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ハロー、まゆです。
月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月 - 詠み人知らず -
上記のように歌われる、「お月見」「十五夜」といえば
旧暦では、本日8月15日の月見をさします。
7月を初秋、8月を中秋、9月を晩秋と呼び、
秋のちょうど真ん中の日、旧暦の8月15日が中秋に当たります。
「中秋の名月=8月15日の名月」と云う意味になります。
韓国でもこの8月15日を古来、仲秋佳節 嘉俳日(真ん中の意味)といって、
重じて来たそうですよ。
新酒を醸し、果物などを取り揃えてお祝いします。
日本でも白い真ん丸のお団子やお芋、果物をお供えしますね。
この供物は、中国の思想『陰陽五行思想』の五行
木火土金水の「金気」の象徴です。
この五行説では、秋は「金性」なんです。
ちなみに、春は木性、夏は火性、冬は水性、
立春、立秋などの土用は土性です。
また「金」はとても堅く、その堅さは穀類や木の実にも似ています。
穀物や木の実、果物の実りの秋と繋がるんですね。
陰陽は、太陽(日)と太陰(月)
日が長く、あたたかい春夏。
草木や生物が目覚める『陽』の気から、
夜が次第に長くなり、気温が下降する秋冬へ。
草木が枯れ、生物は冬眠したり、生涯を終える。
『陰』の気が勝っていきます。
その陰の集積である太陰、つまり月を拝む行事なのです。
万物が枯死に向う「殺」のときであり、
同時に万物が結実して生命が「更新」する時でもあります。
皆さん、ぜひ今夜は月を見上げてみてはいかがでしょう?
2022年の下半期に向けて、気持ちを新たに「更新」できるかもしれませんよ。
まゆ