絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

鹿児島のTさん 通信指導始まる

2017-01-03 | 通信指導
昨年の暮れから、鹿児島のTさんの、通信指導が始まりました。

それまでに描いた絵を見せていただき、これのアドバイスをお願いしますと言われたので、
私ならこうしたいということを描いて送りました。

まず、Tさんの描いた絵です。



私はちょっと寂しい感じがしました。

それで、この絵に描き込みを入れてみました。



地平線の近辺の集落は、建物なので、確かな水平というものを感じさせたい気がします。
奥の家と手前の家の屋根の大きさを変えて、前後関係を作ります。

また、それよりも近い部分にも何かしらポイントを作って、リズムを与えるようにしました。

近景は、かなり重要です。
そのために、植物を足してみました。ここもリズムとバランスが重要です。

この絵のメインは遠景の山のようです。
その場合、手前がどんな風景かでこの山を引き立てたいと思います。

富士山を描く時も同様ですが、どこから見るか、その場所の近景が富士山を良くも悪くもします。
富士山自体は、どこから見てもあまり変わらなくても、手前にある風景で、絵が良くなるかどうかが決まるのです。
この絵の場合も、それと同じことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする