cafe de sou-ryu

ほっと一息
ちょっと休憩しませんか?

垣間見る

2010年05月31日 00時51分11秒 | cafe

こんばんは。
お休みの日曜日、本日の京都は朝から晴れ間が広がり、
日中は少し汗ばむくらいの陽気でした♪
でも…爽やかで気持ちのいいお天気なのですが、
これからの季節、紫外線が気になりますね。。
けれど、気になりますね、と言いつつも
つい邪魔くさくて陽灼け止めを塗り忘れてしまいます。
太陽と仲良くしても、陽灼けのプレゼントは要らないのに…。
と、そんな事を考える宗流です^^;



さて。
今日のお昼、宗流は自転車で出かけていたのですが、
その時、ちょっとした顔見知りの女性を目にしました。
とはいえ、毎朝の通勤時ただ通り過がりに見かけるだけ、
そんな間柄に過ぎないのですが。
その女性はいつもちゃんとしたメイクできっちりとスーツを着こなし、
颯爽と早足で歩く、まさにビジネスウーマンといった風情です。
でも今日はブルージーンズにスニーカーといったラフなスタイル。
いつものきりりとした雰囲気とは違うものの、
また違う爽やかな魅力を感じました。
何てことはない、ほんの些細な出来事ですが、
女性って、ホントに着る物や髪形一つで印象が変わるものですね。


日頃から接する機会の多い人の場合も、
あまりよくお互いを知らない場合もそうなのですが
人の思いがけない一面を垣間見てしまう事ってありませんか?
常に自分が目にしている、一方向からの面とは異なった、
人の思いがけない一面に出会う瞬間。
それは誰しもがある事に思います。
今日はそんな「垣間見る」お話です。



普段ほとんど笑顔を見せない人が、意外と笑い上戸だったたり
お固いイメージの人が、案外突飛な考えを持っていたり
異端的な容姿であっても、中身は妙に保守的だったり、
とても温厚な雰囲気を持つ人が、些細な事で激昂したり…
良くも悪くも、自分の抱くイメージと差があると気付く瞬間、
そんな瞬間は結構日常の中にあるような気がします。


人は一次元・二次元の世界のものではありませんもの
正面や背面から、横から斜めから全ての面にその人の厚みがあります。
紙面などの媒体に印刷されたもののように、一点から見て
全てを理解をするなんて、とてもじゃありませんが難しい事です。
また、目には見えませんが、いま現在身を置く時間、
そして過ごしてきた時間の中での出来事もそうですし
こころの中にしたって、言葉に表していない部分の方が多いほどですものね。
そんな見えないものが、ぽろりと零れるのを見た瞬間、
私は人の「厚み」というものを感じます。


何て言えばいいでしょうかね、
とてもよく似たタイプの人であっても
物事の感じ方や捉え方は、人の目と心の数だけそれぞれある気がします。
また外見と中身の差があまりない場合もあるでしょうし、
外見と中身がかけ離れている事だってよくあるのでしょうね。
でもそれは表から一見しただけでは解らない、
何らかの接点があればこその発見。
人の見えない一端に、普段は執着など全くないにしろ
偶然にほんの少し知る事で、ちょっとした親近感を覚える事だって
あるのかもしれませんね。
(もちろん、犯罪的な一端などはNGですけどね…^^;)


私にしても、相手が抱いているイメージとは違う行動をしたり
異なる考えを持つ場合だってあるように思います。
もしかしたらそれを見た人が、見なきゃ良かった!
なんて事も、無きにもあらず…かもしれませんしね。
そう思うと、人は他人の何に対してそれぞれのイメージを抱くのか、
ちょっと不思議な気もします。

けれど男女を問わず、もし自分の接する相手を知りたいと思っても、
一度に全部を、というのは私はあまり頂けません。
何しろ、これから知る事の意外性は小出しにあった方が
ちょっとした楽しみがあるような気がしますもの。
晩ご飯のおかずでも、好きなものは最後にとっておく性分の宗流、
言ってみればそれに似た感じです。


「垣間見る」とはその言葉の通り、何かの隙間から
一端を窺い知る、そんな感じでしょうか。
宗流とブログを通じてお話をさせて頂いている方々も
もしかしたら、こっそり私に垣間見られている…かもしれませんよ^^


…と、呑気に構えていたら
思いがけないびっくりなものを見ちゃったりして!



