「栄光のル・マン」(‘Le Mans’1970)は今でも何度も繰り返し観る大好きな映画のひとつである。
この度1/43のフェラーリ512Sのイエローの#12を眺めているうちに映画のデラニーのライバル ストーラーの512Sを作ろうと思い立ち改造リペイントしてみた。こうなると映画のラストシーンが再現したくなるというもの。デラニーストーラーの1/43のフィギュアを作りポルシェ917Kの#21と並べてみた。
この映画の有名なラストシーン レース中に自身の917K#20でクラッシュしリタイアを余儀なくされたデラニーは今回のレースを諦めていたところ、ポルシェを優勝に導いてくれと依頼され急遽#21に乗り込むことになる。それから終盤ライバル ストーラーの乗るフエラーリ512Sの#8とのデッドヒート。デラニーは事故の恐怖心をも乗り越えてポルシェチームの#22を援護しながら2位でフィニッシュ。
レース後に車を降り顔を合わせたストーラーと遠くからジェスチャーでVサインするデラニーにストーラーは渋面で応える。セリフなしのお互いにレース結果を納得し相手をたたえているこのシーンはレーサーの気持ちが手に取るようにわかる。最後にそれらの気持ちを到底理解できないでいる未亡人を映してこの映画は終わる。
ストーラーの512Sはアシェットの1/43 #12のフロントスポイラーを削り取ってリムーバーで色をはがしてリペイント、自作デカールを貼り付けた。
フィギュアは約40mm。ユニフォームのデカールも自作だが、あまりに小さすぎて貼り付けるのに苦労した。文字がつぶれてしまっているところもある。特にストーラーのヘルメットの表現には苦労した。直径5mm程度の球体へのデカール貼付はかなりのスキルを要した。
1/43ポルシェ917K #21はブルム製。