cafe de sou-ryu

ほっと一息
ちょっと休憩しませんか?

原点回帰(?) 絹について6

2009年02月28日 17時48分52秒 | my works
こんばんは。
本日の京都はとてもいいお天気で
暖かな春を思わせる一日でした。
お仕事部屋でこもっているなんてもったいない!
…と、思わず本音。


さて、今日は絹についてのお話、第六回目です。
今日は繭からとった生糸を生地にする下準備の
お話を中心にお伝えしたいと思います。


昨日までで生糸となった糸は、次の工程に入る前に
まず最初に「下漬け」と呼ばれる作業をします。
これは生糸をある程度の長さのまとまりにした「綛(かせ)」
とよばれる糸の束をネット等に入れ、油剤に漬けられます。
この油剤は柔軟性をもたすため、また静電気防止用で、
何色かに色分けがされており、生地を織る時ための
糸の太さ別、縦糸や経糸用にそれぞれの色がつけられています。

そして「下漬け」が終わった糸は脱水をされ、
「綛」のままの姿でしっかりと乾燥させます。
またこの時、糸にダメージを与えないように
出来るだけ自然乾燥に近い低温除湿の部屋の中で
乾燥を行うそうです。

その後、乾いた「綛」をボビンとよばれる
20~25cmくらい(?)の糸車のようなものに
巻取ります。この作業は「糸繰り」と呼ばれます。
スピードを出して巻取れば効率が上がるのですが
早く巻取れば糸の風合いを損ねてしまうため
糸が切れないように注意しながらゆっくりと巻取られます。

次に、ボビンに巻取られた糸は、織までの中でも
最も大事な作業に移ります。
機織りの機械は、経糸と緯糸、そして紋縮緬等では
柄を出すヌキ糸と呼ばれる糸が必要となります。
その中でもあらかじめ機械にセットされるのが
経糸(たて糸)です。

これは生地によって必要な長さが異なるものの
一反を織りあげるのに8000~10000本もの本数が必要と言われてます。
この本数や長さ、幅を整える作業を「整経」と言います。
人が一人すっぽりと入れそうな大きなドラム状のものに
決められた長さの糸を巻き取っていくのですが
途中で糸が切れたら製品にならないため
巻き取り途中で糸が切れると、
センサーが教えてくれるようになっています。

今は何の作業でも自動センサーがあるため
何か異変があればすぐに修復ができるようになっていますが
昔はこの作業にかかわらず、
人の手と目に頼っていたかと思うと
とても頭の下がる話です…。


ちょっとここまで早足できましたが
何となく想像がつかれるでしょうか?
なかなか実際に現場を見学でもしないと
難しいのかもしれませんね…。
ですが、生活の中で絹製品を身近に感じられる方も
そうでない方も、こうした工程があるという事だけでも
知ってもらえましたら幸いです。

それでは、また続きは後ほどに…
よい週末をお過ごしください。


宗流

和装小物 宗流
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Come back time ~!

2009年02月28日 17時27分21秒 | cafe
こんばんは。
本日の京都は「まさに春!」の一日でした。
今日は仕事だったのですが、PCに向かっているのが
もったいないくらいのいいお天気!

でも、もう夕方…。Come back time ~!


さて、今日はもうすぐお出かけなので
時間の都合上、さくさくとテンポよく!



「本日の cafe BGM ♪」


今日はBENNIE K with アルファの「DISCO 先輩」です。
ノリのいい♪大好きです。
Keep on dancing Baby~!
…とはいえ、クラブというよりも
「即興で作った学校の体育館dance floor」
が似合いそうな♪です。
Shall we bounce !?


