すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

異なるグループと“カネのなる木”に群がる人たち

2014年04月17日 | 日々思うこと

昨日の理化学研究所研究センターの笹井副センター長の会見はうなずける内容ではなく、むしろ開き直りという姿勢で独立法人という同じ組織の人が別々に会見をすること自体に首を傾げてしまいます。この背景には再生医療の分野に出身学部を異にするグループがあり、“アンチ小保方”の存在があることを早くからネットで取り上げられていました。

大きく分けると医学部出身の研究者と、それ以外の理学部、農学部、工学部出身などがあり、医学部出身者の中には、遺伝子や細胞の分野とはいえ人体を扱う医療分野で医学部出身者以外が実績を上げることを快く思っていない人も多いようです。ちなみに小保方さんは早稲田大理工学部出身で、共同研究者の山梨大学の若山照彦教授は茨城大農学部出身、このところ医学部出身のグループは肩身の狭い思いをしているそうで、昨年から医薬業界を揺るがせている血圧降圧剤の「ノバルティス問題」も見えてしまいます。

ところでアベノミクスの成長戦略の中核に医療があり、再生医療分野においては医薬品や新技術の土台となる論文は“カネに直結する”といわれ、最も注目されているのが再生医療です。
政府は2013年度から10年間で、再生医療に対し約1100億円もの支援を決めており、各研究機関ではこの支援金の争奪戦が行なわれおり、理研も必死になるのは当然かもしれません。


2014

医療分野もカネ次第なら高齢者福祉の現場でも同じのようで、このところ巷で話題に上がる介護福祉施設があります。市内に介護福祉施設を次々と建設し、待機者にとっては事業主の心地よい言葉に引かれて待ち望んだことでしょうが、入所後となるとまた別のようですね。その上、建物の周囲に樹木や花壇もない殺伐とした
施設を見るにつけ、通りがかる人たちは不思議に感じてしまうようです。そんな中で、時どき通る道路沿いの小さな介護施設の周りが花でいっぱいなのでつい見とれてしまいます。春には歩道にまで広がる芝桜など、事業主の温かい“おもてなし”を垣間見る思いで利用者の心も和むことでしょう。

そうそう昨日の映画試写会「渡されたバトン」は、45年前の原発建設計画で巻町を2分する様子に、まさに“原発はカネのなる木”であることがリアルに描かれていました。巻町に限らずこうして狭い国土に次々と原子力発電所を建設した縮図を感じながら、賛成と反対の異なる人たちが同じ所で暮らし続けることと、医療研究分野や福祉施設の持つ問題と重ねてしまう終日です。


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1 コメント

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客船に車を載せた。日本の中古船を改造した。最初... (oribe0314)
2014-04-18 10:23:19
客船に車を載せた。日本の中古船を改造した。最初に船長が退船した・・・などなど
安全に対する規制の甘さが原因ですが、米国とのTPP交渉も米国の強い要求は車の規制緩和です。
紫雲丸事故では船長は退船を拒否し死去されました。
原発を基本電力と決めた現政権の成長戦略でも特区でも「安全に対する規制緩和」は×にしましょう。
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