スーパーパントマイムシアターSOUKI ブログ

「銀河鉄道の夜 Gray ticket, Green ticket」ご来場ありがとうございました。

こんにちは。音響を担当している畑(ハタ)です。

2021-10-16 19:18:57 | BREAKTHRU

今回初めてブログを書かせていただきます。

 

SOUKIさんとの関わりは2006年・全労済ホールでの

「銀河鉄道の夜」だったと思います。

あの頃は仕事を始めて間もない頃で、

音響アシスタントとして参加したのですが、

自分自身が小劇場しか経験がなく素人同然と

言ってもいいような状態でしたので、

SOUKIの規模の大きさに驚いたものでした。

 

その後、田原町ライブや地方公演を経て、

2008年の「Let’s Go Hell」(今はなき青山円形劇場!)で

前任者から引き継いで音響をオペレーターを担当して今に至ります。

 

 

さて、前置きはこのくらいにして、

今回は先日開催されたSOUKI本公演「BreakThru」で使った

効果音について書こうと思います。

 

取り上げる効果音は「ドア・ノッカー」です!

 

ドア・ノッカーは金子さんの作品「指示の多い料理店」で使用しました。

 

なぜこの2つを選んだかというと、リアルさを補完するために

pitchという塩コショウを振りまいたからです。

pitchとは音の高さのことですね。

 

ドア・ノッカーは計5回使われていますが、

実は全部同じ音を使っており、

それを金子さんの動きに合わせて1回ずつ再生してました。

 

5回のうち最初の2回は同じ音でも問題なかったのですが、

後半の3回連続で叩かれるところではなんとなく違和感がありました。

 

現実では叩く加減がまったく同じにはなることは少ないですから、

微妙に違う音になるはずでそれをどう表現するかで

違和感がなくなっていくというお話です。

 

作品中の該当箇所ではやや派手目な音楽が背景使われており、

強弱による変化だと音楽に埋もれてしまう可能性があったので、

3回連続で叩く箇所のうち1回目と3回目のpitch

気づかれない程度に下げて使用しました。

気づかれる程度だと「同じだけど微妙に違う音」にはならないんですね。

現実のドア・ノッカーの条件からすれば、

音の高さがころころ変わるのは明らかにおかしいですし。

(ファンタジー要素を求めるなら面白いですが)

 

ドア・ノッカーではこんな風にリアルさを追求しましたが、

どのような音がリアルなのかは条件によって変わってきます。

その条件に合わせるのは意外と手間が掛かるということですね。

 

長々と書いてきましたが、誰も気にしてないことを

こだわるのがスタッフという生き物であるということが伝わればと思います。

 

ではでは!

また劇場でお待ちしてます


「BREAKTHRUの不思議な世界」

2021-10-15 18:33:13 | BREAKTHRU

公演は演者と裏方の合同作品。

写真撮影担当のGanは裏方として公演を支えたことを誇りに感じている。

演者と裏方が舞台上に集まっての1枚。

僕は画には写っていないが、この写真自体がGanである。

 

 BREAKTHRU公演は2日間とも撮影した。

これだ!という瞬間を撮ったときには、

心の中でガッツポーズをとっている。

照明と音響が演者をインスパイアし、

舞台のエネルギーがふつふつと沸き立つ瞬間である。

 僕はOM-D(旧OLYMPUS)とLUMIXというブランドの小ぶりで軽量なカメラ&レンズを使い、

三脚は立てず全て手持ちで撮影している。

舞台の緩急や演者の呼吸に自分の体を合わせるために、

カメラを固定したくないからである。

 

 そうして撮った舞台写真を観ていただきたい。

「灰色の街」江ノ上陽一。

「婆さんのコロナ禍~ワクチン接種後編~」新関祐子。

「指示の多い料理店」金子聡。

「赤ずきんちゃんと狼のおはなし」中里綾子、是永航、定金来音。

「ROBOT」中里綾子、是永航。

「ねずみ小僧VS銭形平次」餃子R☆CK、小坂部耀佑。

 舞台に現れた不思議な世界。

 SOUKIパントマイミスト達は、

猛稽古を経てシアターXの舞台上に不思議な世界を現出させた。

僕は稽古の成果発表を撮るつもりはない。

演者が舞台に創り出す不思議な出来事を撮りたいのである。

 

 それは照明や音響、舞台監督、制作などの裏方の情熱あればこそ。

観客もまたいつの間にか不思議な世界を体験するのだ。

 

 台詞のないパントマイムは「言葉から自由」だから演者の身体がイメージそのものになる。

ファインダーから演者の瞳や身体の動きを追い、

不思議な世界から湧き出す清水のように感じられるとき、

僕の全身の気も沸き立つのを感じる。

 

 この舞台写真から、あの日舞台上で起こった「不思議な出来事」を

感じてくださったらこの上ない仕合せです。

 

 最後にもうちょっと。

 BREAKTHRUには演者プロフィール撮影から関わった。

江ノ上さんから「灰色の街のイメージで」とのリクエストで撮ったうちの1枚である。

小雨の降る7月の宵闇であった。

この頃から僕もまた不思議な出来事に入り込んでいたようだ。

Gan(写真家)


恵比寿&横浜公演に向けて!

2021-10-14 21:44:40 | BREAKTHRU

10月14日(木)

まさに秋晴れ!

来年のこの時期は行き当たりばったりで

風の向くまま気の向くままロングツーリング!!