DISCO 先輩  song by BENNIE K with アルファ


Hey little kids !
You wanna come to my class ?
Just come on everybody and
Let me teach you something
Shake yo shake yo
Shake yo booty like me
And go clap & turn and
Step & step 1 2 3 4 5 6 7&8

Shall we bounce ?
毎日が想像もつかねー
踊るアホにつられ きがつきゃ宴
廻り見渡せば 同じアホだらけ
損得勘定なしで 日が暮れるまで
刺激的ヘキレキ

Keep on dancing Baby
みんな足りてない 一本大事なネジ
行きたいなら行くべき
やりたいならゆるべき
着席しないで 無我夢中で
埋める1ページ

Shall we bounce 愛のバンブ
キミとのチャッチャッ 沸かす観衆
夢見夜な夜なミンナ寝静まったら
ミラーの前クネクネ腰振れバックオーライ

Twist & Shout baby 感じた様に
Free your soul !! 大海原乗ったウェイブ
試験中? マジ関係ない
What's the time ?
It's DISCO TIME !!!!!!!!!



今の若いモンは…
なんて苦い顔で言ってるオジサマにも
若い頃はあったのにね
でもね
もしかしたらそのオジサマも当時のオジサマから
おんなじ事言われてたのかもよ

時代は変わっても
人はそんなカンタンには変わんない♪


Have a nice weekend !


宗流


和装小物 宗流
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Beautiful rain

2009年02月27日 19時48分51秒 | cafe
こんばんは。
今日の京都は午前中は雨降りでしたが
午後からは雨も止み、曇りの午後でした。
昨日の春のような一日から思うと、
今日はまた冬に逆戻りです…。


今日は今シーズン初めて着るワンピースでの出勤でした。
以前は随分気に入っていたのですが、
久々に着てみると…「?」 何だか全然似合わない…。
太りも痩せもしていないのですが、何か似合わない…。

そして、残念な事に私の仕事場は私服なので、
一日しっくりいかないままのお仕事でした。
私はあまり(全然?)着るものには頓着しないのですが
やはり、しっくりいかないよりは
いい気分でお仕事したいものですね…。



「本日の cafe BGM ♪」


今日の♪はsister Mこと坂本美雨の
「The Other Side of Love」です。
この「The Other Side of Love」は
EMYLIもm-floとカバーしてますね。
言わずと知れた、坂本龍一&矢野顕子の娘さん。
きっと、たくさんの「素敵」をもつ女性なんでしょうね…。


The Other Side of Love song by sister M


In my heart, I know must be right
Darkest shadows will someday come to light
I've been down, but I can rise above
I keep searching for the oher side of love

Looking for fun was just a game to me
Never knew what each lonely day would bring
Now I'm so tired of trying to run away
I've got to find a love that's here to stay

In my heart, I know the day will come
We'll be laughing and dancing in the sun
What I've found has never been enough
I keep searching for the other side love

I always heard that love's supposed to be
More than a ward and more than just a dream
Someone to share your every joy and pain
Someone who's there for sunshine and the rain


(私の心は知っている
暗闇はいつか晴れることを
倒れても起き上がれることを
私は捜し続ける、愛の向こう側を

ゲームを楽しんでいた頃は
孤独な日々がくるなんて思わなかった
疲れて果て逃げることもしなくなった今
私はここで愛を見つけなければならない

私はその日が来ることを知っている
その時、太陽の下で笑い合って踊ることを
私はまだ見つけられずにいるけれど
私は捜し続ける、愛の向こう側を

ずっと、愛は言葉や夢以上のものと思ってた
愛とは喜びや悲しみを分かち合う誰か
愛とは陽の光と雨を受けそこにいる誰か)  




それぞれのひとの目印「なまえ」
生まれて初めてのプレゼントでもありますね
たとえ同じものがあったとしても、
それぞれの想いのこもった、音や言葉の組み合わせ…

自分の「なまえ」大事にしてますか?



