すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

小泉元総理、新潟から原発ゼロを!

2016年11月05日 | 地震・原発

4日の衆院TPP特別委員会では民進・共産党の抗議に中で議案は可決されました。外交評論家の孫崎享氏は、TPPの核心はISD条項であり企業が国家を訴えるISDS条項はなぜ設けられたのか、なぜ政府は「亡国の協定」を結ぶのか難しい問題を分かりやすく、隠された真実 第2回「ISDS条項という毒薬」とYouTube動画で語っています。(約60分)https://www.youtube.com/watch?v=p9i0Wy1kc8I

また衆議院HPでは、第183回国会4月19日農林水産委員会、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉参加に関する件で、「TPPにより食の安全・安心が脅かされるなど国民生活にも大きな影響を与えることが懸念される。」と「委員会決議」が明記されています。

同じ4日、新潟市で「おらって新潟市民エネルギー協議会」(代表理事・佐々木寛国際情報大学教授)主催で小泉元総理講演会を招いて講演会がありました。ステージには主催者と新潟市の篠田市長、小泉元総理と米山知事の4人が手をつなぎバンザイの写真で、一ヶ月前の県知事選で森たみお氏を応援していた篠田市長に「あれっ」と違和感を感じた人が多かったのではないでしょうか。

私もその一人で、参加していた中山均新潟市議のfbによると、篠田市長は9月議会以降、「東電が世界最大の柏崎刈羽原発を管理し、リスクが県民に押し付けられ、そこで発電された電力がほとんど首都圏へ送られるということに県民の納得は得られない」「どんな原発もやがて廃炉を迎える。世界最大の原発で世界一安全な廃炉を目指すことで新潟に技術や人材を結集し世界に貢献できる」と発言していたそうです。(それで知事選では森たみお氏??)

講演に先立つ挨拶で篠田市長は「1基でも多い、1年でも早い廃炉に向けて具体的に(政治提起・社会的枠組みを)動かしていくことが大切」と明言していたことを知りなるほどと納得です。写真は姫川橋付近から望む頚城連山で、新潟焼山から火打山に連なる稜線はもう真っ白です。

小泉元総理は、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の建設が進むフィンランドの「オンカロ」を視察し、「岩盤でできた島の地下約400メートルに埋設するところで広場を作って廃棄物を埋め、10万年近く人の体に触れずに保管しなければならない。原発2基分の核のゴミしか埋める容量はない。他の国で受け入れるのは不可能だ。」と・・・。

さらに「福島の事故による放射能の飛散で、厚木基地と横須賀基地の米軍の家族が避難し、東京駐在の外国の大使館職員も本国に帰えり、私は横須賀市にいたが、そんな情報は全然なかった。多少のリスクがあっても利益を優先しないと科学技術は進歩しないという声が一部にあるが、原発事故は飛行機や車の事故とは訳が違う。何千年にわたってこれから核のごみを管理していかないといけない。原発は絶対に事故を起こしてはいけない産業だというのが分かってきた。」と、元総理ならではの原発ゼロを主張です。

4日午後からは土日に開催の能生作品展へ陶芸作品の搬入で、のう生涯学習館の前には日の丸の半旗です。5日は二日続きの秋晴れ、といっても抜けるような青空ではなくかすんだ空の中を上越市へ気温20度近い温かさの中、友人Oさんとの会食でここでも小泉講演の話題などで盛り上がりました。

米山知事もすでに東電福島事故の検証を始めており、電力業界と国と「タフなネゴシェーション」を繰り広げていると説明で、新潟から世界へ向けて原発ゼロを発信できることを嬉しく感じる週末です。