絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

県展制作 11

2010-04-03 | 県展指導
Nさんが、描き直して持ってきました。

前回は、背景にいろいろな物を描きすぎて、うるさい感じがしたので、あまり色々描かないで、おとなしくしてくださいと話しました。そうしたら、「枯れ草がたくさんあるんですけど、それだけでいいですか」と言ったので、とりあえずそうしてみてくださいと話しました。
そして、持ってきたのが、この状態でした。

どうも、草の描き方がわからないらしいので、左側の一部だけ描いて示しました。
こうした方が、空間が出ます。
もちろん、これは完成ではありません。もっと描き込まなければなりませんが、今の段階では、このくらいの空間を感じさせてみてくださいと、言って、私の描き方を見て、同じように他の部分を描いて見てくださいとアドバイスしました。

指導者は、完成まで描いてやってはいけませんが、この部分はこんな風にと一部だけ描いて示してやるのも、一つの方法だと思います。

    

草は、数え切れないほどあるので、たくさん描いてくださいと言いました。
今の状態では数えられますよと。
それから、細い筆を使ってたくさん描きますが、全部揃わないようにまばらにしたり、描いてから指でこすったり、いろいろやって、複雑にしてくださいと話しました。
たくさん描くことで、何も描いてないみたいになるといいですよとも言いました。
うるさくなったら、まとめる。まとめすぎると単調になるので、また描き込むという繰り返しで、自然の空間が出るまでやってくださいと言いました。
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