見果てぬ夢の彼方に
選手権の最終予選が終わりました。
夢の県大会出場をかけたトップチームは
ハラハラドキドキのヒーローズ劇を
文字通り最後の最後まで魅せてくれました。
10/4(土) 三次予選初戦
第一試合
安土 VS 金田
強豪金田さん相手にもレベルアップした
自分達のサッカーで精一杯戦い抜いたヒーローズ
ボール支配率では互角の戦いを見せましたが
戦術に長けた金田さんの高度なオフサイドトラップ
に何度と無く引っかかり、せっかくつかんだチャンス
の芽を何度と無くつぶされる。
司令塔タケシのスルーパースやフォワード同士のワンツー
までもがことごとくオフサイドとなってしまい選手も
応援の父母までもがイライラが高まる展開に、相手の
フォワード3人のスピーディな攻撃にディフェンス陣も
良く対応しいてたものの、2点を先行される展開に
後半ようやくペースをつかむも、最後までゴールを割れず
悔しい完封負け。もう一敗も出来ない状況に・・・
第二試合
VS 竜王戦
絶対に負けられない状況に追い込まれたヒーローズ
試合前のわずかな時間も誰に言われるでもなく子供達
自ら自主的に練習を開始しだした。
どの顔にも必死の思いが表れる。
普段なら竜王の子供達とはとても仲が良く、笑顔で会話する
メンバーもこの日ばかりは戦う戦士の表情に
キックオフ開始早々から息詰まる展開に・・・
タカマサがナオキがダブルカズが相手竜王さんの自慢の攻撃陣の
シュートチャンスをことごとくブロック
スランプを自力で脱出し一段とたくましくなったエーステンマが
見事なミドルシュートを決めて先制しても、決して気を緩めず
集中力を高めるヒーローズ。
そして極めつけは後半13分頃右サイドをワンツーパスで駆け上がった
タカヒトからの低いクロスに、リュウヤが絶妙のタイミングで合わせ
2点目をゲット(絵に描いたようなビューティフルゴール)
その後の竜王さんの猛攻も全員の集中力で守りきり見事に2 VS 0で勝利
良き仲間であり良きライバルである竜王さんに初めて勝利した瞬間
思わず「ナイスゲーム」の掛け声がかかりました。
こうしてハラハラドキドキのヒーローズ劇場は文字通り最後の一枠の
県大会出場を懸けて翌日の最終日へと夢をつないだのでありました。
翌10月5日は当団主催の「第15回文芸の郷杯」と日程が重なったために
残念ながら、荒神山に取材に行けず、写真もUPすることができませんが
たった今ビデオを見終わり熱いものを感じずには居られませんでした。
おそらく現場に居合わせたなら不覚にも涙がこぼれていたのでは?と思います。
全員が文字通り最後の県大会出場枠を勝ち取るんだと気力のプレーで食らいつく
圧巻はやはりキャプテンタケシ・・・
桐原東さんに先制された直後のドリブルからのシュート、再度リードされた
後半に同点に追いつく芸術的なフリーキックゴール。
最終の大一番の蒲生さんとの戦いで魅せたハーフウェーライン近くからの
鬼気せまる超ロングシュートゴール等は「絶対に俺達が県大に行くんだ!」と
味方を鼓舞する大活躍・・・・
タケシに負けずと全員が降りしきる雨をものともせずに必死でボールを追う
然し無情にも試合終了を告げるホイッスルが鳴り響く
2 vs 3 わずかに1点の差で涙を飲んだヒーローズ
試合終了と同時に大泣きする子供達、応援席に挨拶に来た子供達に潤んだ
瞳の父母達・・・・
時としてスポーツは残酷なまでに勝者と敗者を鮮明に映し出す。
然し美しき敗者達の表情には全力を出し切った満足感も漂っていたとのこと
おそらくこの悔しさとある種のすがすがしさは彼らの一生の宝物の記憶と
なつたことでしょう。
「たかがスポ小・・・たかが滋賀県大会」と笑われる方も中にはおられる
かも知れません、でも彼らと彼らを取り巻く大勢の関係者にとっては
かけがえの無いDREMEであったことは間違い無いのです。
片田舎の弱小チームが追い求めた夢・・・は最後の最後で文字通り夢と消え
ましたが、この悔しさはきっとミゾイドリームス(5年チーム)や元気一杯の
ノグチやんちゃボーイズ達が晴らしてくれると信じて、マッイチルドレン
やヒーローズ全体のサポーターとして精一杯彼らを応援して行きましょう!
シュートの動画です。