白 内 障
目医者に行ってきた。
眼科の定期診察を受けるようになったのは、10年以上前に人間ドックのコメントに、眼圧が高いので精密検査を要するとあったのがきっかけだった。以来3か月に一回くらい、点眼薬が切れると検査を受け、処方箋を出してもらっている。
眼圧は落ちついているが、糖尿病の影響で網膜に出血がある。ただし、血糖値やHbA1cの値がだいぶ落ちたせいか、出血は拡大していない。
白内障が進行しているので視力が少し落ちているが、まだ手術には及ばないというのが今日のご託宣であった。
わたしの父は84歳の時に白内障の手術を受けた。当時は今よりも慎重に扱われていて、片目ずつ1週間の入院だった。
結果は良好で、唯一の楽しみだったテレビがよく見られるようになったと喜んでいた。そのころ父の年賀状はわたしが代筆していて、手術が成功した年の年賀状に、「世の中が明るくなった」と書くように頼まれた。94歳までの10年間テレビを楽しむことができて、父も幸せだったろう。
白内障恐れるべからずとその時わたしは確信した。手術が必要になったら躊躇しないことにしている、
眼 鏡
眼に関連して、眼鏡のことを書く。前にも書いたかもしれない。
わたしは従来視力がよくて、両目とも1.5を維持していた。しかし、40台に入ってから夕方になると手元が見えにくくなり、目医者に行った。
診察した眼科医はわたしが42歳だと聞き、「老眼というのは45歳からだから、目の栄養不足が原因だろう」といって、瞼の上に赤外線を当て、何やら薬を処方してくれた。
帰宅して薬を見るとATP(アデノシン三リン酸)がその成分だった。生物の教科書でATPは細胞間を移動しないと習った記憶があり、疑問に思いながら3日ほど飲んでみたが一向に改善されない。
薬は止めて眼鏡屋さんに相談した。「早くから老眼になる人もいますよ」と、さっそく老眼鏡を作ってくれた。
その後、手元の資料と学生の顔が同じ眼鏡で見られるようにと、遠近両用の眼鏡を調達した。新聞を広げて動かさずとも手元から上の方まで読むことができるという説明に納得した。
かけ始めたころは目が充血し、方眼紙を見ると正方形が菱形に見えた。しかし、いつの間にかそれは正方形に戻っていた。網膜に投影される像は変わらないわけだから、これは脳の方で修正したのだろう。だが、眼鏡をはずしてみても、正方形は正方形に見えるのは何故だろう。
形というのは思い込みだろうか。
使用中の眼鏡のラインナップ。手前左から右へ、遠近両用、パソコン画面用、後列左から読書用、ハズキルーペ。ルーペは遠近両用の上からかけている。列車の中で本を読むのに使っている。
STOP WAR!