宗流


和装小物 宗流
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原点回帰(?) 絹について5

2009年02月27日 17時58分11秒 | my works
こんばんは。
今日の京都はお昼頃まで雨が降ったり止んだりでした。
気温もあまり上がらず、少し寒い一日…。
昨日の暖かで気持ちの良い日中はどこへやら、です。


さて、本日は絹についてのお話第五回目です。
昨日までは繭から糸を取るための機械工程の方法と、
人の手による繰糸の方法をご紹介しましたが、
今日はそれ以外の糸の種類と取り方をご紹介します。


まず一つ目は「紬糸」です。
これは昨日の人の手による糸の繰糸作業と
少し似ていますが、根本的に違う点は
座繰りの場合は繭糸を一本ずつ引き出して
数本をまとめて一本の糸にするのですが
紬糸の場合は繭の綿部分を丸ごと使用します。

繭をお湯につけて柔らかくするまでは同じですが
紬糸の場合は、この繭を袋状に広げて蛹を取り出し、
綿状のまま乾かしたあと、少しずつその繊維を
取り出して糸を紡ぎ出すのです。

ここから紡ぎ出された「紬糸」は細い繊維が絡まった状態で
糸になるため、まっすぐな繭糸をまとめた絹糸特有の照り
とは異なり控えめな照りが特徴で、この紬糸を使って織られた生地は
「ふし」のあるざっくりとした風合いに仕上がります。
ですが、紬の生地はとても丈夫で、「三代着て味がでる」
といわれる結城紬などもこの紬糸を使って織られています。


そして二つ目は「絹紡糸」です。
この糸はもともとくず繭や生糸のくずを利用した糸で
これらを精錬(セリシンを取り除く作業)、
切断等の工程を経て紡がれた糸をさします。

この絹紡糸には、座繰りなど手作業で糸を取り出す作業の際に出る
「きびそ」という副産物を利用される事も多いのですが
絹紡糸の中ではこの「きびそ」が高い割合で配合されるものが
最上品とされ、価格も通常の絹糸よりも高価で取引されます。

蚕が繭の糸を吐き出す時、一番最初に吐かれるのが
この「きびそ」とよばれる部分で、繭のいちばん外側にあります。
きびそは糸の吐き始めであるのと同時に、吐き終わりに比べ
繊度や繊維の形状などに優れているそうです。


このように、絹糸は繰糸の段階の方法や
加工方法によっていくつかの種類に分類する事ができるのです。
そして、各工程によって出来上がった糸は
それぞれの特徴を生かした生地に加工されます。


さて、ようやく絹織物に使用される糸(生糸)の
ところまでやってきました。
いよいよここから絹織物になっていきます。
ですが、まだ生地になるためにはいくつもの工程が
待っています。
その続きはまた後日にて…。

宗流


和装小物 宗流
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Blauer Zirkus

2009年02月26日 23時03分26秒 | cafe
こんばんは。
今日の京都は日中暖かくてお天気もよく、
とても穏やかな一日でした。
今日は春のリハーサル、だったのかな。

spring has come!

でも…噂によると明日はまた雨みたいです。



「本日の cafe BGM ♪」


今日はスピッツの「スピカ」です。
スピッツの曲は詩がとてもかわいいですね。
何だかおもちゃ箱やサーカスの舞台から
生まれた言葉みたいに思います。
でも、大人が見聞きしても
妙に納得してしまう、不思議な言葉たちです…。



スピカ  song by スピッツ


この坂道もそろそろピークで
バカらしい嘘も消え去りそうです
やがて来る大好きな季節を思い描いてたら
ちょうどいい頃に素敵なコードで
ものすごい高さに届きそうです
言葉より触れ合い求めて 突き進む君へ


粉のように飛び出すせつないときめきです
今だけは逃げないで君をみつめてよう
やたらマジメな夜なぜだか泣きそうになる
幸せは途切れながらも続くのです


はぐれ猿でも調子がいいなら
変らず明日も笑えそうです
振り向けば優しさに飢えた優しげな時代で


夢のはじまりまだ少し甘い味です
割れものは手に持って運べばいいでしょう
古い星の光僕たちを照らします
世界中何も無かったそれ以外は


南へ向かう風 流れる雲に
心の切れはしを託したならば
彼方へ…





シャガールのサーカスの絵のような世界に遊べたら
きっと理不尽な悲しみには出会わない気がします。
もし悲しみがそこにあるとしたら
きっとそれは悲しみのあるがままの姿
そしてそれは私たちの上に
優しい涙の雨を降らすのでしょう。

