今日はライブのお話、新関祐子編です。
いつもは受付担当なのでロビーでバタバタとしている時間、
今回はトップバッターで登場!!となり
楽屋でひとり、メイク&着替え&ストレッチ・・・
ドキドキしながら江ノ上さんの前説を袖で聞き、
いざ出陣〜!
「婆さんのコロナ禍 〜カワイイ訪問者〜」
ライブのテーマでもある「愛」が見え隠れする素敵な台本を
江ノ上さんから頂きました。
婆さんシリーズも回を重ね、そして私も歳を重ね、
この婆さんを自然に演じられるようになってきたのかなぁ〜
と思いながら、今回もテクニックで見せる部分は正確に、
丁寧に、を心がけて稽古をしました。
なかなか収束しないコロナ禍、感染防止対策にもウンザリ・・・
換気をすれば 花粉でクシャミ、目もかゆい。
テレビのニュースは紛争やらコロナの感染情報ばかりが流れる。
近所の人と井戸端会議も出来ず、ひとり黙って家の中。
そんな時、婆さんの家に仔犬が迷い込んできました。
仔犬の可愛さに、家で飼うことにした婆さん。
仔犬を洗ったり、ご飯を食べさせたり、どんどん絆を深めていきます。
ボール遊びでくたくたになっても、仔犬のオシッコのしつけで怒っても、
仔犬の可愛さに負けてしまいます。
仔犬との生活を満喫している婆さんの家にある日、
仔犬の飼い主が訪れます。
思わず「仔犬なんて知らない!」と追い返してしまう婆さん。
でも仔犬は飼い主の元へと走り去ってしまいます。
これで良いんだと自分に言い聞かせながら、
どうしようもない寂しさに襲われる婆さん。
仕方なくいつもの日常生活を繰り返す日々・・・
愛する仔犬がいなくなった悲しみに暮れる婆さん。
そんなある日、外から仔犬の声が・・・
「あっ、あの子の声だ」窓を開け、大きく手を振り、仔犬を呼びます。
外に出て、仔犬を迎え、抱き締め、再会に歓喜する婆さんなのでした。(終)
作品の最後のシーンで仔犬は何故、戻ってきたのか?
この「何故」は観ていただいた皆様に自由に想像して頂く部分なのですが、
私が想像していた「何故」は・・・
「仔犬を知らない」と言った婆さんのウソに怒り、仔犬を連れて帰った飼い主さん。
仔犬の様子を見て、婆さんが大切に世話をしてくれたことに気づきます。
思わず「仔犬をしらない」と言ってしまった婆さんの気持ち、
自分が仔犬を連れ帰ってしまった後の婆さんの寂しさを思い、
飼い主さんは 仔犬を連れて、婆さんに会いにきたのです。
この作品の中に隠されていた一番大きな「愛」かもしれないと思っています。
写真:Masami Gan Iwafune
人が、その人らしく生きていく。
そんな事が難しい昨今の状況。
人は愛する者へ無条件の愛を注ぐことで幸せに・・・
そして、相手を思い遣る心が平和を生み出していくのかも・・・
オマケつぶやき
作品の中で再び、ムーンウォークを披露!
今回はサイドステップも入れました。
誰か気づいてくれたかなぁ〜
スーパーパントマイムシアターSOUKI新関祐子