すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

極右自民党議員の主張と中学生の主張と・・・

2015年08月04日 | 日々思うこと

暑中お見舞い申し上げます。

毎日厳しい暑さが続きますが、一番元気なのは夏休みの子どもたちでしょうか、今日は2人の孫を連れて上越市へ・・・。2才になったばかりの孫と下の娘と5人でランチをし、その後は高田公園の蓮の花をと思っていましたがあまりの暑さで取りやめです。早めに帰途に着き孫たちは車の中でスヤスヤ・・・、3時前に家に到着してからエアコンの冷風で私もウトウト・・・、目が覚めたら参院特別委員会は、福嶋みずほさんの質疑に入っていました。

福嶋みずほさんは武器と弾薬の法的扱いのあいまいさについて「私は法律家です。安倍総理はウソをついています」と、安保法案の盲点を追求しても笑みを浮かべて答えようとしない安倍首相、国民に丁寧に説明すると言っていたはずがこのとおり・・・。

礒崎補佐官の「法的安定性はない」発言といい、今度は自民党若手の武藤貴也議員(滋賀4区)の発言がネット炎上です。そのきっかけは7月30日に投稿した「SEALDsという学生集団は自分中心、極端な利己的」という内容のツイートで、その後も武藤議員は反発した安保法制反対派に噛み続けていました。驚くことに武藤議員は自身の公式ブログにも「基本的人権こそが日本精神を破壊した主犯」などと書き込み、基本的人権を制限するべきだと主張です。さらに他にも日本国憲法や国民主権などを否定する書き込みをしているのが発覚し、自民党の本音みえたりの思いです。

それにしても立憲主義も分からぬ自民党国会議員、撤回をすればよいということではありませんが、夕方のニュースで武藤議員は「若者は誤解をしている。発言の撤回はしない」と・・・。日本国憲法と民主主義を否定し、36才にして滅私奉公(めっしほうこう)を主張する自民党議員の極右化体質そのものが明瞭に伝わってきます。

そんな国会議員の中で29日に行われた「わたしの主張糸魚川地区大会」(県糸魚川地域振興局主催)で、市内東中3年生の根間るるさんが素晴らしい主張をし最優秀賞になりました。昨日の九条の会の世話人会で、当日の大会に出かけたという元教師のA先生が、圧巻の主張であったと熱く語ってくれました。「命(ぬち)どっ宝~命こそ宝~」と題した根間るるさんは、先ず最初にステージで“赤紙”に見立てたピンク色の紙をパッと掲げて、戦争と“赤紙”のことにふれ、TVでの集団的自衛権の討論をきっかけに、沖縄戦を体験した祖父母から当時の惨状や平和への思いを聞きまとめたそうです。

「今なら戦争を体験した人から直接話を聞くことができる。思いを語り継いでいくことが重要・・・」と、「日本の未来を担う一人として、平和について考えてみませんか」と呼びかけ、最後にその“赤紙”をビリッと破ったというから圧巻です。県大会は9月12日に三条市で開催されるそうで、きっと大人たちを感動させることでしょう。

ところで先日の「九条の会糸魚川」結成10周年記念講演で、平山知子弁護士は最初に憲法9条ではなく13条のいのちの大切さや幸福追求権を話されましたが、日本母親大会での弁護士の金杉美和さんも冒頭で「すべての国民は、個人として尊重される」と憲法13条にふれました。自民党憲法草案は滅私奉公の精神を国民に強要していますが、安保関連法案が違憲ということも理解できず合憲と主張し、戦争法案ではないとする安倍政権、若者を含めた国民に理解を求めるのは数の力の“力ずく”でしかないのかもしれません。今回の「SEALDs」といい、根間るるさんのような若者に明るさを感じる暑い一日の終わりです。