づれづれ気儘日記です

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限界集落

2013年05月09日 07時39分52秒 | 日記

 フジテレビ系で日曜夜に放送している『あすなろラボ』という番組。

ネーミングも地味だし、内容的にも「これは!!」という目を引くものもなく、

短期で終了するような気もする・・・多分・・・だが。


 で、何故見ているかというと、その中の限界集落に若者を呼び戻せるか、

というコーナーを見ているから。

 渡辺徹、榊原郁恵さんの子供(男の子、俳優)が、新潟県佐渡の限界集落で定住できるか、

という実体験をし、果たして若者を呼び戻せるかを検証しよう、という内容。

多少面白く伝えてはいるけど、かなり重たいテーマ・・・。

(・・・限界集落は、住民の半分以上が65歳以上の高齢者という集落。)


 実際に住民票まで移して、家賃を払って仕事を探して居住、定着しようと試みている。

今の処まだどうなるか、予測できないが、結構社会派の番組、実験だと思う。

また、それを日曜の夜、人気番組がひしめく中で流すというのは、

もはや他局にかなわないとみて、開き直ってるのかな、とちょっと思う。



 テレビ番組の批評をしようと思っているわけではない・・・。

この手の社会的な番組を日曜の夜に流すことには興味があるのだが、

テレビ局のやる、こういう内容に社会的意義はあまり感じないし、

視聴率が取れなければ、早期に打ち切りになるのは目に見えている。

・・・どこまで続くのか、には興味はあるのだが・・・


 なんといっても一番の興味は、

その地域(佐渡市北田野浦という地域)は、うちの家内の実家の近くなのだ。

そして、家内の実家は、そこよりもまだ人里離れた先・・・。

番組内容と同じく、実際家内の甥や姪たち、若い者は仕事がなく、地域に活気はあまりない。


 家内の父親はかなりの高齢だが、元気で暮らしている。

だが、実家には義父しか住んでない。家内の兄弟は少し人口の多いところに住んでいる。

人口が多い、とはいっても知れているんだが・・・。

その甥や姪たちは、なんとか地域の活性化を目指そうとしているのだが、

仕事が満足にない状況では、活性化も難しく、若者たちは苦悩している。

島の活性化を目指そうとしている甥もいるのだが、

生活するだけでも大変の様子で、町おこしの理想はなかなか困難を極めているようだ。



 そんな集落は、全国に拡がっている。

でも、なぜテレビで佐渡を選んだのか、それがちょっと不思議、解せない。

一般的な限界集落とは、少し異質な気がする。


 まず自然環境が過酷すぎる。

夏場は、美しい自然に満ちているのだが、

冬から春にかけての自然の厳しさは、半端ではない。

何回か冬や春先に行ったことがあるが、住もうという気持ちは失せる・・・。

鉛色の日本海は荒れ狂い、風がきつく、雪も積もらない。

その反面、夏の美しさは格別なのだが・・・・・。


 それにやっぱりなんといっても島だということ。

これは、全国に拡がる限界集落の一般例になり得るような気がしない。


 と言いながら、映像を見ると、懐かしい気持ちになる。

勝手なのだが、楽しく、興味深く見ている。


 限界集落の問題よりも、家内は自分の実家の近くの様子を複雑な気持ちで観ているようだ。

番組の定住が成功して、若者が少しでも増えてくればいいのだが、

と心の中では願っている。