それでは、新しい一週間も頑張ってまいりましょうね~♪



宗流



和装小物 宗流
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猫が見てた

2010年05月22日 00時46分47秒 | soliloquy


不毛な話し合いは、一番の時間の浪費。
ホントにそう思う。

ただそれをした、って事実を残したいの?
解決の糸口すら見つけようともせずに?
それって、一体何の意味があるの?
そんな言葉が喉元から落ちそうになった。


時計の秒針が、少しずつ長針を押し出すたび
溜息まで押し出される気がする。
時間は誰の頭上にも、同じ速さで流れている。
24h=1day
それはホントにそうだろうかと訝しくなる。


言葉と行動は必ず一致するものと限らない。
大きな理想は小さな日常の延長上にあるもの。
小さな事を気にかけられない人は、
大きな事なんてできないものよ。
Do you understand it?



帰り道、ふと立ち止まって
ぼんやりと霞のような雲をまとった月を眺めてたら
一匹の猫が足許に擦り寄ってきた。

月を見上げる私を、猫が見上げる。
猫は、どんな顔をして私を見上げていたのか。
それとも、ただ月を見上げていたのか。




宗流


I want to …

2010年05月17日 01時22分14秒 | cooking

こんばんは♪
本日の京都は朝からとてもいいお天気でした^^
今日は一日、お出かけらしいお出かけもせず、
お家でのんびりと過ごしていました。
お出かけ大好き宗流。
気の向くままにぷらぷらとするのもいいものですが、
たまにはお家でぽーっとするのも和みますね^^v


そんなのんびりと過ごした週末のシメは、
お家でまったり晩ご飯~。
今日は久々に中華風(?)メニューで楽しみました♪



「本日の cafe de menu ♪」
























♪ 雲白肉(ウンパイル・茹で豚)風前菜
♪ お口直しの中華風和え物
♪ エビチリ風エビの卵添え
♪ bergamotさんに影響されたとりそば



今日は朝から、夕食は中華にしようと企んでいていたのですが、
ブログのお友達のBergamotさんのところで美味しそうなとりそばを拝見して、
一も二もなく挑戦!いいメニューをありがとうございました^^
白髪ねぎとちょこっとナンプラーで、宗流はタイ風にアレンジです。
パクチーはちょっと苦手なので割愛しましたが。。
でも、スープの代わりにハーフサイズの麺類ってなかなかいいですね。
ちょっとクセになりそうな気がする宗流です。


ちなみに、エビチリ風のどこが「風」なのか…
それは、途中で邪魔くさくなって手近にあるスイートチリソース+お醤油で
エビチリ「風」に仕上げてしまいました。
これも以前Bergamotさんのところで拝見したエビチリに加えたとろふわ卵を
再現しようと試みたのですが、卵も半熟スクランブルエッグ添えと挫折です^^;
そして、雲白肉に添えたクラゲ…基本的に宗流はクラゲは大好きなのですが
お醤油味のソースにつけていたのを忘れてしまって、
恐ろしく濃い色に出来上がってしまいました…残念な出来です。
実は宗流、調理師学校時代は中華の必須実習が一番苦手でした。。
中国4000年の歴史の入口は、まだまだ果てしなく遠そうです。




…ところで、今日だけに限らないのですが
宗流はお料理を作るだけ作って、その日のうちに全部食べる事って
ほとんどありません。
もともと食が細い方ではあるのですが(←調理師として致命的!)
半分、もしくはすぐに食べた方がいいものだけ頂き、
あとは味見をしたらそれだけで満足してしまい、
残りは大概翌日の昼食になってしまいます。

