スーパーパントマイムシアターSOUKI ブログ

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もう一人の自分

2022-02-21 11:30:16 | メンバーの趣味

ハロー、まゆです。

 

昨日、第24回冬季オリンピック競技北京大会の閉会式が行われましたね〜。

メダルや順位にかかわらず、輝いたアスリートの姿が印象的でした。

 

フィギュアスケート男子で3連覇は逃したものの、クワッドアクセル(4回転半)を

国際スケート連盟公認大会で初めて認定された羽生結弦選手

 

記者からの取材で羽生選手が話していた、自身の技術やパフォーマンスへの向き合う時に

意識していることが、とても興味深いものでした。

 

クワッドアクセルへのこだわりについて聞かれると、

 

「今まで4回転半を跳びたいと目指していた理由は、

僕の心の中にいる9歳の自分が『跳べ!』ってずっと言ってた」

と明かしました。

 

「ずっと『お前、下手くそだな』って言われながら練習していて。

今回のアクセルは誉めてもらえたんですよね。一緒に跳んだというか。

9歳のときと同じフォーム。ちょっと大きくなっただけで、一緒に跳んだ」

 

もう一人の別の自分が、どう思うか、なんと言うか。

何かに打ち込んでいる時、ついつい一生懸命頑張っている自分一人だけになってしまって、

「まぁ、これだけ頑張ったんだから、いいだろう。」

って思ってしまう時ありますよね。でも、それではいけないんです。

 

一昨年、新型コロナウィルスの感染により亡くなられた、

劇作家の和田 周さんも、劇作や演出をするとき「お客さんに届くか、届かないか」を判断するために、

 

「客席にもう一人の俺を座らせるのが一番いい」

と著書に書かれていました。

 

「俺と同じくらい芝居を愛してくれている奴が一人座っていて、

そいつにきっちり届いたらそれで充分なんだ。」

 

「そのもう一人の俺にさえ届かない芝居はもちろん駄目だよ。」

 

日本が誇る永遠のロックスター矢沢永吉さんの言葉でも

「俺は良いけど"YAZAWA"はどうかな?」

なんて有名なフレーズがありますね。

 

もちろん頼りになる誰かに相談するのも大切。でも最終決定をするのは自分自身。

 

もう一人のあなたなら、どう思うだろう?

皆さんも、迷ったとき、諦めそうになったとき、もう一人のあなたの声に耳を傾けてみては?

 

〜おまけ〜

私は和田周さんの『自転(反転)砂時計』という戯曲が大好きです。

ショートショートのような物語がいくつもあって、

それら全ての作品がつながっているような、全く関係無いような。。

そんな不思議な作品です。

私は、「小鳥より」という作品が一番印象に残っています。

 

下記URLから読むことができますので、ぜひ読んでみてください。

http://www.moon-light.ne.jp/scenario/playbook/21/jitenhanten-scenario.htm

 

まゆ