今年度は昨年度のほぼ2倍、30カ所の震災救援所の
ペット防災訓練や連絡会に相談員が参加しました。
訓練数が急増しているのは、区が重点項目に含めていることに加え、
杉並保健所生活衛生課がペット飼育場所を設営する
タープテントと初動ボックスを救援所に順次配備しているためです。
(タープテントを4人で立ち上げ)
9月から12月にかけてのほぼ毎週末、訓練や会議があり、
今年度からは、<災害対策班>のメンバーだけでなく、
発災時に備え、救援所最寄りの相談員にも
多数ご参加いただきました。
生活衛生課の職員が説明し、相談員を連絡会の方々に紹介、
相談員のみで対応した救援所も3カ所あります。
訓練では、ペット飼育場所に巡回して来る児童や地域の方々に、
同行避難の意味、在宅避難、分散避難、日頃の備え、
救援所でのペットの飼育管理(棲み分け、自主管理、飼い主の会)などを説明し、
テントの開閉とマイクロチップリーダーの読み取り体験を行いました。
(ぬいぐるみからリーダーでチップの読み取り)
マイクロチップは災害時にペットが行方不明になった場合、
皮下に埋め込まれた15桁のコードを読み取ることで、
飼い主への返還を速やかに行うことができます。
今年度、とくに素晴らしいペット防災訓練が実施
されたのは松ノ木小震災救援所でした。
参加された相談員の報告によれば、
児童が事前に同行避難などについて調べ、
作成したパネルを校庭に展示。
飼育場所の受付も、飼い主の役も、児童が担って説明し、
必要な手続きを経て、ペットを所定のクレートに
納めて名札をつけるまで、すべて自分たちで行ったとのこと。
(生徒さんたちの手作りパネル。
「不安を感じている飼い主を見つけたら
はげましてください」と書かれています)
(青空の下で行われた松ノ木小震災救援所の訓練。
校庭に生徒さんたちの手作りパネルが並びました)
飼育場所のテントと初動ボックスは来年度も配備して
いく予定ですので、未配備の救援所は早急に配備を
お願いします。
そして、ペット防災訓練を行ってください。
ゆくゆくは地域の相談員と飼い主の皆さんで、
震災救援所のご理解のもと、発災時にも慌てずに
飼育場所を立ち上げられるよう訓練を続けていきたいと
願っています。
震災救援所運営連絡会の皆さまにおかれましては、
事前に30分程度のペット防災訓練セミナーを開いて
いただけますと、訓練への理解、効率が上がります。
ペット防災訓練や同行避難などについてのお問い合わせは、
杉並保健所生活衛生課までお願いします。
☎ 03-3391-1991