すばりずむな日々

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☆「ダブル・ファンタジー」村山由佳☆

2011年01月15日 22時20分51秒 | 今日の本


作家・村山由佳さんの転換点、柴田錬三郎賞・中央公論文芸賞・島清恋愛文学賞の三冠受賞の衝撃作
ずっと読みたかったんだけど、図書館ではなかなか借りれないし、買うには高いし・・・
会社の人に借りて、読破しました!!
村山由佳さんの作品は好きなんですが・・・今回のは珍しく読みにくかったぁ~
でも、確かにところどころ村山さんらしさがあって、胸キュンしたり、わかるってのがあった

ストーリーはスゴイ
主人公の35歳脚本家の奈津が、夫を含め6人の男性と寝ちゃうというモノ
ただ、一応奈津自身も傷ついたり、凹んだり、迷ったりするんだけど・・・
それらの男を踏み台にして強くなってる伸し上ってる
ただ、強さと引き換えに、寂しさや哀しみ、どうしようもない孤独が残る・・・
そんな読後感でした。

「読者の予想は裏切っても、期待は裏切らない」というのが、村山さんの座右の銘なんだって
まぁ、今回は半分ぐらいは期待を裏切っても構わないという気持ちで思い切って書いたってインタビューにあった。
ウチは・・・えぇって思ったし、読みにくかったけど・・・こぅいうのも良いのかなって気がする。
らしくない作品だけど、やっぱり村山さんだなぁ~とも思う不思議な作品です。
おそらく再読したら、また違った印象を受けるんだと思う
自分の恋愛のモチベーションによって、評価がガラッと変わりそうな気がする。

総合評価:★★★★☆
★4つ。村山さんの作品だからってのもあって、ちょっと甘いかなぁ~
でも、こういうエロ小説を読まないから、新鮮だった