絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

制服自由化運動について

2009-11-21 | いろいろ
高校時代に、制服自由化運動がありました。

私は、その運動が面白くて、積極的に動きました。

最近、本庄高校から通信が来て、同級生がその制服自由化について書いていました。それによると、本庄高校は制服自由化によって、乱れたとありました。そして、制服自由化は良くなかったという意見でした。

私は、少し残念な意見だと思いました。

なぜなら、制服自由化は、歴史的な意味がどうとかいうよりも、我々にとって重大な意味がありました。
それは、自分たちが動くことで、世の中が動くという経験をしたことです。
世の中は、変えらるんだと気付いたことです。これが大きいと思います。
そのことをどうとらえているのでしょうか。

私は、いくら生徒が動いても、どうせ先生方に握りつぶされて、自由化などは実現しないだろうと思っていました。もし、あの時実現しなかったら、そう思ったまま大人になっていたと思います。

しかし、実現してしまいました。なぜ、実現したのかわかりません。先生方の中にもいろいろな意見があって、生徒の動きをよく見て、判断しようと思ってくれた先生がいたということです。
教員組合が強くて、その先生たちが生徒の動きに賛成してくれたからでしょうか。その辺の背景は分からないですが、まるで、世論が政治を動かすように、生徒の意見が反映されました。

そのことを、経験して大人になったということは、私にとっては大きな財産でした。

何かをやろうという時に、やればできるという気持ちになれるからなのです。自分のこの思いは、何かの形になると思えるのです。

大学の時、こんな状態で絵を教える教師になるのか?と思って、みんなに発破をかけて、展覧会を開くということを実施したのも、現状を変えようという気持ちからです。自分が動くことで、何かが変わると思えたからです。
どうせ、何を言ったってだめさと思えば、動かなかったでしょう。

自分が動くことで何かが変わるという経験です。

私の、日本一を目指すなどという途方もない夢物語の発想も、そうした経験が背景にはあるのです。本庄高校の校歌は、「我らは世界とともにあり」で締めくくられます。私がピカソがライバルというタイトルを面白がって使うのは、決してオーバーなことではないのです。みんな世界とともにいきているのですから。


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