夏場の愛犬達との散歩は、暑さを避けるために、日の出を目安に行っていた。
その習慣で、今も引き続いて早朝に散歩に行っている。
しかし、この処日の出は6時過ぎと遅くなって、そして随分朝の冷え込みもきつくなってきた。
散歩から帰ると、家の朝食の時間にもギリギリになるし、
上の子はこの頃歳のせいで寒さがこたえるのか、寝起きが悪い。
(以前は喜々として起きて、散歩に行ったものだが・・・。)
ゆっくりとリードをつけないと機嫌が悪くなることもあるし、
ノンビリと玄関を降りていくうしろ姿が少し老いを感じさせるようになっている。
・・・朝の散歩もボチボチ時間変更せんとあかんかな、
と思いはじめた今日、立冬の朝である。
山茶花もチラホラと咲きはじめて、桜の木も紅葉と落葉が進んできている。
息を深く吐き出すと、白くなってきた。霜は降りてないが、車のガラスも白くなっている。
立冬とは言えど、少し寒すぎるなと思う。
とはいえ、まだこの位の寒さなら、早朝の散歩は捨てがたい、と思ったり・・・。
清新な空気の中、日々さまざまな景色を独り占めしているような錯覚にも陥る。
なにもひとり占めでなくても、素敵な美しい空間なんだが、個人的に、
この散歩道の風景はなにものにも換え難いくらい、至福のひとときを感じさせてくれるのだ。
<今年の朝日、朝焼け。>
そんな立冬の朝、今日も見た不思議なものがこれ。
この数週間で5,6回は見ている現象。それは、道をモソモソと進んでいる毛虫。
散歩しながら、いつも下ばかり見ているわけではないが、
このところ、こいつたちが気になって仕方がない。
大群で移動するわけでもなく、ひっそりと一匹だけで、危険極まりなく、道路を渡っている。
当然人に踏まれたり、車やバイク、はたまた最近増えたカラスやヒヨドリあたりに
簡単に命を絶たれる危険の中、本能というべきなのか、孤独にも大冒険の旅に出ているんだろう。
この子達は決して危険な大冒険をしているという意識はないんだろうが、
みているこっちはその習性に驚かされる。
ネットで調べたら、クマケムシ等々の習性らしく(クマムシ、ではない^^)、
エサを求めてかなり広範囲に積極的に動くらしい。それも結構早く動くのもいるらしいのだが、
早いといっても見ている限りはたいしたことはない。
今の時季は暖かく冬を越すためのねぐらを探して行動しているようだ。
彼らにとっては、広大な道路を横断するというのは、
相当なリスクを背負って、命がけであることは間違いない。
早朝にこういう光景をよく見るということは、
多少でも彼らはリスクを軽くしようとしているのかな、とも思うけれど、
おそらくそんなことを感じて行動しているわけではないんだろう。
本当に自然の営みは不思議に溢れているなと思う。
とはいっても、
こんな不思議な現象を、早朝、ノンビリ暇そうに見つめている2匹の犬連れのジジィの姿、
そっちの方がよっぽど不思議な姿、不審な現象なのかもしれない・・・。
・・・通報されないよう、気をつけねば。^^;
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます