cafe de sou-ryu

ほっと一息
ちょっと休憩しませんか?

桜雪

2010年03月30日 01時05分21秒 | I think so …
こんばんは。
本日の京都は、朝から強く冷え込んだ
とても寒い一日でした。
また朝のうちはとてもいいお天気だったのですが
夕方からはこの時期にもかかわらず雪が…!

寒いのには極端に弱い宗流ですが、
舞い降る雪を見ると、犬並みに喜びます^^
今シーズン最後の雪(←たぶん)、存分に堪能しましたよ♪
みなさまのお住まいの地域はいかがでしたか?



さて。
冒頭でもふれましたが、本日の京都は雪の舞う午後でした。
もうあと数日で4月…。
3月の末ぎりぎりに、これほど雪が降るなんて珍しい事です。
咲き揃いかけた桜の花も、少し驚いたんじゃないかしら。


でも、雪の中の桜ってとても幻想的な光景です。
春の代名詞とも言える淡い桜色を覆い隠すような寒い雪の風、
そこに花を咲かせ佇む樹は、まるで桜ではないような気さえします。

今夜は少し遠回りして、雪と桜を眺めて帰ったのですが
街灯や朧がかった月明りに照らされた雪も桜も
時の流れを忘れてしまうような美しさでした。



梢の先にとまるものは、花のすがたか雪あかりか…
季節の狭間の一瞬が生んだ風景は、目に映るものの答えを
惑わせるような錯覚さえ覚えます。
けれど、それは虚構ではなく確かな現実。
自然の作りだした不思議なタイムラグは
手に触れると淡く溶け、掴もうとしても届かない花を
私たちの目や心に記憶としてその姿を刻みます。


きっと、こんな夜桜はそう毎年は見られないでしょう。
だからこそ今日の雪桜をいつまでも忘れたくない、
今夜はそんな思いを言葉に載せて記します。






「本日の cafe BGM ♪」



久々のcafe BGM ♪です。
今日の1曲はコブクロの「蕾」です。
固い蕾がほころぶ時、そこから零れ落ちるものは
何なのでしょうね…。




蕾    song by コブクロ



涙こぼしても汗にまみれた笑顔の中じゃ
誰も気づいてはくれない
だからあなたの涙を僕は知らない

絶やす事なく僕の心に灯されていた
優しい明りはあなたがくれた理由なき愛の灯

柔らかな日だまりが包む背中に
ぽつり 話しかけながら
いつかこんな日が来る事も
きっと きっと きっと わかってたはずなのに

消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も僕を待ってる
掌じゃ掴めない風に踊る花びら
立ち止まる肩にひらり
上手に乗せて笑って見せた あなたを思い出す一人

消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も僕を待ってる
今もまだ掴めないあなたと描いた夢
立ち止まる僕のそばで
優しく開く笑顔のような蕾を探してる 空に… 





明日はいいお天気になりますように♪



宗流

和装小物 宗流
http://www.sou-ryu.jp



Good bye and Hello

2010年03月28日 03時04分49秒 | to you

こんばんは。
本日の京都は朝のうちは少し冬の寒さの名残を感じたものの
お昼からは暖かな春の陽射しが降り注ぐ一日でした。
暖かいと嬉しいのですが…今日のように普通に会社で
お仕事をしていたら眠くて眠くて。
これからの季節、宗流の一番の強敵は
暁の不在を思わせるような眠気…かもしれません^^;



さて。
何だかんだとバタバタしているうちに、
3月も終わりに近づいています。
来週の始まりと共に、あっという間に今月も終わりそう。
2月は「逃げる」3月は「去る」といいますが
あれってホントだなぁ…と、ここ数年度々痛感しています。

そして、3月・4月は別れと出会いの季節。
みなさまの周囲にも、この季節には
たくさんあるのかもしれませんね。
今日はそんな「別れと出会い」のお話です。



宗流の会社では、昨夜3月で退職するアルバイトさんの
送別会がありました。
女性ばかりで4人、girlsトークとは少々言い難いような
色気も何もないお食事会でしたが、
楽しく賑やかな、とてもいい夜になりました^^

宗流を含め、私の会社の女性社員はみんな個性豊かな面々。
他にもパートさんが数人勤務していますが、
昨日の参加メンバーは私とほぼ同年代の女性たち。
そしてなかなかユニークかつパワフルなメンバーです。