おやすみなさい。


宗流


和装小物 宗流
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原点回帰(?) 絹について4

2009年02月26日 18時22分01秒 | my works
こんにちは。
本日の京都は久々にいいお天気でとても暖かな一日でした。
梅・桃・桜が一時に咲きそうな日というのは
今日みたいな日を指すのかもしれませんね…。


さて、本日は「絹について」の第四回目です。
昨日までは蚕の繭から糸を取り出すところまで
お話しましたので、今日はそれをもう少し詳しく
お伝えしたいと思います。

蚕を育てる仕事を養蚕といいますが、
その蚕の繭から糸をとって生糸として出荷するまでの
工程全般を「製糸」と呼んでいます。
そしてその「製糸」の作業の中で、
繭糸を何本か合わせて一本の生糸を作る工程を
「繰糸」といいます。
今日は主にこの「繰糸」の作業についてのお話です。


まず最初に、この「繰糸」作業は機械を使って行われる方法と
人の手によって行われるものがあります。
どちらも繭をお湯の中で煮て柔らかくし、繭の糸口から糸を引き出し
数本を合わせて一本の糸状にする作業なのですが、
機械と人の手、どちらにもそれ特有の特徴が出た糸ができます。


まず機械工程のものは、自動繰糸機と呼ばれる機械を使って行われるため、
糸が切れたり繭糸の本数を合わせたりの作業を
人が全て監視しなくともある程度自動で行われます。
また作業の労力を大幅に減らす上、なおかつ品質が安定しています。
そして時間も短縮されるため、作業効率も高いのが特徴です。

それに対して人の手を使って行われる繰糸作業を「座ぐり繰糸」といい、
座った状態で煮た繭から糸を引き出していきます。
この手作業の座ぐり繰糸でできた糸は、自然発生する節(糸の凸凹)や
太さ(繊度)が不均一なのが特徴で、それが製品として不適格かというよりは
かえってその特有の風合いが好まれる場合も多々あります。
また機械で糸を引き出す力に比べ、人が糸を引き出す場合は
絹糸張力が低く、糸本体へのダメージが少ないのですが
作業効率は機械工程のものに対して極端に悪く
その上、良い糸を取るためには熟練した手が求められるため
人材の育成にも時間がかかるのが難点です。

どちらにも利点・欠点はあるものです…。
そして、やはりどの産業や業種にもいえることですが
人の手を使った味わいや風合いに富んだものは
高い技術を要するため、その技術を伝承するという
本来の作業以外の面で大きな問題を抱えているような気がします。


ところで、この絹糸なのですが、
この繰糸機などを使って糸を作る上記のもの、
それ以外にもあと二つの種類があります。
一つは「紬糸」・もう一つは「絹紡糸」とよばれるものですが
こちらはまた次回の機会にお話したいと思います。

今日はこのへんで。


宗流



和装小物 宗流
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原点回帰(?) 絹について3

2009年02月26日 18時20分59秒 | my works
こんばんは。
今日は少し遅い投稿になってしまいました。
今夜(2/25)のうちにアップできるかな…?


さて、今夜は絹についてのお話第三回目です。
今日はいよいよ繭から糸になるお話です。

一回目・二回目で、絹の原料となるのが蚕の作る繭だと
いうお話でしたが、この繭から糸をとるのに、
あの丸いかたまりをどうするかご存知でしょうか?

実は…私は以前、あの繭は中の蛹が羽化したものを
集めて糸にするものだと思い込んでいました。
と、いうより、この和装関係の仕事に就くまで
考えたこともなかったのが正直なところです。


さて、何回かの脱皮を繰り返し、
いよいよ幼虫から蛹になる時期がきた蚕は
「まぶし」と呼ばれる容器の中で、糸を吐いて身をくるみます。
そして、丸い楕円形の繭が出来上がると
その繭は蛹が入ったままの状態でお湯でゆでられるのです。(!)

