて大変な時も、何事にも労を惜しむことなく
たくさんたくさん手伝ってくれたっけ。

時々、おじいちゃんのうっかりが酷過ぎて、私が怒っても
じっと黙って私が怒るのを申し訳なさそうに聞いてたっけ。

風邪をひいたおじいちゃんが、鼻をたらしそうになったと言っては
二人でよく大笑いしたっけ。

まだ小さいお孫さんたちのために、毎月郵便局にコツコツと
お小遣いから貯金をしているって嬉しそうに話してたっけ。



…どれも、毎日の中に当たり前にあった風景で、
私はそれが終わりに近づく事を、いつかそんな時期がくるとは思っていても
まだまだ先の事だと思っていた気がします。
「これまで」の時間の長さは、「これから」の時間と比べるまでもなく、
長い時間だと解っていたはずなのに、その長さが目に見えると
それがどうにも寂しく思ってしまいます。
おつかれさまでした。
その言葉を一日に対してのものでなく、長い時間のために使う時が来る。
仕方がない事だと、頭では解っているんですけどね…。



Fさんは息子さんが二人いるのですが、娘さんはいません。
でも、娘が欲しかった。私はよくそんな言葉を聞きました。
だからでしょうか、Fさんはよく私を娘みたいなものだと言って笑います。

その笑顔がいま、
「お前が結婚するまで見届けてやりたかった…」
という言葉に変わったのを、私はとても切ない気持ちで聞いています。

私は随分若い頃に父親を亡くしているので、
世の中に父親以外の男性が、自分の幸福を願ってくれているという事を
とても幸せに思っています。
そして、言葉ではなく寡黙な背中で私に色んな事を教えてくれる人、
そんな人と出会えた事も。



私がFさんと出会ってからの5年間。
その5年間の感謝を、どんな言葉に載せたらいいのだろう。
どんな表情にあらわしたらいいのだろう。
あと10日程に迫っているのに、いまもまだ見つかりません。
けれど、
「ありがとう」
その一言は、どんなに言葉に詰まっても
ちゃんと伝えなきゃ、ただそれだけは思っています。



宗流


Giant Steps

2010年12月08日 23時52分21秒 | my favorite
こんばんは♪
昨夜の天気予報では随分寒いとの事だったのに、
本日の京都は思った以上に暖かく、比較的過ごしやすい一日でした。
みなさまのお住まいの地域はいかがでしたか?


さて。
本日は冬の♪第三弾。
邦楽が二曲続いたので、今夜は久々のjazz music を。
今日はJohn ColtraneのGiant Stepsです。


Giant Steps by John Coltrane




いつ聴いても…ほれぼれする音色です。
宗流、どれだけ月並みと言われようとも、あまたあるサックス盤の中では
このコルトレーンの「Giant Steps」がダントツに好きです^^

…切れ間なく降りしきる吹雪のような音の螺旋。
ホントは今夜の気分では「Spiral」をご紹介したかったのですが、
どうにも探し当てられませんでした^^;
アルバムに限らず、彼の演奏の中で大好きな一曲なんですが…ザンネン。
それでも、本日の「Giant Steps」は十二分にコルトレーンの魅力を
お伝えできるかと思います。


畳みかけるように、テンポの早い曲調は聴いていてどこか
心地良い胸騒ぎを覚えます。
まるで…夜はこれから。こころ踊るハプニングを待つような、
そんな気分に似ている気がします。

夏の夜のjazzフェスで聴くサックスの音も勿論好きなのですが、
私は冬のサックスが一番好き。
静かなバーで、ゆったりと時間とアルコールを愉しむような
そんな音もいいものですが、私はそれにもまして好きなのが、
冬のキンとした冷気のような音。
そして、どこか「青」を感じるような音が好きです。
音に色が挿してあるわけでも、余韻に色の帯がある訳でもなく、
それはただの感覚的なものなんですけどね。