昨日の主役は、会社で刺繍の色配色を考えるセクションで
働いていたのですが、働きながら美大に通う頑張り屋さん。
先日無事に学校を卒業し、この春から学校の職員さん
として働き始めます。


普段は宗流とは働いている棟が違うので、
お互いに用事がある時、顔を合わした際に
無駄口を利いて(←ほぼ宗流の一方的無駄口)
笑いあう程にしか接点がありません。
でもそんな短い接点であっても、その受け答えや仕事ぶりから
彼女のしっかりとした人やなり、センスの良さが伝わってきます。
そして、彼女は静かな情熱と深い優しさに溢れた人でもあります。

どちらかと言うと、宗流はYesかNo、白か黒といった具合に
物事に対して極端な見方をする傾向があるのですが、
彼女はそのどちらでもない方向にもちゃんと目を向けられる人、
そんな風に思います。
大体の物事を直感や感覚に頼りがちな宗流には欠けている、
女性らしい繊細な視線を持つ人と言えるのかもしれません。

彼女はこれから福祉関係のお仕事に就きます。
どんな分野のお仕事でもそうかもしれませんが、
特に福祉関係のお仕事はそれをただ職業的に扱う人には、
なかなか続き難いお仕事のように思います。
けれど、彼女ならきっと大丈夫だという気がします。
新しい現場でも、彼女の強さと優しさで頑張って欲しいと願っています。


そして…
別れの後にはまた新しい出会いがやってきます。
実はこの出会いはもう決まっていて、それは再会でもあります。
退職する彼女の後を引き継ぐのは、彼女の前に勤務していた女性。
宗流とはおよそ一年半ぶりの再会が待っています。

この再会の彼女も素敵な女性で、何とも言えないくらい
穏やかな雰囲気を持った人です。
宗流、この彼女の在職中は何度もその佇まいに癒されてました。
それを思い出し、今から数日後の再会の日がとても楽しみです。



春の訪れは、暖かな陽気と共に
色んなお別れや出会いを連れてやってきます。
もちろんそれは人と人の関わりだけでなく
様々な状況や環境、人を取り巻くもの全てに言えるのかもしれません。
人が生きていく上で、大小に関わらず変化はつきもの。
そうした変化の中で「さようなら」や「はじめまして」を
時に戸惑ったり、嬉しく感じたりしながら
人は生きているのだと最近よく思います。

出会いは別れの始まり、別れは出会いの始まり。
これからたくさんの季節を巡るように、
出会いや別れを繰り返し日々を重ねていく。
今はまだその重みを振り返るには早すぎるのかもしれませんが
眩しい陽光を振り返るように、いつかその重みを懐かしく
慈しめるような春の日がくるのかな、そんな風に感じる宗流です。


春はもうそこまで。
みなさまの許へ、今年の春はどんな思いを連れてやってくるのでしょうね。

それではみなさま、良い日曜日をお過ごし下さい!



宗流


和装小物 宗流
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Pride

2010年03月25日 01時10分45秒 | cafe



こんばんは。
本日の京都は昨日からの雨が引き続き、
今日は一日雨模様。
まさに菜種梅雨の連休明けです^^
みなさまのお住まいの地域のお天気はいかがでしたか?


ちなみに、今日は宗流、お給料日でした^^v
本来なら毎月25日が支給日なのですが、
明日は社長がお出かけなので今回は一日早いお給料日です。
毎回、宗流の会社のお給料は社長の手渡しで貰います。
働き始めてからこっち、ずっと振り込みのお給料だったのですが
手渡しで貰うと、中身は軽いながらもちょっと重みを感じます。
(↑一向に昇給される気配がありません)
そして、ほぼ毎回のように社長から
「無駄遣いするなよ!」とのお言葉つき。
ちょうど社長の娘さんと宗流は同じ年代だからでしょうか
いい大人なのに、未だにまるで子供扱いです^^;



さて。今日は久々にお仕事のお話です。
今夜の宗流は、このところかなり頭を悩ませていた、
新しい商品の図案をようやく完成させ、ちょっと一息ついてます。
宗流は絵を描く事が子供の頃から好きで、
この仕事自体は結構楽しいものなのですが、
今回は難行に難行を重ね、胃の痛い数日でした^^;

