この二日間の株式相場の激しい動きは、ホントに驚きだった。
滅多にできないような体験であることは、間違いのないことだけど、
あまり経験したくないというのが、本音だな・・・。
といっても、これで終わったかどうかは分からない。
来週の相場も先物の動きを見る限り、どう転んでいくのかは、読めないところ。
アナリストは、25日線を意識した値動きで、あくまでも調整局面と捉えられ、
徐々に落ち着くというような論調が多いみたいだけど、
投資心理的には、冷え込み、恐怖心は十分埋め込まれた観がするので、
まだこういった場面が出てくることは、あり得ることなんだろう。
個人的には、丁度5月初めの頃の時期に引き戻された、といった感じで、
せっかくの利益が飛んでいった感じだ。
そして、昨日から引き続いて、今日のような乱高下があると、
引け前にノーポジを決断しようかという気持ちにもなった。
結局ポジションを減らしたものの、ノーポジまではできなかった。
・・・これも人間のサガなのかな、と少し自嘲気味な気分・・・。
そんなこの二日間で、一番感じたのが、
取引所の売買システムの強じんさだ。
売りが売りを呼ぶ、そしてシステム的なヘッジが強烈にかかった局面で、
よくぞこれほどの売買を成立させたものだ、と感心した。
コンピューターシステムのタフさは、凄い。
昨日の東証一部の売買代金5兆8千億円余り。
今日の売買額は、4兆8千億円余り。二日で10兆円を超える売買額だ・・・。
これが平均的に売買されているならまだしも、一斉の売り、買いが押し寄せる中で、
売買がシステムダウンすることもなく、運用されたことが驚異だ。
二日間続けて、このような値幅の取引というのは20数年ぶりだというが、
20数年前にこんな激しい売買をこなしていたのだろうか?
多分、そんなことはなかったんだろうと思う。
今のコンピューターの強じんさは、ある意味爆発的な売買を可能にした。
結果、このような値幅、乱高下をも可能にしたと言えるのかもしれない。
もし、数十年前の光景、、、紙が乱れ飛ぶような仕組みの取引所だったとしたら、
昨日、今日のような相場が実現したかどうか?・・・結果は違ったのかもしれない・・・。
だからといって、昔がいいとか、今の方がいいとかという気はない。
人間が処理できない、途轍もない処理量のものをいとも簡単に(かどうかは分からないけど)、
処理してしまうツールを人類は手に入れているんだなぁという、
なんとも個人的な驚きの二日間だったということなのだ。