ハセガワ(MONOGRAM)製の「1/24 シャパラル2D“1966デイトナ・コンチネンタル24時間レース”」を66年のセブリング12時間の#11に改造してみた。
個人的にはシャパラル2Dはこの#11(#12)のフォルムが一番好きである。元の2Dはまるで「マッハGoGoGo」のXレーサーのシューティングスター号のようだが(シューティングスター号の方が後かな)セブリングの時のようなクーペタイプに改造した。今回は製作過程をお見せしよう。
これが元の2D。パーツも少なく非常に簡単な造り。
先ずエンジン部は簡単なエアファンネルだけだったのを切り取って、さかつうのディテールアップパーツ(2.6-10.0)の金属製に替えた。
そして簡単なエキパイとリアにスペアタイヤを付加した。
ふっくらしたドライバーフィギュアはそのままに。
ボディのテールフィンを削り取ってリア部に屋根とウインドウを付けた。フロントにエアインテークを加え左リアフェンダー部のエアインテークは長めに改造。サイドウインドウもこのクーペタイプは3番目のウインドウがある。
それに伴いテール部も改造。テールランプも4つに、そしてマフラーも真鍮パイプでディテールアップ。
一番問題だったのが右側面後部にある出っ張りの部分。これは何なのか分からずシャパラルに詳しいM氏に助言を仰いだ。エンジンスタート時に補助電源(外部バッテリー)を繋ぐコネクターとのこと。外装だけなのでそれらしき形にしてみた。
上から見るとこんな感じ。
あとはワイパーがフロントガラスにモールドで表現してあったのでこれを削り取った。ワイパーはエッチングパーツに替える。
タイヤは普通の前輪と厚めの後輪が付いているがホイールは前輪も後輪も同じ厚さなので後輪用にリムだけ作って深リム仕様にした。
そしていよいよ塗装に移る。先ず内装部。
色んな実車の写真や既存のミニカーを参考に彩色した。ドライバーのヘルメットはジム・ホールを意識して銀に白バイザー。
そして外装。
付属のデカールは劣化して使えなかったのでタイヤデカールを含めて全て新たに作った。
追加したウインドウのガラスはブリスターから切り出して作った。
仕上げはウレタンクリアー。モデラーズのダブルリンクタイプのワイパーを付けて完成。
前回の2E#66にしても今回の2D#11にしても実レースではリタイヤした車である。
しかしながらシャパラルの人気は今だに根強く特に1/18のミニカーは高額すぎて手が出ない。
今回のは終始とても楽しい製作だった。