小学生に私が絵を教えたらどういうことになるのだろうかと考えています。
私は、小学生でも絵を習いたいという子がいたら、デッサンから教えます。
要するに大人の絵を教えるのです。
世の中には、子供の絵というものがありますが、どうもしっくりいきません。
なぜ、子供の絵というのがあるのかと思います。
音楽の世界には、子供の音楽というのがあるのでしょうか。
子供だから、幼稚な音楽でいいというのを聞いたことがありません。
音楽では、子供でも教えていることは大人と同じではないでしょうか?
だから、教え方によっては、子供なのに大人に通用する演奏をするのではないでしょうか。
時々天才的な子供が現れて演奏するのを見ますが、あれは完全に大人と同じですよね。
絵は、なぜでしょうね。まだ子供だから幼稚な絵でいいと言っているように思います。
自由にのびのびと好きなように描かせる。絵は自由でいいのだ。そう言っているようです。
しかし、それは、漫画的な上手さでしかない。とても大人の絵には通用するものではありません。
そこに、少し疑問があります。
ピカソが習ったのは、5歳からです。大人のデッサンです。
最終的にピカソは、子供みたいに描きたいと言ってこの世を去りました。
しかし、私は疑問です。
「何も考えずに、一心不乱に何物にも囚われず自由に描きたい」ということは分かるような気もしますが、それを子供みたいに描くことだと言っているのです。しかし、子供はそうなのでしょうか。子供は自由にのびのびと描いているでしょうか。
私は、そこに疑問があるので、ピカソの言うことをそのまま受け入れられないのです。
子供の絵を見て、自由にのびのびと描いていると思うのは、勘違いではないかという気がするのです。
私には、子供の絵はみんな同じような気がしますし、誰かが作ったワンパターンの様にも思います。
そして、何かの特徴が捉えられていると、良く描けたねということで、上手と言われますが、それは漫画的な上手さです。
そしてそれは、大人が上から目線で見ているものです。
分かりもしない親が偉そうに子供の絵を上手だとか下手だとか言います。
子供が絵が上手という時、どうも概念的な上手さで言っているようです。
塗り絵が上手というのと似ています。綺麗に塗れたねというレベルです。
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もし、私が教えるなら、高校生に教えるのと同じように、クロッキーやデッサンからやります。
小学生が、明暗表現ができて、立体感のある絵を描いたら、先生は何と言うでしょうか?
もしかして、「そんな大人みたいな絵を描くな」というのでしょうか。ちょっと、興味がありますね。
おそらく、その立体感のある描き方をしたら、同級生は何というでしょう?
「すげえな、おまえ、上手いなー」というのではないでしょうか。
風景なら、地平線から教えます。そして透視図法を教えます。
その場合も、どうでしょう?先生は何というでしょうか。友だちは何というでしょうか。
興味津々ですね。友だちから羨ましく思われて、得意になっている姿が目に見えるようです。
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私は小学校5年生の時に、友だちが遠くの山を青く描いているのを見て、衝撃を受けました。
「あれ???、本当にそう見える」と驚いたのです。それまでの私は山は緑に描いていました。
なぜなら、山には木があるので、緑に塗ると決めていたのです。
もっと前は茶色に塗っていました。なぜなら山は土でできているのだから茶色だと。
理屈で考えて、色を塗っていました。だから、青は衝撃でした。
でも、それはその友だちが中学生のお兄さんがいて、そのように描いている絵を見て知っていたので、
青く描いたのだろうと、想像しました。
小学校5年生の私がそのように衝撃を受けたのですから、きっと明暗法による立体感の表現には友だちは驚くでしょう。
地平線を意識した遠近法を感じる風景画を描いたら、友だちはショックを受けるでしょう。
そんな気がします。
ーーーーーーーーーー
小学生の図画では、このような指導はしないのでしょうか?
高学年になるとするのでしょうか。
大部分の小学校の先生は美術に関して素人の先生ですから、教えられない人がほとんどです。
しかし、そのくらいは教えても良いのではないかと私は考えています。
自分の眼で見ること、自分で気づくことも大切でしょう。
しかし、それを言うなら、数学でも国語でも気づくのを待ちますか?
どのくらい自分で考えても、ピタゴラスの定理に気づくのに一生かかるのではないですか?
ならば、なぜ美術は教えないのでしょうか?
過去の偉人が発見してくれたことは、教えてそのまま自分の道具として、使えるようにしてほしいです。
(科学はそうやって進歩してきたのではないですか?)使うかどうかは、その個人の自由だと思いますが。
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私はこれまで、高校生に絵を教えて来ました。
今は、60歳以上の方たちに絵を教えています。
次は、小学生に大人の絵を教えてみたいです。
ご希望のある方は、ぜひ、ご連絡ください。
私は、小学生でも絵を習いたいという子がいたら、デッサンから教えます。
要するに大人の絵を教えるのです。
世の中には、子供の絵というものがありますが、どうもしっくりいきません。
なぜ、子供の絵というのがあるのかと思います。
音楽の世界には、子供の音楽というのがあるのでしょうか。
子供だから、幼稚な音楽でいいというのを聞いたことがありません。
音楽では、子供でも教えていることは大人と同じではないでしょうか?
