肩の凝らない漢方の話

漢方薬にまつわるあれこれを、気の向いた順に語っていきます。
私たちの生活に根差した漢方の世界をご紹介します。

漢方小噺~2025年はどんな年?~

2025-01-09 14:48:51 | 漢方小噺

 新年あけましておめでとうございます。
 今年も生活に根差した漢方の世界をご紹介していきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いします。

 昨年は、甲辰(きのえたつ)で、社会の動きも平穏、万物は順調に成長し、繫栄する。
雨が多く、湿った年になる。とお伝えしましたが。
地球規模でみれば、雨による被害は多く、戦渦の広がりなど平穏からは程遠い年でしたね。
ただ、個人的には平穏な一年だったように思います。
皆様には、どんな年でしたか?

 2025年は、乙巳(きのとみ)。
中国の古い医学書「黄帝内径 運気篇」によると
厥陰司天・金運不及・少陽在泉です。
この年は、万物がことごとく繁茂する成長の年だそうです。
気候は、暑さが厳しい一方、急に冷えて雹や霜の降りることがあるようで、
秋の訪れが遅く、冬は厳寒となるそうです。
金運不及のため、肺を傷めやすいとされています。
花粉症のひどい方や呼吸器系が弱い方は早めのケアをお勧めします。

 この「運気篇」は、天気の変化を
5,6,10,12,30,60年のリズムで統計を取って規律を見つけ、記した書物だそうです。その出典には諸説あります。
2000年以上も昔の話なので、現代にあてはめるには無理がありますが、先人の知恵と思考をたどるのも面白いと思いご紹介しました。
参照 「意訳黄帝内経運気」小木戸丈夫+浜田善利共著、築地書館

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