何て言うんでしょうね、以前お友達に頂いたコメントのお返事にも
書かせて頂いた事があるのですが、宗流は「食べたい」という欲求より
自分が調理師だった事を確認するように、時折食べる事を度外視して
ただひたすらに何かを作る事があるように感じています。
食べたい、という欲求もあるにはあるのですが、
自分の手というより、人の手で作られたものの方が
圧倒的にその欲求を覚えます。



~したい。
という「欲」
よく人間の三大欲なんていいますよね。
食欲・性欲・睡眠欲。そして、心理学の分野でよく言われる集団欲。
また物欲、名誉欲、金銭欲などなど、
欲と名のつくものは、何かを得られるものの数だけ存在する、
宗流はそんな風に思います。

先日も、たまたまこの「欲」の話をしていたのですが、
宗流がその相手に、何の欲を最も望むか、と問われその返答に困りました。
…何でしょうね? 
みなさまは何を一番強く望まれますか?



例えば物欲。
これに関しては宗流はあまり強くありません。
欲しいものが全くない訳ではないのですが、なくても困らないものばかり。
我慢するほど何かを欲している訳でもないようです。
「何が欲しいの?」と、人に問われて、「何でもいい」と答えたり、
「これを買ってあげよう」と言われても、「要らない」と
相手を困らせてしまう事が度々あるように思います。
それは変な遠慮でもなく、また相手も無理をしない程度の事なのでしょうが
これといって思いつかない事がしばしばです。
欲がない、というよりは衝動に乏しいという事なのかもしれません。


金銭欲も微妙です。
まずは裕福だと自分が感じた事があまりないので、どのくらい望めばいいか
あまり見当がつきません。
それにたぶん、あればあるだけ使うでしょうし、なければないなりに使う、
きっとそんなところです。


これがしたい、そう感じる事もあったように思いますが
そう思うと同時に、何か動き出す事が多かったのか、
またそう思った時には既に夢中で動いていて、それ以外の事を考える余裕が
なかったのかもしれません。
自分がこうでありたいという、理想の姿はいつもあるのですが、
それは姿勢や物事の捉え方であって、欲求とは違う気もします。
でもそれは、自分のフィールド内だけで欲求をおぼえていたからなのかも。
だから欲求に対して遠い距離を感じた事がなかったのかもしれません。
けれどそれって、もしかしたら若干寂しい事なのでしょうかね。
大事なものは足許にある、それが現実だとしても。


遠い距離を感じる欲求。
目にしたり、手に触れるものではない欲求。
自分が欲しいと望んでも、違う道の上にある何かの対象。
そうしたものが、自分にも全くないとは思いません。
でも、今を変える事を望まない…その方が強いのかも。
けれどもしかしたら、その全てを変えてしまう強い力に出会った時
自分の不変を望む欲求をも軽々と超えてしまうのかな、
そんな風にも思います。



What do you want?
Show me it secretly.




宗流


和装小物 宗流
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my favorite 14

2010年05月16日 14時20分41秒 | my favorite
こんにちは。
本日の京都は昨日の晴天に引き続き、いいお天気の日曜日♪
窓から臨む青い空には、綿のような白い雲が
きれいなコントラストを見せています。
今日は朝ものんびり起きて、日曜の午前中を満喫。
昨日はお出かけだったので、今日はお家時間を愉しみます^^



さて。
再び少し間があいてしまいましたが、
本日は「my favorite」シリーズ第14回目です。
ゆったりと過ごす日曜日。
お気に入りの音楽と共にまったりと憩うひと時はいいものです。
今日は女性ヴォーカリスト、アニタ・オディのご紹介です。







アニタ・オディといえば、今回ご紹介させて頂く
「ANITA SINGS THE MOST」を一番に挙げる方も多いでしょうね。
スタンダードを集めた、彼女の魅力が詰まった
とても聴きやすい一枚ではないかと思います。
…宗流も、この中の楽曲はどれも大好きで、どれを一番に、
というのが難しいくらい^^