いつか再び、そんなことが出来たら良いですね~。

餡子R★CKですわい。

 

「BREAKTHRU」公演後も歩みは止めない我々SOUKI一同。

11月の芸術鑑賞公演で我々のパントマイム楽しみにして下さっている

生徒たちに楽しんでもらう為に早速リハ―サルですわい。

「言い方ひとつでいくらでも変われる!」

同じ場面の稽古でもBOSSが喋り方を変えて、

色々なパターンの表現(仕草)の手本を見せて下さいました。

「これを手に入れて欲しいな~。お前らには」

と、BOSSは仰ってました。

その自由さに認知と判断。感情の変化のきっかけ

となる「間」は計算で入れる。

そして、改めて慣れから脱却し、

作品の本質を見直さなければならない

小生、餡子R★CKなのでした。

 

BOSSは我々に稽古をつけて下さった後、

こちらの作品のリハ―サルへ行かれました!

新しい未来へ「宮澤賢治の世界」~星の彼方 大地の果てに~

こちらの「よだかの星」にパントマイムで出演されます!!

醜い容姿から誰にも相手にされず、居場所も失って、

夜空を飛び続ける夜鷹の行く末は?

BOSSの大好きな宮沢賢治の世界♪

きっと素敵な舞台になるはずですわい!

日時

2021年10月30日(土)・31日(日)

両日ともに14:30開場 15:00開演

会場

恵比寿・エコー劇場

公演の詳細はこちらからご覧ください。

スタジオではまだまだ自主練中!!

餡子R★CKでした。


前後に不覚なし?両国にも魔物が居たざんす↓↓

2021-10-13 19:19:44 | BREAKTHRU

ブエノスノーチェス皆様!

貴女の鎖骨に水張ってマッパでジャクジー!

ホワイトダッコちゃんキャネコどえす☆

 

ネタが尽きたのでアーカイブからパクりました・・・(20197月末)

 

ところでそこの奥様!

105日、6日と連続でブレイクスルーご観賞まことに!!

ありがとうございます☆

 

ええっ?連チャンで見た人なんているの?

マニア?

はい、うちの奥さんです・・・

 

コロナ禍の状況下、

本当にご来場ありがとうございました皆様!

 

いい意味で!あれだけ観客制限でスカスカなら、

感染の恐れなんてみじんもありませんやね(^^)

 

いつの日か必ず、

シアターカイを超満員にするぜ!!

 

ということで、ほんのつかの間、

緊張感が緩んで酒ばっか飲んでおりますが、

頭の中は既に次の舞台の構想がぎゅるぎゅる回っとります。。。

 

でもね、やはり先に今回のブレイクスルー!

自分の総括をしておかないといけないにゃん。

いかがでしたか?僕の「指示の多い料理店」

 

これはやはり宮沢賢治作品「注文の多い料理店」を

パロリつつ時代を皮肉るという、

ナナメな感じの演目になったわけですが、

どうも「オマエ、どこまで脱ぐんだ??」

というスリル感が際立ってしまったらしく、

下着をブーメランにするべきだったかどうかは別として、

ミストでびっしょりぐっしょりびちゃびちゃになった

甲斐もあったもんでございやす。

 

最初から最後までキッチュでちょい憎めない泥棒の末路、

単純にお楽しみいただけたなら幸いです。

しかしねえ、また襲われましたよ魔物に!

初日の回は、最初の走ってるシーンで前後がわからなくなってしまい・・・

「やばい、今後ろ向き化も」と疑問を抱えつつ演じていたが、

袖の雰囲気が何となくざわついてる感じがしたので

「そうか、どうも間違ってるな」と直感して、

すっとぼけてマイムウォークで修正して正面に戻りました・・・

 

モニターでチェックしていたボスは、

「あ、金子が間違ってる」と慌てて楽屋からおりてきて、

パネルに隠れて修正する寸前だったということで、

その空気感のおかげで何とかなりました。。。

 

しかし、練習時は真後ろむいちゃうなんて全くなかったのに、

本番はホント恐ろしいっすよね!

 

何とか修正して、次の日はまっすぐ走るぞ!

なんて気合入ってましたが、

6日は真横向いていたらしく(笑)

こちらは行き倒れた瞬間に床の感じで気付いて事なきを得ました。。。

 

ともあれ終わって良かった良かった!

失敗は振り返らない、繰り返さない!

はっはっは(^^)

 

次は12月、宮沢賢治の次は江戸川乱歩かな。

横分けハンサムの元祖、天地茂的ニヒル明智小五郎、

やってミルク☆ 

 

キャネコサトシ


映像チームでカメラを担当の立澤和博です!

2021-10-12 18:45:22 | BREAKTHRU

この度、SOUKI主催・劇場公演「BREAKTHRU

に初めて参加させてもらいました。

映像チームでカメラを担当の立澤和博です。

 

いつもは撮影の仕事をする傍ら

パントマイムをしていまして、

江ノ上さんとは今回お会いするのは初めてなのですが

業界の大先輩なので緊張しましたが気さくに接して頂き、

撮影の為に何度も同じ演技をして頂きました。

 

今回全く新しい挑戦をさせて頂いた事、

心から感謝致します。

 

舞台はライブで観るもの!

 

それは舞台人として当然の如く理解した上で、

それでもこのような困難な状況の中、

舞台作品をただ撮るだけでは無く

舞台と映像をミックスさせて新しい作品として提供する。

それを今回やらせて頂きました!

 

今は毎日映像の江ノ上さんと格闘しております。

 

舞台でも映像でも無く!

舞台で有り映像でもある!!

困難な状況だからこそ、

困難な状況を打破すべく、

産まれた作品だと思います。

 

12月上旬、

観劇三昧にてライブ配信致します。

 

SOUKI主催「BREAKTHRU

 

舞台をご覧になれなかった方、

そしてご覧になった方も

どうぞご視聴頂ければ幸いです。

 

宜しくお願いします。