今回のテーマは、お子様の七五三用の和装小物の図案…
とりあえず課題点数の7点+αの8点を必死に仕上げましたが
キレイ系は好きでも、いまいちカワイイ系の絵が苦手な感のある宗流。
そこそこの出来と自分では思っていても、
あとで修正を余儀なくされる事は多分必至です(泣)


宗流の会社は、和装小物の刺繍を主な生業にしています。
今回のような図案を描くお仕事は、その刺繍の下絵です。
大体のものは着物を着る時の「半衿」のものが多いのですが
それは16cm×55cmの大きさの中に収まる絵を描きます。
とはいえ、ただ自分の好きな絵を描いていい訳ではありません。
企画のテーマもありますし、面を刺繍の線で表した時の
ミシンの動き(針数)が多すぎると加工賃が上がり、
商品価格と合わなくなってしまいます。
それを考慮しながら図案を描いていくのですが、
これが簡単なようで案外難しい作業です^^;



お着物を着られる方には馴染みがあるかもしれませんが
半衿というものは、衿周りに約2~3cm幅でしか見えません。
生地の大きさは案外あるのですが、メインの着物に障らないよう
そして引き立てるための小さな小さなアイテムです。
実際にはほんの少しの部分しか目に触れませんが
それでも、図案を描く時にはメインの位置を意識しながら
全体の流れを含め一つの絵を描くつもりで描き進めます。

もしかしたら、見えない部分にそんな力を入れなくても…
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
はい、それもある意味では正解です^^
けれど、それだけを求めてもいいものができないのも事実です。
もし見える部分のためだけに下絵を描いたとしたら、
その全体の構図の流れは狂ってきます。
それは、人の見える所でだけ頑張る事と同じ。
目につく部分を下支えする部分があるからこそ
人の目に触れる部分が引き立つのと同じなのです。


人が集まるコミュニティの中では、自ずと中心となる人がいる一方
それを見守る側に身を置く人もいます。
私は自分の仕事は後者のようなものと感じる事が多いです。
たとえそれは中心にならなくても
それにはそれの大きな存在意義がある。
そして私はそこにちょっとしたプライドを感じます。
とはいえ…まだまだ、あるかなきかのプライドですけどね^^


ちなみに♪
今日の画像は、今回のお仕事を下支えしてくれた「くま太郎」。
先日のホワイトデーのお返しの中の一つとして我が家にやってきました!
また自ら(?)絵のモデルも買って出てくれたお利口さんです^^
アリガトウ~!!




宗流


和装小物 宗流
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巡る想い

2010年03月22日 18時41分36秒 | I think so …
こんばんは。
本日の京都はとてもいいお天気で暖かく、
まさにお出かけ日和でした。
…残念ながら、今日はお仕事だった宗流。
カレンダーの明日の黒い数字を赤く塗り替えたい所ですが、
願望で祝日には変わりそうにないので断念しました^^;
今からもう既にGWが待ち遠しい宗流です。



さて。
ぼちぼちとみなさまのお住まいの地域では、
桜の蕾もほころび始めた頃でしょうか?
今日、開花宣言を迎えた地域も多いのでしょうね。
この連休中で、京都の桜も少し花が開きかけてました。
今日は幾分気が早いのですが「桜」のお話です。



以前も少しお話をした事があるのですが、
宗流の会社の隣には小学校があります。
そこは私や私の母親、そして母と同級生である
うちの会社の社長が卒業した母校でもあります。

会社はちょうどその校庭に面したお隣さんで、
そこに植えられた大きな桜の木がよく見えます。
子供の頃から見慣れた木ではありますが、
私は花の季節を毎年楽しみにしています。


その桜の下で、去年の春一つの再会がありました。
私の働く会社は古い京町屋で、母屋以外に
あと二棟にそれぞれ仕事場が分かれています。
ある日、私は別棟の仕事場へ用事があり表へ出たのですが、
穏やかな春の陽射しの中、咲き誇る桜があまりにきれいで
しばらくその下で花に見とれていました。

その時、不意に後ろから名前を呼ばれました。
驚いて振り返ると、一人の背の高い男性が
自転車の脇に立っていました。
私はすぐに誰だか分からず立ち尽くしていたのですが、
「久しぶり」とにっこり笑う顔に、懐かしい記憶が蘇りました。