中でもスタンダード中のスタンダード「Stella by starlight」の
さらっとした耳触り(?)にはうっとりさせられます。
また「Them There Eyes」では、テンポよく発される彼女の声に
すこーんとした疾走感を感じます。
しっとりとした大人のバラードあり、ころころと軽妙に転がったり
舌を噛みそうなハイテンポの曲もありと、
色々な味を楽しめる一枚ではないでしょうか。



彼女はジーン・クルーパーやスタン・ケントンの楽団にも所属し、
ヴォーカリストとして高い人気を博した歌い手さんです。
技量的には良くも悪くも賛否両論があるのですが、
宗流は個人的にヴォーカリストとしてかなり好きな部類です。
私の中ではハスキーボイスという概念はあまりないのですが、
スィンギーなヴォーカルやスキャットの豊かさなどは
彼女の大きな魅力の一つではないかと感じてます。


何ていうんでしょうね…モダン? 小粋? ジャージー?
彼女の評の中にはたびたびそうした言葉が見られます。
でも、これは宗流の個人的な感じ方なので、あまり意を得たりではありませんが
なぜか彼女の歌を聴いていると、しっとりとしたバラードなど
聴いている最中はとてもいい気持になれるのですが、
聴き終わると最後に印象に残るのが、彼女のきれいな白い歯なんです。
このアルバムジャケットでもそうですが、
彼女と言えば、この口の開き方がまず頭に浮かびます。
どんなヴォーカリストの場合にも、もちろん目にしてはいるのでしょうが
どうもアニタ・オディの場合は彼女の歯が一番印象に残ってしまいます。
もちろん彼女はけして不美人でもなく、
宗流としては充分きれいな人だと思うのですけどね^^;



…と、彼女の「ANITA SINGS THE MOST」をいいアルバムだと
評するつもりでいたのですが、彼女の歯の評価に落ち着いてしまったので
今日はこのアルバムの中でも人気の高いこの一曲でお口直しを。

「Stella by starlight」
星影のステラは、その美しい旋律とともに、叙情豊かな歌詞も相まって
お好きな方も多い一曲かと思います。
本日はその中でも宗流の好きなバースの部分を中心に。
コーラスの前に続く部分で、時に割愛される事もありますが
宗流的にはこのバースが特に好きです^^




Stella by starlight



Have you seen Stella by starlight
Standing alone, moon in her hair
Have you seen Stella by starlight
When have you known rapture so rare?

The song a robin sings
Through years of endless springs
The murmur of a brook at eventide
That ripples by a nook where two lovers hide
A great symphonic theme
That’s Stella starlight and not a dream
She’s all of these and more
She’s ev’rything that you’d adore



あなたは見た事があるだろうか
星の瞬きの許一人立ち尽くす、月あかりに照らされたステラの髪を
あなたは見た事があるだろうか
目にするものを虜にする、美しい星影のステラを…



月も星も太陽も、美しい女性の喩えにしばしば使われますが、
月や太陽に較べ、星はそれよりささやかな印象に感じます。
月や太陽が空に上る時、それは唯一無二の存在として空を照らしますが、
あまたある星々は、いわば上空の闇を飾るバイプレイヤー的な
存在のようなものかもしれません。
さやかな星々のあかりの許に立ち尽くす一人の女性、stella。
その姿は、彼女を愛する人の目を月や太陽より
遥かに強く惹きつけてやまないものなんでしょうね。




それでは、素敵な日曜日の午後をお過ごし下さいね!





宗流

和装小物 宗流
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I'm studying now !!

