バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

闘志と希望

2008年11月16日 | 胃(全般)
病気に負けない。
それはがんについても同じこと。
これはとある早期乳がん患者についての研究報告です。


みながんの告知を受けているそうですが、患者たちは告知を、どのように感じたか、がんという病気をどのように受け止めたか。この点に注目して患者さんを4つのグループにわけたそうです。

① 告知を受けたときはショックだったけれど、いまは病気に負けない、がんに負けないと闘志を燃やし、前向きに治療に取り組んでいるタイプ

② 医者はがんだというが、あまり信じようとしない。大したがんではないのだと思う逃避タイプ

③ 自分にできることは何もない、だからすべては医者任せ。あるいみ冷静なタイプ

④ 絶望的になり、自分が死ぬという恐怖に錯乱してしまったタイプ

そしてそれぞれの5年後10年後の生存率を追跡調査したそうです。
その結果、わかったこと。

①のタイプの生存率が最も高かった。次いで②、③、④の順でした。
15年後の生存率では、①、②では45%の人が生存。③、④の生存率は17%であったそうです。

ここでわかることは、病気にならない、病気に打ち克つ!!というあきらめない気持ち、前向きな気持ちをもつことが大切だということです。

早期胃がんは、初期の状態で発見されれば、5年生存率90%以上と大変助かる可能性の高いがんです。過去のデータから明らかです。

命の寿命が大きく伸びるがんを少しでも発見する。私たちの仕事は、非常に責任のある業務だと思います。
くれぐれも撮ったら撮りっぱなしにしないように。技師であっても自分の写真には責任を持ちましょう。医師に最高の究極の写真を提供できるよう、これからも頑張っていきましょう。