彼は小学校、中学校時代の私の同級生。
当時はちょっと大人びた雰囲気をまとった、
とても頭がいい絵の上手な男子生徒でした。

私は小・中学校と偶然彼と同じクラスの事が多く、
不思議といつも席が近かったせいか、よく話をしたように思います。
また、私は今もそうですが小学生の頃は特に小柄だったせいか、
その当時から背が高かった彼は、よく自分の上着の前を開けて
面白がって私を後ろから抱え込んでふざけていました。
大人になった今なら怒ってしまいそうな話ですが、
何の思惑もない子供の頃は、笑って済ませられたのですから
当時はホントに呑気だったなぁと思います。


私たちは久々の出会いに再会の言葉を交わし
お互いの近況を語り合いました。
そして、彼は校庭を指さすと、
「あれがうちの娘」と少し照れくさそうに笑っていました。
そこには、とても小柄な女の子がお友達と
楽しそうに遊んでいる姿がありました。


私たちはお互いに仕事の途中だったので
ほんの数分で短い会話を終えてその場を離れましたが、
その日は一日気持がほのぼのとしていた事を覚えています。
時の砂の中に埋もれていた記憶は、長い時間を経て
その端っこをちらりと不意に顔を覗かせる事がある、
そんな瞬間を見たような気がしました。
その日は今も春のいい思い出の1つとして、私という本の1ページに
桜色の栞が挟んである、そんな風に感じています。



今年も桜の季節が巡ってきます。
校庭の桜は、長い長い時間同じ場所で咲き続け
その花の下にたくさんの思い出をたたえています。

楽しい思い出
切ない思い出
忘れられない思い出…
木の梢が茂るように、その下に数を増すそれぞれの思い出たち。
私も、私の母も、そしてその同級生やその家族、
またそこを巣立った百数十年分の生徒の数だけ
その木の下には人の思いがあるのでしょう。
そんな思いを慈しむように、今年も桜の木はその場所で
蕾をほころばせ始めています。


瞼を閉じてもその視界が淡い桜色に染まるような春の日。
今年はどんな物語がその下に加わるのでしょうか。
それらをきっと桜の木は、優しい風に揺れながら
静かに見守っているのでしょうね…。


それでは、連休明けも張り切ってまいりましょう!!



宗流


和装小物 宗流
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満ちるまで…

2010年03月19日 22時02分59秒 | to you


こんばんは。
本日の京都は朝のうちは少し冷えましたが
午後からはお陽さまの当たる日向などは
暖かな陽射しがとても心地よい気候となりました。

今日は宗流の働く会社の隣の小学校では、
卒業式が行われた模様。(←後で知りましたが)
早いですね、この間お正月だったのにもう卒業シーズンです。
何はともあれ、巣立ちの瞬間を迎えた子供たちが
素敵な未来を掴めますように♪



さて。
みなさま今夜は空を見上げられましたか?
今夜は空にとてもきれいな細い三日月が懸かっています。
あいにく、画像の月は今日の月ではないのですが
こんな感じの月が夜空に昇っています。


私はこんな風な三日月が大好きです。
煌々とした満月も美しいとは思いますが、
これから満ちる月や、新月に差し掛かる一歩手前のような
細く懸かる月に心が動かされます。


その月を眺めながら、私はふと思い出した事がありました。
先日、私はとても嬉しい一報を耳にしました。
私の知人にダンス(ブレイクダンス)をしている女性がいるのですが
彼女はとある大会の予選に通過し、府の代表の一人に選ばれたそう。
私は彼女が日々の仕事の後、毎日遅くまでレッスンをしている事を
聞いていたので、我が事のように嬉しく思いました。
ですが、彼女は少し不安そうな様子…。
彼女はダンスの仕事の依頼を受ける事もあるのですが、
チームではなくソロで大きな舞台に立つ事が初めてで
それがとてもプレッシャーに感じるようです。


私は彼女と話す事で、いつも大きな元気を貰っています。
彼女は本業の仕事を別に持っていますが、
それとは別にいまの自分の夢にも、これからの夢にも
全力で向き合っています。
私自身は彼女の仕事や夢とは全く違う世界にいるのですが、
彼女は彼女で、私の抱く夢や姿勢に刺激を貰えるからと
姉のように接し、慕ってくれています。
それ以上でもそれ以下でもなく、それが私たちの間柄です。


