今日は朝から晩まで、釧路市内をあちらこちらと忙しい一日となりました。
自宅に戻ったのは22:00頃で部屋が冷え切っていました。車のエンジンスタータのような機能がついた暖房機器があれば良いですよね。帰宅時間が確定していれば、タイマーで良いのですが、時間が定まらない時はスタータ機能があれば、更に助かります。
こんな事を思うのは私だけでしょうか?
明日の朝は-13℃の予報なので、このままストーブを点けたまま寝ようと思います。
皆さんは、「どうして、私の気持ちを解ってくれないの。」「こういう風にしてくれれば、いいのに。」なんて、相手に対して思ったことはないですか?
そういう時って、自分自身に置き換えて考えてみるのも必要だと思います。「自分が言われたらどうだろう」「自分だったら直ぐに行動に移せるだろうか」・・・と。
意外と自分勝手なことに気づく時もあります。求める前に相手が今、何を考えているか・何をしているのかを優しい気持ちで気遣うのも必要です。男女問わず、そういう癖をつけておけば、そうそう無意味な争いも避けられるものです。
求める人間より、求められる人間になれたらと常々思います。そのためには、心に余裕がなければいけないと思うのです。心に余裕があるということは、相手の事を理解しているということなのです。どれくらい理解していれば良いかといえば、ほんの少しでいいのです。
ほんの少し相手に対しておもいやりが持てれば良いのです。その少しの思いやりが何れは自分にかえってくることだと私は信じています。
一連の旅を終え、京都駅から新幹線(のぞみ)で東京駅に着き、寝台特急(カシオペア)の運行日に合わせるため上野駅周辺で一泊しました。
私自身、上野発の寝台特急は何回か経験があるので、一人旅の時は駅周辺の喫茶店で時間を潰すのですが、今回は折角の二人旅だったので上野駅周辺を探索しました。
パンダを見たことがないと嫁さんが言うので、「それじゃ、上野動物園でも行ってみるか。」と私も数十年ぶりとなる動物園に行くこととなりました。広大な敷地に沢山の動物がいるのにパンダ舎に直行し、小さい子供を掻き分けて、ジィーっとパンダを凝視している嫁を見て思わず笑ってしまいました。
満足したのか、突然園内を歩き始めたのですが、あまりにも敷地が大きいため園内をグルグル巡っていたら、不忍池方面のゲートをくぐり抜け、上野公園方面を歩いている事に気がつき二人で顔を見合わせて、再度笑ってしまいました。
その時ちょうど、上野公園の上野駅が見える広場で大道芸人がパフォーマンスを始めるところだったので観覧することにしました。「こじこじもへじ」という芸人でバグパイプ演奏とジャグリングをする人でした。
40分位のパフォーマンスでしたが、とても見応えがあり、辺りにはドンドン人垣ができてしまうほどの盛況ぶりでした。偶然とはいえ良いものを見せてもらいました。
嫁さんは、この大道芸人のパフォーマンスに感動したようで、最後にチップを手渡していました。パンダよりも印象に残ったらしいです。(笑)
3年前の四国遍路で出会った女性(当時52歳)の話です。1番札所・霊山寺(りょうぜんじ)に向かう電車の中に同乗していた彼女は、電車を降りるなり私に「今日はどこまで行かれますか?。」と話しかけてきました。
お互い遍路は初めてだったので、霊山寺までの道のりを話ながら歩いて行きました。
霊山寺に着き、お互い近隣の遍路用品店で身支度をし、2番札所・極楽寺に向かいました。極楽寺に着いてお参りを済ませた途端に信じられないほどの大雨となり、予定してなかったのですが雨が止みそうもないのと初めての遍路ということで、この日は極楽寺に宿泊することとなりました。
まだ、出会って間もない間柄ですが、部屋も隣同士ということもあって、私の部屋でお話することとなり、彼女は機関銃の如く私に遍路に来た経緯やら今までの人生を語り始めました。
初めて出会った人間にここまで話すかと思いましたが、彼女の会話が止まるまで黙って聞いてあげました。遍路に来た経緯とは、今のご主人と離婚するべきか否かを判断するべく遍路を経験することによって結論を出そうとしていたのです。
私は第6感がなんとなく働き、「〇〇さん、ご主人とは生き別れにはならないと思うよ。まずは、遍路道中を無心で歩くことが一番良いと思うよ。」と答えてあげました。
「そうね。迷いながらの遍路はだめよね。言われたとおり無心で歩いてみるわ。」と彼女の言葉。
次の朝からはお互い自分のペースで歩き、所々の寺でバッタリあったり、2~3日会わなかったりと連絡をとっていないのに、結局88番札所・大窪寺(おおくぼじ)で同時に結願し、高野山までご一緒しました。
そして、50日の旅を終え自宅に帰り半月ほど経ったある日の早朝、彼女から電話があり受話器の向こうで泣いていました。「どうしたの?。」と聞くと「今朝、起きたら主人が隣で亡くなっていたの。」・・・急性心不全とのこと。
それから、1ヶ月ほど経ったころ、また電話があり「あの時、結論を突き付けなくて良かった。あのまま離婚していたら、一生悔いが残った気がする。今は主人の冥福を祈ることが私に出来る唯一のこと。」と・・・。
後日、分かった話ですが、ご主人は亡くなる約半年前に急に真言密教に興味をもち、通信講座の資料を取り寄せ勉強をしていたそうです。
何か、神様は彼女に使命を与えたのでしょうか。真言密教と四国遍路・・・ご主人と奥さん。
偶然とは言い切れないものを感じます。
彼女とは、あれから3年の月日が経っても時々連絡があり、今では仏前に手を合わせるのが、一番の幸せだと言っています。
今回の遍路道中でムカデなるものを人生で初めて遭遇しました。
道中の工事現場で作業員が工具を両手に持って、何かを路面に押さえ付けているので、近づき覗いて見ると全長20cm位の大きな虫がニョロニョロ工具に巻きついていました。
「なんていう虫ですか?」と聞いたところ、「見たことないのかい?ムカデだよ。」と教えてくれました。北海道の釧路では見られないと思うのですが、見たことある人いますか?
現地の人に話を聞くとムカデに噛まれると、その人の体質によってはスズメバチに刺されるよりも重症になる人がいるそうです。
ムカデを見た後の道中は足元と頭上を気にしながらの歩きとなりました。