気ままな遍路人

人生いろいろ…徒然な日記

遍路旅22

2007-09-29 12:40:05 | 遍路旅

遍路の途中に知り合った女性の話ですが、すごく落ち込んでいたのでどうしたものかと思い理由を聞きました。

彼女が足を痛め更に体調を崩したため、途中から交通機関を所々利用する遍路に切り替えて、お遍路を続けていたところ、前半で顔見知りになった男性のお遍路さんにバッタリ出会い、彼女の状況を話したら「なんだ。歩いてないのか。根性がないな。」と罵声を浴びせられたと私に話してくれました。

それから彼女はお遍路する気力を失いかけ、悩み続けながら歩いていたと言うのです。

それを聞いた私は愕然としました。この男性のお遍路さんは何を目的に四国遍路をされているのか疑問に思いました。確かに歩きにこだわって完全踏破されているお遍路さんは多々いると思います。また遍路とは歩きで結願することです。そんな事は歩き遍路にとっては当然のことです。

でも、私はあえて言わせてもらいます。この女性にこのような罵声を浴びせるお遍路さんがいるとしたら、このお遍路さんは何回いや何百回結願しても意味の無い遍路旅であろうと思います。自分の考えは自分で遂行すれば良いのであって、それを他人に押し付けるどころか、やさしい言葉一つかけるでもなく、罵倒するとは弘法大師様も嘆かれていると思います。


「根性だ・精神力を鍛えるんだ・自分に勝つんだ」と体育会系ののりで、それだけが美学のように自論としている方も見受けられますが、日本人の一番の欠点のような気もします。


お遍路とはそんなことでなく、自分自身の魂の洗濯をすることではないでしょうか。それをすることによって人を思いやったり、助け合ったり、励ましあう気持ちが洗練されていくものだと思うのです。そうなることによって、自分自身も成長していくのではないでしょうか。


お遍路をする人の中には出来る事なら全て歩き通して結願してみたいと思っている人もいるでしょう。


どうぞ、遍路途中に弱っている人を見かけたら、やさしい気持ちで励ましてあげてほしいです。傷つけることなく・・・。


亡き親父の声

2007-09-29 00:18:48 | 不思議体験

私の父親は亡くなって21年になります。亡くなった当時から49日まで毎夜の如く、私の枕元に現れてました。


当初、お墓ではなく骨堂に納骨する予定でした。お寺の住職に空いているところを相談する直前の夜に父が現れ、夢の中で私を骨堂へ連れて行き、父はある場所を指して「ここにしてくれ。」と言った次の瞬間に目が覚め、朝になって母にその夢のことを話していたら、お寺から連絡があり、骨堂が3箇所空いているので選んでほしいという内容でした。


もしやと思い、お寺に行って見ると正に夢で見た場所がその3箇所に含まれていました。母と顔を見合わせ話し合うこともなく、即座にその場所を選び納骨することとなりました。こんな楽なことはありません。父が入りたいところに入れてあげれるのだから・・・。


その数年後には、お墓を建立し遺骨を移しました。その後、2度の大地震に見舞われましたが、父の墓は1mmたりともズレルことなく安心していました。


それからは父が現れることも少なくなり、日々暮らしていたところ、3度目の大地震が発生しました。過去2回の地震でも被害がなかったので大丈夫だろうと思っていたら、父の声が聞こえ「墓にすぐ来い。」と言うのです。


まさかと思いましたが行って見ると見事に墓の棹が崩れていました。とても自分一人の力ではどうする事もできなく、せめても逆さになっている棹の部分だけでも、直したいと思っていたら運良く近くに墓を立てた業者のトラックが(しかもクレーン付き)通りかかり、声をかけたらすぐ直してくれました。本格的な修理はその後にしました。


後になって解ったのですが、墓修理の順番待ちで予約が殺到し、業者が現場状況を確認するのに偶々通りかかっていたのが解りました。


きっと、父がその時刻に私に声をかけたのは、トラックが通るのを見計らっていたからだと推測します。