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毎週水曜日、日本テレビの『Woman』を見ている。
現実ではあり得ない内容のストーリーだが、なぜか毎回真剣にみている。
そして、お恥ずかしい話だが、ほぼ毎回涙を流している・・・。
なぜそんなに泣いてしまうのか、ちょっと冷静に考えると、
ふとしたセリフ、演技、繊細な場面設定、抑揚や間、、、そんなものが関係しているような気がする。
おそらくこのドラマは、女性(特にシングルマザー)がこの世の中で生きていくことの困難さ、
そして、それを乗り越える力強さへのエールを送っているのではないのかと思う。
自分の置かれている環境の中では、シングルマザーの方を多く見ているわけでもないので、
そのテーマを考えると、あまり切実に迫ってくるわけはないのだが、
どうしてだろう、切々と胸に迫ってくるのだ・・・。
唯一思い当たるのは、うちは夫婦共働きで、
若い頃の子育てでは同じような辛い思いを何度もしたことがある。
その頃の思い出が何となく、この『Woman』で蘇ってくる気がしている・・・。
あの頃は、頼れる人もいない中、一生懸命子育てをしていたな、と当時が思い返される。
もうひとつ、涙の大きな原因は、心の中にある、琴線に触れるのではないか、とフッと思う。
年とともに、この琴線という捉えようのないものは、
心の奥の方からから、前面へと出てくるものなのかもしれない。
そして、案外すぐに弾かれやすくなってくるものなのかも・・・。
・・・親と子の情愛。生と死。日常生活。恋愛。成長。人生。・・・
そんな人間の心の中の永遠のテーマを、場面場面で思い起こさせるドラマなんだろう。
それにしても、子役の鈴木梨央ちゃんの演技は凄い。
一体何回人生を経験して生まれてきたんだろう、なんてことを思わせるような演技・・・。
そして、ちょっとオーバー気味ではあるが、満島ひかりさんの情感溢れる個性的な母親役。
相変わらずすごい演技力だ。
その母親役の田中裕子さんの、切なく身動きできない立場での重厚な演技。
小林薫さんは、家族を繋ぎ止める役割を徹底する複雑な立場を自然に演じている。
異父妹役の二階堂ふみさんの飄々とした演技。これからの彼女の存在にも興味津々だ。
個人的な興味としては、臼田あさ美さんがこんなにサラッと女優をしていることに驚いた。
ドラマは、あと1か月。
これからの展開は分からないが、頑張る女性たちへのエールとして、
これ以上哀しいことは起こらずに、明るさを見せながら終焉に向かってほしいなぁと思っている。
毎回ビデオに取って、一人っきりで真剣にテレビに向かってみている姿は、
かなり滑稽な感じがするのだが、あと1か月、最後まで見届けたいと思う。
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