昨10日はNHKで衆院予算委員会を視聴でした。昨年からの高市早苗総務大臣の放送法への一連の発言について、前日9日の予算委員会で「憲法9条の改正に反対することは政治的に公平ではなく放送法に抵触する問題・・・。電波停止もありえる」という認識です。これは見過ごせないことで新聞やニュースでその議論の一部を知るより、先ずは国会中継をとの視聴です。
この日の衆院予算委員会で民主党大串博志議員の質問に、アベ首相は「高市総務大臣は放送法についての一般論を答えたもの、詳細は本人へ直接聞くべき・・・」と終始逃げの答弁で、これが国の最高責任者なのかと呆れてしまいました。そんな中で今春からテレビ朝日「報道ステーション」、NHK「クローズアップ現代」、TBS「NEWS23」が大きく変わろうとしています。
これは番組のキャスター降板や番組リニューアルが表向きの理由ですが、昨年3月の「報道ステーション」で、元経済産業官僚の古賀茂明さんが「I am not ABE」と表現したことで、コメンテーターを降板した経緯があります。政府批判を「偏っている」と報道の自由を封じ込めようとする風潮の中で、果たして報道番組は生き残れるのかと案じてしまいます。放送法とは本来、放送局を取リ締まる法律ではなく、むしろ、政府などの公権力が放送に圧力をかけないように定めた法律であることはいうまでもなく今後も目を逸らしてはなりません。
今日は朝から春を感じる穏やかさで、青空の中を近くの国道沿いの花壇辺りからデンカ社単身アパートの南側を撮りました。何事も片面だけではその全容が分からず、ふと昨年12月に国会議員の「育休取得」を宣言した自民党の宮崎謙介衆院議員の一連の行動が気になりました。
10日の衆院予算委員会でも西村智奈美議員が“売名行為”だと取り上げていましたが、パートナーがよく知る新潟4区選出の金子恵美衆院議員とあってこれまで注視してきました。そもそも国民から選ばれ年間数千万円が保障されている国会議員は、民間で雇用されている一般労働者と同じく育休制度を求めるということは、パフォーマンスではないのかと厳しい声があっても当然です。
ところで島尻安伊子沖縄・北方担当大臣の記者会見での北方四島の一つである歯舞(はぼまい)群島について、「歯舞」を読めず委員会で追及されると「緊張感を持って臨みます」との答弁に、北方担当大臣なら緊張感の問題ではなかろうにと、その議員資質に呆れるばかりです。さらに丸川珠代環境大臣といえば、福島第一原発事故に伴う除染などで国が長期目標としている年間被ばく線量の1ミリシーベルトについて「何の根拠もない」と、おそまつな勉強不足の発言です。
折りしも今日は東日本大震災から4年11ヶ月、被災地の復興半ばで福島第一原発事故では収束もままならず検証も置き去りの中で、原発再稼動に前のめりのアベ政権の暴走に呆れ果てるばかりの昨今です。