今日の個人レッスンも、
引き続き「歩く」ことを習いました。
えっ?
まだ「歩く」ことが習得出来ないのか?って?
そうよね、
そう突っ込みたいあなたのご意見分かります。
でもね、かの天才俳優、仲代達矢さんの言葉にもあるように、
「舞台の上で歩くだけで、その役者の技量が分かる」と言うほど、
舞台の世界の中に「居る」ことと、
『歩く』ことは、生半可の訓練では身に付くものではないのです。
だってね、
私がこれまで日本で観た舞台の中で、
そこに「居る」だけで、そこを『歩く』だけで魅せられてしまったのは、
数人の歌舞伎役者さんと、
江ノ上先生だけですから~(^_^;)
それほどに、
観客が「魅入ってしまう」つまり、
観客を「魅せる」ことができる「居ること」と
「歩くこと」が出来るパフォーマーになることは、
そんなに簡単なことではないのです。
「見せる」ということは、英語ではshow 。
そして英語でshow off とは
「ひけらかす」「自慢げに見せびらかす」こと。
つまり、薄っぺらな演技をして
「見せようとする」showingと
観客を「魅入らせる」Attracting とは
大きく意味が違うのよ~(^_^;)
ということで、今日のレッスンも
「魅入らせる」ことが出来る
「歩く」訓練です。
歩く。歩く。歩く。
立ち止まる。
歩き始める。
江ノ上先生のように「居る」ことと
「歩く」ことが出来る日まで、
きっとその日が来ることを願いながら、
私の「居る」「歩く」「止まる」「歩き始める」
訓練は続くのです。
早柚