あしたば悠々俱楽部通信6月号 NO.48
生き生きと緑が生い茂る新緑の美しい季節。雨の降る日をつい「天気が悪い」と表現してしまいますが、、、地球という大きな生命体に住まわせてもらっている小さき者として、雨も太陽もありがたいと感じる心でありたいものです。とはいえ大きな自然災害などないことを願うのも人の心。田んぼの稲もどうかすくすく育ちますように。スサの邑のジイジの畑の作物たちも元気に育ちますように!
<どんどん注目されている「腸内細菌」そして「食物繊維」>
「NHK高校講座」というテレビ番組で<微生物との共生>という特集をやっていました。観てみると高校講座で特集をするくらい、腸内細菌や食物繊維に注目が集まっているのだとあらためて実感しましたよ。その番組の一部をご紹介しつつ、腸内細菌や食物繊維の重要性をもう一度おさらいしましょう☆
<腸内細菌と腸内フローラ>
食べ物の栄養を吸収する腸の中では、たくさんの細菌が暮らしています。その種類は1000種類、その数100兆個との1000兆個とも言われていて、それぞれが色々な役割を持っていることが分かっています。
そんな腸内細菌たちと腸内細菌の暮らす環境を含めて「腸内フローラ」といいます。フローラとはお花畑という意味です。腸内フローラは私たちの健康にも大きな影響を与えています。
<肥満も腸内細菌次第>
腸内細菌は、私たちが食べたものを分解しつつ、それを栄養に生きています。その時、腸内細菌はさまざまな物質を出します。たとえば、腸内細菌バクテロイデスが出すのは「短鎖脂肪酸」。これが肥満を防ぎます。実験では、肥満の人の腸内細菌を無菌状態のマウスに移植すると、そのマウスは肥満になってしまったとのこと。
短鎖脂肪酸以外にも、腸内細菌が出す物質が数多く発見され始めています。そうした物質がさまざまな効果をもたらすことが分かってきたのです。
<腸内細菌を増やすにはどうしたらよいか>
腸内細菌が大好きな食べ物は「食物繊維」。だから食物繊維をたくさん食べると腸内細菌が増えると言われています。野菜だと、ゴボウ、玉ねぎ、アスパラガス。豆類だと、大豆、納豆など。多種多様な食物繊維をなるべく多く摂ることが腸内環境の改善や私たちの健康につながるのですね。
<便微生物移植で病気を治す>
便微生物移植とは、健康なヒトの便を患者の腸に入れる治療法です。健康なヒトの腸内フローラを全部、患者に移し替えてしまうのです。アメリカの報告では、8割から9割の患者に効果があったと報告されています。特効薬のなかった病気の治療で、腸内細菌が役割を果たそうとしています。
興味のある方はNHKのサイトから高校講座「微生物との共生」~ヒトの体と細菌~の過去動画も観てみてくださいね。
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