だから、教え方によっては、子供なのに大人に通用する演奏をするのではないでしょうか。
時々天才的な子供が現れて演奏するのを見ますが、あれは完全に大人と同じですよね。
絵は、なぜでしょうね。まだ子供だから幼稚な絵でいいと言っているように思います。
自由にのびのびと好きなように描かせる。絵は自由でいいのだ。そう言っているようです。
しかし、それは、漫画的な上手さでしかない。とても大人の絵には通用するものではありません。
そこに、少し疑問があります。
ピカソが習ったのは、5歳からです。大人のデッサンです。
最終的にピカソは、子供みたいに描きたいと言ってこの世を去りました。
しかし、私は疑問です。
「何も考えずに、一心不乱に何物にも囚われず自由に描きたい」ということは分かるような気もしますが、それを子供みたいに描くことだと言っているのです。しかし、子供はそうなのでしょうか。子供は自由にのびのびと描いているでしょうか。
私は、そこに疑問があるので、ピカソの言うことをそのまま受け入れられないのです。
子供の絵を見て、自由にのびのびと描いていると思うのは、勘違いではないかという気がするのです。
私には、子供の絵はみんな同じような気がしますし、誰かが作ったワンパターンの様にも思います。
そして、何かの特徴が捉えられていると、良く描けたねということで、上手と言われますが、それは漫画的な上手さです。
そしてそれは、大人が上から目線で見ているものです。
分かりもしない親が偉そうに子供の絵を上手だとか下手だとか言います。
子供が絵が上手という時、どうも概念的な上手さで言っているようです。
塗り絵が上手というのと似ています。綺麗に塗れたねというレベルです。
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もし、私が教えるなら、高校生に教えるのと同じように、クロッキーやデッサンからやります。
小学生が、明暗表現ができて、立体感のある絵を描いたら、先生は何と言うでしょうか?
もしかして、「そんな大人みたいな絵を描くな」というのでしょうか。ちょっと、興味がありますね。
おそらく、その立体感のある描き方をしたら、同級生は何というでしょう?
「すげえな、おまえ、上手いなー」というのではないでしょうか。
風景なら、地平線から教えます。そして透視図法を教えます。
その場合も、どうでしょう?先生は何というでしょうか。友だちは何というでしょうか。
興味津々ですね。友だちから羨ましく思われて、得意になっている姿が目に見えるようです。
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私は小学校5年生の時に、友だちが遠くの山を青く描いているのを見て、衝撃を受けました。
「あれ???、本当にそう見える」と驚いたのです。それまでの私は山は緑に描いていました。
なぜなら、山には木があるので、緑に塗ると決めていたのです。
もっと前は茶色に塗っていました。なぜなら山は土でできているのだから茶色だと。
理屈で考えて、色を塗っていました。だから、青は衝撃でした。
でも、それはその友だちが中学生のお兄さんがいて、そのように描いている絵を見て知っていたので、
青く描いたのだろうと、想像しました。
小学校5年生の私がそのように衝撃を受けたのですから、きっと明暗法による立体感の表現には友だちは驚くでしょう。
地平線を意識した遠近法を感じる風景画を描いたら、友だちはショックを受けるでしょう。
そんな気がします。
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小学生の図画では、このような指導はしないのでしょうか?
高学年になるとするのでしょうか。
大部分の小学校の先生は美術に関して素人の先生ですから、教えられない人がほとんどです。
しかし、そのくらいは教えても良いのではないかと私は考えています。
自分の眼で見ること、自分で気づくことも大切でしょう。
しかし、それを言うなら、数学でも国語でも気づくのを待ちますか?
どのくらい自分で考えても、ピタゴラスの定理に気づくのに一生かかるのではないですか?
ならば、なぜ美術は教えないのでしょうか?
過去の偉人が発見してくれたことは、教えてそのまま自分の道具として、使えるようにしてほしいです。
(科学はそうやって進歩してきたのではないですか?)使うかどうかは、その個人の自由だと思いますが。
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私はこれまで、高校生に絵を教えて来ました。
今は、60歳以上の方たちに絵を教えています。
次は、小学生に大人の絵を教えてみたいです。
ご希望のある方は、ぜひ、ご連絡ください。
今日、小学生から教えてほしいというメールをいただきました。楽しみです。
本人の希望がまだわかりませんが、相談しながらやってみます。
それと、別の話ですが、大学生がデッサン会に加わりました。大学の美術史科に今年合格した子です。実技はまったくやってないので、デッサンを学びたいということです。
中高年の中に18歳が加わります。このパターンも面白そうです。
菅野先生、先生のノウハウを是非小学生に指導されたら、天才が育ちそうで楽しみです。実践したら教えて下さい!!
前に「子どものバイエル」のことがこのブログにかかれてましたが美術もあってよいかと思います。私は4歳くらいからピアノを始め17歳までやっていました。バイエルはピアノをやる人なら必ず通る道なのです。美術も同じでもよいかと思ってます。
ただ、授業で不特定多数を教えるとなると美術の場合、難しいです。
>地平線を意識した遠近法を感じる風景画を描いたら、友だちはショックを受けるでしょう。
そんな気がします。小学生の図画では、このような指導はしないのでしょうか?
高学年になるとするのでしょうか。
・・・しません。子どもにも経験がないんです。
感動はすると思うので、上手な作品、いい物に触れさせると良いかと思うのです。
私には、子供の絵はみんな同じような気がしますし、誰かが作ったワンパターンの様にも思います。
・・・○○式のことではないでしょうか?どこから描くといいとか、絵の具の分量はこれとこれとか、人物画を描くなら顔の位置は?とか。みな同じように上手く描けるようになります。