僕が一番尊敬する人で武田邦彦教授がいる。
彼の出す本、ブログ、youtubeの番組などを全てではないが観ている。
感情に流されずに、科学の観点から物事をとらえている面が好きだ。
彼の概念で僕の概念も変わったことは間違いない。
この世界(日本は特に・・・・)は大多数に世間の空気が先行、横行して入るので、彼の言うことはマスコミなどに煙たがられている。
僕は彼の言っていることは正しいと思う。
僕が正しいと思っているのであって、多数の方からすると間違っていると思っている事なのかも知れない。
それは否定しない。
彼の言論を他者に押し付けるつもりもない。
先生のある著書の中での話だが、Dedication(デディケーション)=献身 の事が出てきた。
あるアメリカのプロバスケットボール(NBA)選手がテレビでインタビューを受けていた。
インタビュアーが「貴方はどんな理由でバスケットボールをやっているのですか?」と質問をした。
そのプロ選手は大きい体を折り曲げながら、顔色を変えずにその質問に答えた。
「バスケットボールがやりたいから、バスケットボールをやっているのです。バスケットボールへの献身です」
「バスケットボールへのDedication(献身)ですか?・・・・・」
インタビュアーは怪訝そうな顔をした。
NBAに入って有名になりたいだとか、お金を稼いで家族を楽にさせたいだとか?の答えを得たかったのだろう?
もう一回同じ質問をした。
再度同じ答えが返ってきた・・・・。
大粒の涙がこぼれてきた・・・・。
心の片隅に思っていることだけど、忘れていたそれを思って涙が出てきた。
貴方は何をしたいのですか?
いい大学に入りたいのですか?
いい会社に入りたいのですか?
いい結婚をしたいのですか?
お金持ちになって、いい生活をしたいのですか・・・・?
「お金や名誉ではありません。ただすることだけです・・・・」
多くの人はした事に見返りを、対価を求める。
それが普通である。
しかしその反面、好きな仕事、好きな趣味、好きな人には自分を犠牲にしてでも夢中になる。
時間を忘れるほど没頭する。
人が何かをする時、人を愛する時、その理由は必要ない。
デディケーションだけで十分なのだ。
考えてみれば人間は利己的な生物だが、それでいて何かに身を捧げている時が一番美しく、楽しく、充実している。
自分も深くそうだと思った・・・・。
そう思うと気分が少し爽やかになった。