肌寒い土曜日は先ず、孫たちの小学校の“田沢っ子フェスティバル”へ出かけました。今年で小学校最後になる上の孫、吹奏楽部65人の日頃の練習成果の発表では、荻野目洋子デビュー2年目の1985年の「♪ダンシング・ヒーロー」を披露です。トロンボーンと一緒に楽しんでいる孫に何とリズム感がいいのだろうと、オペラグラスで目を細める“ばばバカ”のひと時です。
正午前に小学校からいったん帰宅し、急いでビーチホールまがたまへと出かけ、午後1時半からの市民講演会の準備です。しばらくして上越から講師の田中淳哉弁護士が到着し、受け付けにはレジュメの他に日弁連の憲法全文ファイルや書籍『憲法カフェへようこそ』と『檻の中のライオン』が置かれました。
さすが“憲法カフェ”で県内各地を回っている田中弁護士だけに、要点を縛っての分かりやすい憲法のお話しに参加者も納得です。アベ首相は憲法9条へ単に自衛隊を書き込むだけと主張ですが、自衛隊の明記により軍事力の統制がなくなり、ブレーキが効かずアクセルだけで暴走する如しで、いかに国民をうまく騙そうとしているかが伝わります。
さらに田中弁護士は、国民投票の最低投票率や有料広告規制の問題点をクローズアップされ、フランスやイギリスなど欧州の主要国ではテレビのスポットCMが軒並み全面禁止されていることを知りました。
そして日本国憲法誕生に関わった時の繫原喜重郎総理大臣の「9条戦争の放棄」をつくった理由として、「原子爆弾の出現によって、文明と戦争は両立しえなくなった。文明が戦争を抹殺しなければ、やがて戦争が文明を抹殺する」という当時の国会での答弁が紹介されました。
最後に、次世代のために平和憲法と共に歩み続けることこそ、未来への責任であることを再認識です。そんなことで今日は、ライオン=権力者はしっかりと檻=憲法の中へ、そして安易に騙されないように学びの大切さを実感する有意義な一日でした。
※『檻の中のライオン』(かもがわ出版 1300円+税)は、憲法学者の小林節さんと前川喜平さんの推薦で、イラスト入りの“憲法がわかる46のおはなし”の憲法入門書です。本書の帯には「中学生向け副教材 公民資料集に大きく掲載」、「進研模擬に出題」と明記です。