ルーチン撮影の醍醐味。それはファーストスクリーニングで、がんを発見すること。特に早期胃がん、内視鏡的手術可能な早期胃がんの発見です。
検診で行う胃透視は発泡剤という顆粒を飲んで、胃内を膨らませます。
発泡剤は水やバリウムと反応していわゆる炭酸を発生させます。
発生するさい、酒石酸ナトリウム(だったと思う)などが作られるのですが、これらが胃内の粘性をあげることになり、べたつきの原因になります。
精密検査では胃ゾンデ?(わかりやすく言えば細い管を口の中から入れて胃内に空気を入れる)で空気を入れるため、発泡剤の粘性アップは考慮する必要がありません。
しかしながら発泡剤は簡易的に空気を胃内に入れることができるため、重宝されています。発泡剤による粘性の克服が、必要といえるでしょう。
ローリングによる頻繁な体位変換がひとつの解決策ですが、動きに制限される人もいますので、中々難しいところだと思います。