…少し残酷なお話ですが、それは今回は少し置いておくとして
先に進みましょう。


繭の糸は、前回のお話でも触れたように
セリシンという物質とフィブロインという物質から成り立っています。
セリシンは膠状の物質で、通常の空気中では固まり
繭の丸い形を保っているのですが、
お湯の中に入れると軟らかくほぐれてしまいます。
そのセリシンが柔らかくなった状態の中から糸をとるのです。

そこで前出のお話に戻りますが、もしかしたら
以前の私と同じように、蛹が羽化してからでもいいのでは…
という方がいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、そうはいかない事情があるんです。

それは、あの繭をつくる蚕の糸は、一本の糸だからです。
そして、羽化するのを待てない理由が
蚕が羽化の時に吐くタンパク質成分が、
繭を溶かしてしまうという点です。
もし蛹の羽化を待ってしまうと、蛹のタンパク質成分で
繭には穴が開いてしまうのです。
そうすると糸は途中で途切れてしまい、
糸がとれなくなってしまうのです。
蚕にとっては可哀そうな話ですが
糸はこうしてとられるのです。


ちなみに、ちょっと余談にはなりますが
この糸をとった蛹は、捨ててしまうわけではないそうです。
全てがそうなのかはわかりませんが
飼料や肥料・そして釣り用のエサなどになるそうです。
つくづく最後まで蚕は人のために役立つ虫です…。
さすが「お蚕さま」と呼ばれるだけのことはあります。


さて、繭から糸がとれ、
ここからいよいよ絹糸(生糸)へのお話になります。
ですが、今回はこのへんで。
この続きはまた後ほどに…。



宗流


和装小物 宗流
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天からの"water"もこのへんで…

2009年02月25日 22時53分52秒 | cafe
こんばんは。
今日の京都は朝から結構な雨降りでした。
暖かい朝でしたが、寝坊して走って通勤したので
ちょっと濡れてしまってしょんぼり…。
水もしたたるフツーの女…でした。

でも、午後からは雨も止み、
夕方前からはお陽さまも顔を見せてくれました。
久し振り~!
明日天気になぁれ♪




「本日の cafe BGM ♪」


今日の♪はBONNIE PINKの「water me」です。
BONNIE PINK…私と同じ京都市出身のためか、
応援したいアーティストの一人です。
何だかとても独特な雰囲気の漂う素敵な女性に思います。



water me  song by BONNIE PINK


小さな嘘で世界が振り向くのなら
嘘つきになろう
あなたに書いた手紙で泣いてくれるなら
何万通も書こう
ある事ない事書こう 月灯りででも書こう


乾いた砂漠に凛と立つ花は 枯らさないでと叫ぶの
”water,water me!"(水を、私に水を)
傷も痛みも癒えてゆくのなら ずぶ濡れでいいと
だから”water me!"(私を潤して)

なぜだろう なぜこんなにも愛する気持ちが
時には過ちで
時には醜くて
時には情けなくて


誰しも自由に飢えていた 模範などない教室の隅
あきらめ顔で泣いていた友よ 微笑んで
この水をあげよう
このペンをあげよう
一つの本当をあげよう





人も、そして全ての生き物も、
水がなくては生きていけません。
体にも心にもたっぷりの水を
そして溢れんばかりの愛情の栄養を…です。



宗流



和装小物 宗流
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My passport !

2009年02月24日 19時31分18秒 | cafe
こんばんは。
今日の京都は一日雨が降ったり止んだりのお天気でした。
寒くはなかったので、仕事で外出するのも苦ではないでしたが
やはり雨だと動きづらいですね。
やっぱり…空も気分も晴れが一番です。


今日は和装小物 宗流の新しい取り組みの
第一歩になるような出来事がありました。
まだ企画段階なので詳細はまた後ほどですが
新しい事を始める時は、期待と不安が50/50です。
これから、光の射す方向へ向けて
I do my best!



「本日の cafe BGM ♪」


今日はAIの「Believe」です。
彼女は若いのですが声が何だかとても力強いですね。
若いから、なのかな…?
What is the thing which you believe?


