すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

原子炉に再び火をつけることなく原発ゼロの日本を!

2015年08月07日 | 日々思うこと

暦の上で明日はもう立秋ですが、毎日厳しい暑さが続きます。今日は孫たちから解放されたことで能生方面へ出かけることにし、先ずは棚口地区の「えほん」まで車を走らせました。次に上南地区の「農家キッチンひだまり」へ立ち寄ってから、能生マリンホールで開催の「Wave 写真展 2015」へ・・・。地元のアマチュア写真家11人の作品展で、知り合いのNさんも加わっており失礼ながら人は隠れた才能があるものだなあといつも作品を拝見してきました。

今日はJAひすい農協のカレンダーでおなじみの小笠原 力さんから声をかけられ、Nさんと3人で御前山観音堂のモノクロ写真のことを話ししていると、何と御前山雲台寺のご住職 Tさんが会場に入ってきました。Tさんは元高校教師で、5月の連休での増村秀一さんの遺作展の発起人でした。絵もいいけど写真はよりリアルで、同じ被写体でも撮る人の心がそのまま表れて“ごまかせない世界”ではと思ってきました。

写真は日没後の茜色の空のデンカ単身アパート工事現場です。7月最後の日に2階部分のコンクリート打ちを終えて、今は3階の型枠工事が急ピッチです。そして6月最後の日曜日に、孫たちの家の玄関横の三角スペースに張った高麗芝はわずか一ヶ月あまりで青々としてきました。

“ごまかせない世界”といえば国内の原発で、先の母親大会分科会「原発ゼロの日本を目指して」に参加し、停止中の原発再稼動の動きに改めて危機感を抱きました。九州電力川内原発がこの10日に起動し、13日に発電開始と伝えられています。川内原発を囲む火山の問題、地震の想定が甘すぎという批判、実効性のない避難計画、すべておきざりのままの見切り発車です。“ごまかされたまま”これを許しては停止中の国内の原発が福島を忘れて次々と再稼動に進むことでしょう。

東京電力柏崎刈羽原発についても原子力規制委員会は昨日、6、7号機を優先的に審査すると決めました。川内原発と同じく柏崎刈羽原発もコアキャッチャーが無く、メルトダウンした溶融燃料を受け止める装置が整備されていません。何よりも集団的自衛権の行使により、その“抑止力”なるものがより危険となり原発はテロに狙われる恐れも生じて、「原発ホワイトアウト」は小説の世界ではなく現実のものとなるかもしれません。

福島第一原発事故後、日本で稼働している原発はゼロです。この約2年もの間、原発なしで真夏の電力ピーク時も停電せずに乗り切ることができています。次の世代のためにも原子炉に再び火をつけることなく、原発ゼロを目指して日本の隅々から声を上げてゆかねばなりません。


戦後70年のヒロシマと核兵器廃絶

2015年08月06日 | 日々思うこと

あれから70年、広島平和式典で松井市長は、いまだに遠い核兵器廃絶に対し「そのための行動を始めるのは今だ」と呼びかけましたが、安倍首相は「核兵器のない世界を実現する重要な使命がある」と述べたものの、歴代首相が触れてきた「非核三原則」の言葉はなく空々しさを感じる暑い朝です。

その後、被爆者7団体との「要望を聞く会」で、被爆者らから審議中の安全保障関連法案について「長年の被爆者の願いに反する最たるもの」と、法案の撤回要求がありました。しかし、安倍首相は「平和国家の歩みはこれからも変わらず、不戦の誓いを守り抜く」と述べた上で、安保関連法案について「戦争を未然に防ぐために必要不可欠だ」と理解を求めていましたが、何だか言葉遊びのように感じてしまいました。

写真は広島市HPからお借りした平和式典です。

4日付け朝日新聞オピニオン「戦後70年 日本の誇るべき力」で、戦後日本を研究する米国の歴史家ジョン・ダワーさんが「世界中が知っている日本の本当のソフトパワーは、現憲法下で反軍事的な政策を守り続けてきたことです」と・・・。「1946年に日本国憲法の草案を作ったのは米国です。しかし、現在まで憲法が変えられなかったのは、日本人が反軍事の理念を尊重してきたからであり、決して米国の意向ではなかった。これは称賛に値するソフトパワーです。変えたいというのなら変えられたのだから、米国に押しつけられたと考えるのは間違っている。憲法は、日本をどんな国とも違う国にしました」と述べていました。