2010年05月14日 02時17分47秒 | cafe


こんばんは。
本日の京都はいいお天気で爽やかに晴れていたのですが、
気温が低く肌寒い一日でした。
5月に入って、クーラーをつけたくなる日もあれば
今日のように暖房を入れたくなったりと
なかなかいい気候に落ち着いてくれませんねぇ。。
この調子でいくと、春は3日間ほどで終わってすぐに夏!
…のような心配をしないでもない宗流です^^



さて。
突然ですが、みなさまは何か夢中になっていらっしゃる事、
お勉強やお稽古をされてる事っておありでしょうか?
みなさまのブログへお邪魔させて頂くと、
お料理や園芸・音楽や写真、また色々なお稽古事など
それぞれの方が色んな事に長けたり頑張っていらっしゃる事に
驚いたり感心したりする事がしばしばです。
何かが好きで、それをもっと知りたい。
そんな風に思える事って、とても大切な事のように思います^^
今日のお話は、私事ではありますが、そんな「何か」のお話です。



今までにも何度かこのブログ内でもお話にした事があるのですが、
昨日(もう一昨日ですが^^;)で、宗流が英語を勉強し始めて
ちょうど一年が経ちました。
比較的何でも夢中になるタチなのですが、案外それが長続きしない宗流…。
まだたった一年ですが、自分でも少し驚きの一年間です。


ここで、ちょっとしたプチカミングアウト。
と言うのも…宗流、自慢ではありませんが
学生の頃はお勉強らしいお勉強にほぼ興味がありませんでした。
実際、今の私しかご存じない方から見れば意外に思われるそうですが、
特に高校生の頃などは、部活をしに学校へ行っていたと言っても
過言ではないような気がします。
教科書を家へ持って帰った憶えもあまりなく、
きちんと学校の机の中で、保管(?)してあったような気がします。


もちろん、そんな様子ですからお勉強が出来た試しなどありません。
辛うじて読書は好きだったので、国語だけは良かったのですが
5教科の他の科目など惨憺たる結果でしたね。。
体育や家庭科・美術の類の副教科は大変好きで得意でしたが、
教室で各教科の教科書を開いたり、ノートを取った記憶はほぼありません。
授業もよくサボって、職員室でしょっちゅう先生に怒られてました。
もし私が宗流ママだったら、呆れて物が言えません。
無事卒業できたのが、自分でも若干不思議な気さえします^^;


そして授業を受けた記憶さえ、すっかりさっぱりとない英語のお勉強。
いま思うと、あり得ないくらい当時の授業など憶えていません。
けど、時間を経て大人になったいま、
週に一度ではありますが、学生時代に停止してしまった
時間のリモコンスイッチを再生するように、英文に向かう自分がいます。


勉強をするはずだった時代。
学生の頃に頑張ってやっていれば、今頃もっと先の事を
習っていたのかもしれませんね。
それは、自分の過ごしてきた軌跡の中に埋もれてしまった時間です。
でも、けしてそれを失った訳ではないと、私は最近よく思います。
随分回り道はしましたが、少しずつ自分の中に取り込まれる知識は
これから先、ゆっくりとゆっくりと積み重なっていけばいい、
そんな風に思っています。



私には、ずっとずっと先に一つの夢があります。
私は英会話ではなく、ライティングを中心に勉強しているのですが
それは自分の仕事、好きな事を言葉に載せたいというため。
小さな日本という国の、更に小さな京都という場所。
その中で少しずつ衰退しつつある和装という文化の中の
また更に小さな和装小物という一分野。
いつになるか解らないけれど、私はそれを自分の言葉で、
どこかの誰かに伝えられれば…そんな風に思っています。



自分の知らない事を学ぶって、面白いものです。
自分の伝えたい事を、普段使い慣れた言葉以外の言語で
あわらす事を、面白さと同時に不思議な心持ちで見ています。
言葉は国や地域によって、たくさんのものが存在します。
もちろんその全てを齧ってみる事など不可能ですが、
その中で少しでも意思の疎通の可能性がある言葉、
その一つが英語なのかなと思います。
簡単に、とはとてもいきませんが、それでもマイペースで
こつこつと…ね。


Rome wasn't built in a day.