さて。
みなさまはこの音の向こうに、どんな色・どんな景色を
ご覧になるのでしょう。



宗流


My Gift to You

2010年12月03日 22時33分22秒 | cafe
こんばんは♪
いよいよ本格的に12月も始動!
でも…例年の事ながら、今年も駆け足で終わってしまいそうな気配です^^;
やり残した事がたくさんあるのに、今年もあっと言う間に終わるのかな。。

ところで。
宗流は一年の中では秋が一番好きなのですが、
寒いのが極端に苦手なくせに、秋の次に好きなのがこの12月の上旬です。
空気感?といえばいいのでしょうか、大きく息を吸い込む時
とても気持ちの良い清涼感を味わえる気がします^^
もう少しすると、この清涼感が痛いくらい冷たく感じちゃうけれど
この時期ならではひんやりとした空気は、清々しさを胸に運んでくれる…
何となく、そんな気がする宗流です。



さて、本日は「冬の♪」第二弾です。

今日、お仕事を終わっての帰り道、
コンビニで久しぶりにこの一曲を耳にしました。
ケミストリーの「My Gift to You」(一番最初の曲)
宗流の中では、とても暖かな冬を感じる大好きな一曲です^^


ケミストリー   My Gift to You ~You Go Your Way ~君をさがしてた




これは、大好きな彼女に向けてのものなのでしょうが、
私はこの曲を聴くと、いつも子供の頃の冬の夜を思い出します。



以前にもここに書いた事があるかもしれませんが、
宗流はかなりのお父さんっ子でした^^*
亡くなった父と母は20歳違いのカップルで、私は父が46歳の頃の子供です。
父・母・宗流…三人並べると、ちょっとした三世代の親子のよう。
と、いった風に父にとっては遅い年齢の子供だったせいか、
躾はものすごく、いや有り得ないくらいに厳しかったものの、
(↑ホントに有り得ない厳しさでしたが、これはまたのお話で)
父は私を可愛がる時は、めちゃくちゃに可愛がっていた気がします。
とはいえ、父はいつも「お母さんが1番!お前たち(私と弟)は二の次!」
と、真面目に公言してましたけどね(笑)


小学生の頃の冬のある夜、塾の終わりがいつもより少し遅くなった事がありました。
私は、早く帰らないと怒られるかも(恐)~と、急いで走っていると、
帰り道にいつも通っている歩道橋の上で、思いがけず父が寒そうに立っていました。
塾もすぐ近くなので、普段は少々遅くなってもまず家にいて、
「遅いっ!!」と、怒られるのが常だったせいか、
それは、私にとっては意外な気さえしました。

「遅かったな」と、ぶっきらぼうな父の一言。

私は怒られる、とちょっと怖かったのですが、
「寒いから、早く帰ろう」と、父は私の手を握って歩き出しました。
私はほっとして、神妙なフリをしながら父と歩いていたのですが
不意に父は立ち止まり、
「星が、きれいやな」
そう言って、歩道橋の上の空を見上げていました。

そして、当時いつもしてくれたように、握った私の手を
自分の上着のポケットに入れて星を眺めていたっけ。
私はそんな父と空を眺めながら、いつもと同じだと思うけどなぁ…
そんな風に思っていたような気がします。
でも、父はそのままの格好で、随分長く空を見上げていました。



…この日に、特別何があったという訳でもありません。
けれど、なぜかこの冬の日の事は、大人になった今でも鮮明に覚えています。
ただこれだけの他愛のない出来事なのですが、
ちょうど今頃の時期の夜を迎えると、懐かしく思い出す瞬間です。



冬の夜空の許、父と同じように私の手を握ってくれる大事な人。
それはたぶん同じ「愛情」という気持ちのカタチなのでしょうが、
同じようでも、またちょっと何かが違う。
どちらも大きくて、私を守ってくれる暖かな手。
残念ながら父の手は、もう私の手から離れてしまったけれど
いまある暖かな手が、父の代わりに私を守ってくれますように…。




宗流