Believe  song by AI


どこか遠くで声が聞こえる
暗闇の中で名前を呼ぶ方へ
向っても何も見えないとき
ただヒザかかえうずくまってた
不安と孤独おそうこの場所から
やさしく手握って連れ出してくれた

光の差し込む方へと 今歩き出す
守るものがあるから強くなれる
どんな痛みもどんな悩みもきっと受け入れられる
だから大丈夫 アナタの声は聞こえているから

今までずっと分からなかった
アナタがくれた信じる力
この願いも届く気がする
両手をあわせ ただ祈ってた
人は傷つくコトもあるけれど
すぐにまた笑えるトキが来るから

光の差し込む方へと 一緒に歩こう
守るものがあるから生きていける
キミの痛みもどんな悩みも全部吹き飛ばしてあげる
もう泣かないで アナタの声は聞こえてる




努力は必ず報われる…実際は必ずしも
そうではないのかもしれませんが、
少なくとも努力は光の近くへ行くための
パスポートではないかと思います。


宗流


和装小物 宗流
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原点回帰(?) 絹について2

2009年02月24日 19時03分56秒 | my works
こんばんは。
本日の京都は一日雨が降ったり止んだりでした。
一雨ごとに、春が近づくと思うとわくわくしますが、
やはり雨は少しうっとうしいです…。


さて、原点回帰、本日はその2です。
(※HPではまだ「こもの屋の小さなこもの展」も開催中です!)
昨日は絹糸の原料となる「繭」についてでしたが
本日はその大元、「蚕」のお話です。
女性の中には虫が大嫌いという方も少なくはないでしょうが
本日は少し我慢して下さいね…。


先ほども触れましたが、絹糸(生糸)は蚕の作る繭から
糸を紡ぎ出し、それを数本集めて糸にします。
そして、蚕をさなぎの状態まで育て、繭を取るお仕事を「養蚕」といいます。
この「養蚕」から糸を取る「養蚕製糸」の技術は、
中国から伝わり、日本では弥生時代頃には
すでに絹織物が作られたという記録があります。


この「蚕」ですが、もとはカイコガという蛾の仲間全般をさします。
そしてこの製糸のために使われる「蚕」には、大きく分けて二つあり
一つは野外でクヌギの葉などを食べて育つ「野蚕」と
人の手で飼育・生育する「家蚕」の二つに分かれます。
本日はその中でも「家蚕」についてお話したいと思います。

「家蚕」は養蚕農家で桑の葉を与えられながら大切に育てられます。
卵から孵化した幼虫は桑の葉を食べながら成長して、
脱皮を繰り返しながら繭を作るようになります。
そしてその繭から細く美しい糸がとれるのです。


ちなみに…
この「家蚕」なのですが、これは完全に
人間の手で作られ、家畜化された生き物なのです。
「家蚕」とよばれる蚕は、野生回帰能力が退化し
人の手がなければ生きていくことができません。
そのため、蚕が一頭、二頭と数えられるのは
家畜と同じ扱いのためだと言われています。

幼虫のうちだと、目立つ体の白色はすぐに捕食の対象となり、
また、腹脚とよばれる胴体の足が退化しているため
木や葉の表面にしがみつく事もできません。
そして、蛹(さなぎ)になる時でも、一つ一つの升目に区分された
まぶしとよばれる蚕のための部屋がなければ繭を作れないのです。
まさに、蚕(家蚕)は絹糸をとるための一生を送ります。


ですが、だからこそ蚕は昔から敬いの気持ちを込め
「おかいこ様・おかいこさん」と敬称つきでよばれるのでしょう。
今でも、地方によっては蚕を神聖なものとして扱う地域もあるそうです。


絹糸はまさに文字通り、「一所懸命」に蚕が作り上げた
芸術品だといっても言い過ぎではないでしょう。
植物繊維や動物の毛繊維などの天然繊維の中で
最も長い繊維を持つ繭糸は、織り方や染色で
様々な風合いや表情をもち、私たちを楽しませてくれます。


食べ物が何かの生命のおかげで成り立つとよく言いますが
繭糸もそうです。小さな蚕の生命のおかげで、
絹製品は成り立って行けるのです。
それに報いるよう、大切に、そして生命の作り上げた芸術を
十分に味わう事が、せめてもの蚕への恩返しなのでは、と思います。



宗流


和装小物  宗流
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