宗流


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光と闇

2010年05月09日 02時10分58秒 | I think so …


こんばんは。
本日の京都は朝からとてもいいお天気。
気温も陽射しも、少し早い夏を思わせるようなものでした。
もう少し、春の穏やかな風を楽しみたいものですが、
熱気をはらんだ風は駆け足で夏を目指しているのでしょうか。

…あっと言う間にGWも終わり、ようやく日常が戻ってきたと
思ったのも束の間、またもや週末。
なかなか元のサイクルに戻れそうにない宗流です^^;



さて。
今日はここからは少し真面目なお話ですが、途中まで読んで頂いて、
苦手だと思われた方は、どうぞスルーして下さいね。
…前回も若干元気に欠けたお話となりましたが
今回もどうも微妙な心持ちです。ゴメンナサイ。
こういう時って重なるものなのでしょうかね。。



宗流、先日ある邦画のDVDを観てからというもの、
なかなか気分がすぐれません。
それは体調がではなく、心境が、なのですが。
2008年の上映当時、マスコミにも大きく取り上げられたので、
もしかしたらみなさまの中にも、この映画をご覧になった方が
いらっしゃるかもしれません。


「闇の子供たち」
観終わった後あとまで、何とも言えない閉塞感が
胸を締め付けているような気分になりました。
それほど私には衝撃的で重い内容の作品でした。


私は映画のレビューを上手く伝えられそうにありませんので、
詳細な内容には触れませんが、この作品はタイの幼い子供たちの身に起こる
目を逸らしたくなる惨状を背景に、映画の主題となる軸が展開していきます。
子供である事、貧困である事、そんな理由で人間の人間たる権利が
何の存在意味も持たないなんてあるのだろうか?
またその逆であれば、どんな権利も得る事が赦されるのだろうか?
そんな解決を見る事のない問いが、今も胸に浮かんでは消えています。


私は普段、あまり理論立てて物事を考える方ではないように思います。
目で見たもの、肌で感じた事、感情が動く時の瞬間に頼りがちです。
その分、もしかしたら色んなものの許容量があまり大きくないのかもしれませんね。
そしてフィクション・ノンフィクションであれ、何らかの情報を得て
それが怒りや悲しみ、疑問や不信感へと変換された時に
うまくその整理がつかない時があります。
猫が自分の毛づくろいをして、その舐めた毛を毛玉として吐き出すように
私も心の中に溜まった毛玉を吐き出せればいいのですが、
物質として質量があるものではないせいか、
それはなかなか簡単にはうまくいかないようです。


陽が昇る事、光が空に満ちる事、闇が視界を遮る事…
それは地球の上に足をつける者の上にあるべき自然な事なのでしょう。
でも、それが当り前ではない現状が世の中にはある。
物に光が当たれば、反対側には影ができる、
でもそれは方向を変えれば光は影に、影は光に変わる。
でも、その方向が変わらない状況があるとしたら…
それは一体何を持ってすれば変わるものなのでしょうか。




【※ 本日の画像 すずらん】


ヨーロッパでは、この花を5/1に贈る習慣があり
贈られた人には幸福が訪れると言われているそうです。
また一般市場にはドイツすずらんが出回っているのですが
野生の日本種のものは「君影草」と呼ばれています。
ヨーロッパ種は葉から花軸が立つような形で花をつけるのですが
日本種のものは葉が花を抱き込むような形で花を咲かせます。
そこから上の和名がついているそうです。
宗流にはすずらんはどこかランプシェードを連想させます。
この花の届ける幸福が光に満ち、それが広く世界を照らせばいいのに…。




宗流


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水面の光

2010年05月02日 19時08分02秒 | soliloquy

こんばんは♪
本日の京都は朝から五月らしい爽やかなお天気。
皐月晴れって、きっとこんな感じかしら…
そんな事を思わせる、眩しいほどの空模様でした。
お天気がいいと、それだけで何か嬉しくなる宗流です^^



さて。
しばらく多忙続きでブログもUPできないままにいたら、
いつのまにやらのGW突入…早いですね^^;
みなさま、素敵な連休をお過ごしでしょうか?
どこか旅行にお出かけの方も多いのでしょうね。
宗流は連休前のお仕事の整理がなかなか終わらず
前半はどうやらお仕事続きになりそうです。
お楽しみはゆっくり後で、となればいいのですが…。