私は空を見上げながら、いまの彼女のようだと感じました。
そして同時にいまの自分にも言える気がしました。
細く儚い輪郭は、けして自信に満ちた様子ではありません。
けれどその姿かたちではなく、私はこれから満ちていく月の姿や
またクリアになる瞬間のための一時の姿、
そんな様子が自分たちに重なる気がしました。


月はたとえ視覚的に満ち欠けを繰り返したとしても、
実際に月の形が変わるわけではありません。
夜の闇の中に溶け込む黒い余白にも、それは存在するのです。
目に見えるものが全てとは限らない。
何となくそう信じている宗流、
だから三日月に心惹かれるのかもしれません。


光を受ける部分があるからこそ、陰も生まれる。
満月が続く夜も、新月の明けない夜もない。
幾夜も幾夜も繰り返される光と影。
それは言ってみれば自信や不安と同じもの。
そんな風に思います。

彼女は自分自身の身体を使って自分を表現する。
私は絵や言葉、物を作る事で思いを表現する。
たとえ方向性は違っても、私も彼女もいつも何かを
表現する事に対しての姿勢は真摯でありたい、
そう思っています。
その姿勢がいつか満ちる月になるようにと願いながら…。



We look at the moon.
And the moon looks at us in the same way, too.
Good luck to you !!


それでは、みなさま素敵な週末をお過ごし下さい。



宗流


和装小物 宗流
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Beware of fire!

2010年03月14日 15時47分31秒 | I think so …
こんにちは。
本日の京都は爽やかな陽光が降り注ぐ、
穏やかな日曜日となりました♪
心なしか微かに春の匂いさえ感じるような…
春はもうすぐそこに、でしょうかね^^



さて。
3月ももう14日。
気付くと今日が3月初の「cafe de sou-ryu」
まだ忙しさは続行中で、今月前半の記憶も
あまり定かではありません^^;

今日は冒頭で穏やかな春の陽気に触れたものの、
宗流の身の周りには、未だ「慌ただしさ」という名の
春の嵐のような強風が吹き荒れている有様。
本日のお話は、そんな日常の中でふと気付いた
「火」のお話です。



突然ですが、みなさまは短気な方でしょうか?
それとも気は長い方でしょうか?
宗流は自慢にもなりませんが、大変短気です^^;
元々はおっとりとした性格ではあるのですが、
沸点が高いというか、そこに到達するスピードは
驚くほど速い気がします。
また忙しいとそれに輪をかけてヒートアップするようです。
いけませんねぇ…。
喜怒哀楽を顕にするのは悪い事ではありませんが、
短気は損気、と言いますものね。


忙しいという字は、「心を亡くす」と言いますが
最近それが顕著に身に沁みます。
以前から短気な所はありましたが、
このところ「イラッ!」の導火線に火が点くスピードが
いつもより早くなっているような…。

以前ならマッチを擦るような点火の仕方だったものが
今はライターの点火のような気がします。
どちらも火を点ける事に変わりはないのですが、
ブックマッチであれボックスであれ、マッチは一本取り出し
赤燐(箱の赤い部分)で擦るまでの時間と手間を要します。
それに対してライターは「カチッ」のワンアクション。

ほんの僅かな時間差ですが、この短い時の差が
心に火を点けるまでの、あるかなきかのストッパー
だったような気がします。
そう思うと、時間差=理性という思いがしないでもないです。


働く事だけでなく、日常の生活には心の温度を上げ下げする
出来事がたくさんあります。
微笑ましい出来事は、心地よい温度に気持ちを温め、
情熱や怒りは心を熱くし、ときめきは気持ちを甘く溶かす…
また恐怖や悲しみは時に心を凍てつかせます。

けれど、それは心あるがゆえ感じる出来事。
そして人の感情は理性があってこそ、
そこに見出すべき何かがあるのかも。
何しろ、ただ外的要因にのみ心と身体を動かしていたら
きっとどこかで何らかの摩擦や間違いが起きそうですもの。

心に「火」を点す事も同じかもしれませんね。
原動力となるような火種となるならいいですが、
一度点された火はやがて炎となり、
大切なものを燃やしてしまうかもしれません。



季節は春。
吹く春風は、点いた炎を煽るものではなく
頬をなでる優しい風。
心を焼け野原にする事より、桜の花舞う穏やかな春を望みたい。
Beware of fire!=火の用心
そう思いながら、自らに自重を促す宗流です。


さて。もう一仕事頑張りますか!





宗流


和装小物 宗流
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