こんばんは♪
今日は空からちらちらと白いものが舞い散り、
とても冷え込む京都です。
みなさまのお住まいの地域はいかがでしょうか?
楽しみにしていた三日間のお休みも、一日は仕事で
残り二日もあっという間に終わりが近付いています。
ウィークデイの三日間だと過ぎるのがゆっくりですが、
お休みだとホントに早い。
何か仕掛けでもあるのかしら…?と訝しがる宗流です^^;
さて。
本日はお休み二日目、昨日のお出かけ模様です^^
ホントは今年初のお出かけは、年末年始のプチ旅行だったのですが
こちらはまた改めて。
今日は「京都・伏見のゆるゆる散策」をお送りいたします!
画像も多く、ちょっと長くなりますが宜しくお付き合い下さいね♪
昨日は朝一番、唐突にお出かけが決定。
”表でお昼御飯をほっこりと頂きたい~!”
ということで、ふと思い出したお店目当てに京都の伏見へLet's Go !!
久々に地下鉄でお出かけしてきました♪
到着したのは「桃山御陵前駅」
ここから徒歩五分てくてく歩くと、目的のお店へ到着です。
伏見といえば、兵庫県の灘に次ぐ銘酒の産地。
残念ながら宗流は下戸なので、あまり詳しくはないのですが、
黄桜株式会社や月桂冠株式会社などの大きな酒造会社や、
玉の光や月の桂、桃の滴などの産地で有名な地域です。
このお店「
月の蔵人」はそんな伏見の銘酒の数々とともに
手作りのお豆腐や京料理が手軽なお値段で愉しめるお店。
洛南方面で宗流が好きなお店の一つです♪
11時半頃到着したにもかかわらず、お店は結構な混雑ぶり。
ホントはこの月限定の「睦月御膳」を頂きたかったのですが、
限定20食は既に完売。もう一つの限定品「蔵人御膳」を頂きました。
お昼は手ごろなランチが主ですが、夜は豊富な日本酒ラインナップが楽しめ、
昼夜とも使い勝手のよいお店です^^
お店が随分賑わっていたので、もともと店内写真を撮るのが苦手な宗流…
こちらの画像をこっそりとお借りしました^^;
(月の蔵人さま、蔵人御膳詳細より)
一番最初に運ばれる、お塩で頂くできたてのざる豆富に始まり、
こじんまりとまとまったお膳には、八寸や炊き合わせ、揚物など
それぞれがちょうどよい塩梅で配置されています。
中でも宗流のお気に入りは「汲み上げ湯葉刺身」♪
とろりとした食感は、あっさりと淡白にした雲子に似ているかも。
ざる豆富と湯葉刺身だけで満足度急上昇↑↑↑!
食後のコーヒーまでほっこりと美味しく頂けました。ゴチソウサマ~!!
お腹いっぱいで満足したので、次はちょっと散策に。
すぐ近くにある「
黄桜カッパカントリー」に向かいました。
漆喰の壁に腰板塀、社名を染め抜いた赤い大きな幕が目印の店構えは
この伏見の横町界隈ではランドマーク的な建物です^^
ここでは清酒の製造工程や、黄桜の懐かしいCMやキャラクターのカッパコレクション、
たくさんの黄桜商品のお土産が楽しめます。
上のつくばいは黄桜酒造の中にある「伏水」です。
この美味しい水が銘酒の命!
水清き地に美味し酒あり、でしょうか。
これらの名水は伏見の酒蔵の近辺で幾つも見られ
お家に持って帰られる方も多くおられます。
このお水で美味しいコーヒーを淹れてみたいなぁ♪
そして、ちょうどお昼過ぎのお陽さまが、
偶然ベストショットを撮らせてくれました。
青空に伸びる、たかーい煙突。
一番てっぺんに登ったら気持ちよさそうだなぁ。
お陽さまの光を眼下に見られるかな^^
黄桜酒造を後に、さらにぷらぷらと周囲の散策は続きます。
ここでちょっとした、プチ伏見豆知識を^^
この伏見は、江戸時代の頃より上方から京へと荷や人を運ぶ船が着く港町でした。
十石舟・三十石舟と呼ばれる運河を進む舟は、
陸路の発展とともにやがて使われなくなりましたが
現在は伏見の四季の風情を水路から眺める屋形船として残っています。
この日は屋形船は運航されていませんでしたが、
水路の脇に沿う遊歩道からは、軒を並べる酒蔵が見られます。
この水路は宇治川派流(うじがわはりゅう)といい、春の桜・夏の万灯など
四季折々の風情を感じられる、心地よい散歩道です♪
そしてここ。↑
「旅籠」との看板が上がっていますが、ここは何の建物でしょうか^^
ヒントは、つい最近までちょっとしたブームになっていた人物ゆかりの場所です。
ここは、「寺田屋事件」で名を残す寺田屋さんの玄関です。
一つは1862年、薩摩藩尊皇派が島津久光によって鎮撫されたと言われる寺田屋騒動。
もう一つは1866年、薩長同盟を斡旋した坂本龍馬と共に
龍馬を護衛していた長州藩の三吉慎蔵が、
伏見奉行の捕り方たちに襲撃された寺田屋遭難の二つの事件。
これらの出来事の舞台となった旅籠です。
特に龍馬の事件は、昨年の「龍馬伝」の中でも重要な場面として取り上げられていましたね。
伏見奉行の捕り方たちが宿を取り囲み、襲撃の時を図っていた事に
ここで奉公していた入浴中の女中「お龍」(後の龍馬の妻)が察知し
裸のまま階段を駆け上がりその危機を伝えたというお話は有名です。
上の画像は「寺田屋」の現在の姿です。
でも残念ながらこの建物自体は、鳥羽・伏見の戦いで焼失し、
本来の西隣に建てられていたものだそうです。
いまはこのように多くの観光客が往来する平和なこの場所。
しかしわずか百有余年以前には、ここに日本という国と旧体制・新体制の波が
ないまぜにされて押し寄せ、近代日本誕生の礎ともなる一場面を担ったのです。
そう思うと、時代の一頁とは歴史にとって僅かな瞬間であり、
その後の幾多の人間の運命を握る大きな賽だったのかもしれない。
そんな風に思う宗流です。
時代の風の息吹を感じた後は、
ほっこりと一杯のコーヒーの香りで締めましょう。
との事で、「
伏見夢百衆」で頂いた「水だし珈琲と酒カステラ」です^^
このカステラ…驚くほどしっとりしてます!
お酒をベースにしたシロップかしら、半月の敷紙にまで染みてます。
大吟醸をたっぷりと使ってあるだけに、口に含むとほんわりと香りが広がります。
お酒に弱いお子様には、ちょっと不向きかもしれませんが
それほど甘みが強くなく、お茶うけや夕食後のくつろぎタイムにいいかも。
カフェに併設されたお土産もの売り場にも置いてあり
これは甘モノとはいえ大人のお土産ですね♪
またお茶だけでなく、三種類の利き酒を味わう事もできます。
お酒好きの方には、こちらの方がオススメかもしれませんね^^
お店は大正時代に建てられた月桂冠の旧本社だったそうで、レトロ感もたっぷり。
大正ロマンに思いを馳せながら、宵待ちにちょいと喉を湿らすのもいいですね。
でもくれぐれも…車を運転される方はお気をつけ下さいね!
お家を出て、到着までに30分足らずの小さな小さなゆるり旅。
でも、ちょっとした歴史に触れる旅は案外近くにあるものだと、
改めて京都を見直す京女の宗流でした♪
宗流