先にも触れましたが、今日はホントにいいお天気♪
桜の季節が過ぎ、新緑や次の花々の咲き誇る季節となりました。
そして、水辺にも春の陽射しが降り注ぎ、
きらきらと美しい反射を水面にたたえています。
流れの向きや水底の様子によって、
それぞれの水面に映される太陽の子供のような光。
今日はそんな水辺のひと時のお話です。



会社の決算が迫り、日常業務と重なって何となく気忙しかった4月末。
忙しさもあったのですが、実は会社でちょっとした出来事があり
少し気持ち的にテンションが下がっていました^^;
自分の作業上での失敗ならままある事なので(?)
反省のうえ改善すれば何とかなるのですが、
人間関係の不調には、どうやらとても打たれ弱いようです。

相手のある事ですから、私の主観だけでは言えませんが
小さな会社だからこそ、どこかでフォローし合わないと
物事はスムーズに動かない、私はよくそう思います。
もちろん私が理想論を語っても、それは簡単に実現する事ではありません。
でもそんな大きなお話ではなくとも、普通に生活する中で
ほんの少し他人に目を向けるだけで解決する些細な事はたくさんある。
いつもそんな風に感じているのですが…
あまり言っちゃうと愚痴になりそうなので
詳しくは割愛させて頂きますけれどね^^;



ここ最近の、そんな思いを抱えながらの先日の昭和の日。
仕事で使うために発注していた生地を受け取りにお店に向かったのですが、
あまりにいいお天気に、休日出勤をしているのが急に切なくなって
ちょっと回り道をして京都市内を流れる大きな川、
鴨川まで自転車でぶらりと寄り道をしました。

お天気も良かったせいか、鴨川の土手にはお散歩やジョギングを
楽しまれる方も多くいらっしゃいました。
私も近くのスタバでコーヒーを買って、しばしの休憩。
ぼーっとベンチに座って流れる川面を眺めていました。



空が広いと思うのって久しぶり。
何となくふとそう感じました。
爽やかな風も、降り注ぐ柔らかな陽射しも春そのもの。
自分の気持ちが滞っていても、季節の巡りは足を留める事なく
日々の中にそれぞれの時の色を挿していきます。
もしも時間に色がついているとしたら、こんな風に
季節を彩るって事なんだろうなぁ。。とぼんやり思いました。

そんな時、土手をジョギングする見知らぬ男性の姿に
ふと知人の姿を重ねて見た気がしました。
それは、宗流が一番最初に就職したホテルの上司。
先日のお話にも登場した、お兄さんの方の男性です。



人が見ている所でよく動くのは当たり前。
人の見えない所でも同じように動けるか、否か。
それが人として成長できるかどうかの分かれ道。


私はその上司にたくさんの事を教わりましたが、
この言葉は宗流が今も信条にしている大切な言葉です。
ジョギングをしていた男性は上司とは全く違う人でしたが、
私の元上司もジョギングが好きで、
仕事が始まる前によく会社の近くを走っていました。
それが何気なく連想させたのかもしれません。
私はこころの中で、何度もこの言葉を反芻しながら
しばらく何をするでもなく、その場で佇んでいました。



…数日前、川面を眺めながらそんな事を考えていたのですが、
何となくまだすっきりと色々な事を水に流すとはいかないようです。

穏やかな春の陽射しを受け、照り返された陽光が
きらきらと輝いていた川面。
理想という光を、自分の流れに映す事はなかなか難しいものです。
でも、川は流れているからこそ川であり続ける。
止まればそれはただの大きな水たまり。
水が流れている間はきれいな透度を保ちます。
何しろ流水は腐らず・淀む水には芥溜まるって言いますもの。
たとえ小さな川であっても、
さらさらと絶え間なく流れ続けていきたいものです。



それではみなさま
Have a nice holiday !!


宗流




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