絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

今度は褒められた。

2018-11-06 | 私の絵
第70回麓原展を終えました。
今年の結果は、自分でも驚くようなこれ以上は望めないほどの良い結果となりました。

ところで、私の絵はどうだったか。


私は審査員なので、賞はもらえません。
しかし、この麓原展の良いところは、審査員でも100号が出品できるところです。
そのため、100号を出品して、第一壁面に飾られることを喜びにしています。
今年も、これまで4か月取り組んできた「顔のある風景3」を出品しました。

自分の満足は、それを見たお客様の反応です。

どのくらいのお客様が私の絵の前で足をとめてくれるか。どのくらい長く立ち止まってくれるかという
目で見ています。

また、専門家の先生が何と言ってくれるかも興味の対象です。
今年は意外な反応がありました。

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いつも「君の絵はダメだ」とおっしゃる先生から褒められました。

以前ご紹介した「君はデッサン力がない」と言った例の先生です。

この先生は思ったことをストレートで言う先生なので、いろんなところで喧嘩をしてしまう先生なのですが、私は言われたことに、反論しませんので、「わかりました。次は頑張ります」とお答えしているのですが
、その先生から今年は「いいねえ」と言われました。びっくりです。

実は、この先生は、安井宗太郎のデッサンもダメだと言っていました。金容を見るといくらかいいかなと
いう先生なのです。だから私に対してデッサン力がないという意味も単に上手さで言っているものではないのです。

今回は、この先生から褒められたことが、一つの収穫でした。

ーーーー

しかし、その話のついでに出てきた言葉は、デュフィのデッサン力はすごいというものでした。
デュフィと言えば、色のきれいさはわかりますが、その背景にあるデッサン力はよくわかりません。

「君はデュフィのデッサン力がわかるか?」と言われました。
絵が良くなってきたので、少しはわかるのではないかと思ったのでしょうか。
でも、「わかります」なんて言えば、「いや、君はわかってない」と言われることを想定して、
「わかりません」と答えました。

そのことがわかれば、もっと良くなるよという意味だったようです。

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でも面白かったのは、「実は昨年も良いと思った」と言ったことです。
私は昨年はお会いしていなかったようです。
もし、その間に先生がお亡くなりになっていれば、この言葉は聞けなかったことになります。
もう90近い先生ですから。

私がこの顔のある風景を描きだしたのは、二年前からです。これが3点目になります。
先生は最初の絵を見てないかもしれません。
しかし、昨年の絵も良いと思ったと言ってくれたので、最初の絵も同じかもしれないと思いました。

また、最後に写真を撮っていったことです。
ほとんどの絵に見向きもしないような先生が、私のを写真に撮っていった、今までにないことです。
どういう意味で、撮影したのかわかりませんが、良いと言って撮ったということは、写真に撮っておきたいと思わせた何かがあったということです。

今回の自分の絵の評価として、あの先生から褒められたということは、記しておきたいと思いました。






















コメント
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