そして今夜のNHKスペシャル「きのこ雲の下で何が起きていたのか」を視聴しました。70年前の広島を壊滅させた人類史上初めて使用された核兵器、原爆投下の巨大なきのこ雲の下の惨状を記録した写真が世界でたった2枚だけ残って、その古い写真をNHKは最新の映像技術と最新の科学的知見で、きのこ雲の下の“地獄”に迫る映像記録番組です。残された2枚の写真が70年の時を経て語りはじめる真実に、世界で唯一の被爆国であることを風化させてはならず、核兵器廃絶をより強く願うあれから70年目の8月6日です。 


愚かなる法案と“負の遺産”の原発推進政策

2015年08月05日 | 日々思うこと

神戸での延べ11000人の日本母親大会、その分科会のことも忘れないうちに書き込んでおかねばと思いながら時間がどんどん過ぎていきます。その前に先月27日からの参議院での安保関連法案の審議のことを書き留めておかねばなりません。

先ず衆議院での安倍首相は、中東・ホルムズ海峡での戦時についてイランによる海上封鎖と機雷敷設の想定を主張してきたはずですが、参議院ではこの答弁を今度は「特定の国を想定しているわけではない」と大きく軌道修正です。これは今までこだわってきた集団的自衛権行使の事例の根拠が大きく揺らいだことに他ならず、まるで“猫の目”の如しです。

昨4日の「武器と弾薬」についても中谷防衛大臣は、自衛隊が他国軍を後方支援する際に新たに可能となる弾薬の提供に関し、「ミサイルも、あえて当てはめれば弾薬だ」と説明し、想定はしていないがミサイルも提供の対象となりうると驚くべき答弁でした。これに対して福島みずほさんは、ミサイルは「弾薬」ではなく、法改正後も提供が認められない「武器」に分類されるとし「ミサイルも弾薬だなどと言ってはいけない」と批判していました。

そして5日の一般質疑では、安全保障関連法案に盛り込まれた他国軍への後方支援では、自衛隊による核ミサイルの輸送を「法文上は可能だ」と明言し、毒ガス兵器の輸送もできるとの驚くべき見解です。中谷防衛大臣は「持たず、つくらず、持ち込ませず」という非核三原則を踏まえ、「核兵器を輸送することは想定していない」と述べながら、仮に米国から輸送要請があっても「断固拒否する」と答弁で、ますますよく理解できない法案です。

核ミサイルや毒ガス兵器の輸送が法文上禁じられていなければ、時の政権判断で可能になる余地があり、何が起こるか分からない「想定外」は自然災害だけではないはずですが、参院の審議入りでいかに愚かな法案であるかが伝わってきます。

ご近所のザクロの花も受粉後に少しづつ実が大きくなって色づいてきました。お店に果実として並ぶザクロはイラン産がほとんどのようで、果汁にエストロゲンが含まれるとして15年前頃にブームになりました。しかし国民生活センターの分析ではエストロゲンは検出されなかったそうで、花言葉が「優美」「愚かしさ」です。

ところで先の平山知子弁護士の講演では、戦争と原発とを重ねてお話しされましたが、母親大会分科会での助言者伊東達也氏も、原発の使用済み核燃料がプルトニュウムとして核兵器になることを強調していました。原発事故が起きたときの放射能汚染は無限に続き、こんな愚かな政策は“負の遺産”となってゆき、太陽や風力の自然エネルギーの力は無限であることを再認識する暑い一日です。


極右自民党議員の主張と中学生の主張と・・・

2015年08月04日 | 日々思うこと

暑中お見舞い申し上げます。

毎日厳しい暑さが続きますが、一番元気なのは夏休みの子どもたちでしょうか、今日は2人の孫を連れて上越市へ・・・。2才になったばかりの孫と下の娘と5人でランチをし、その後は高田公園の蓮の花をと思っていましたがあまりの暑さで取りやめです。早めに帰途に着き孫たちは車の中でスヤスヤ・・・、3時前に家に到着してからエアコンの冷風で私もウトウト・・・、目が覚めたら参院特別委員会は、福嶋みずほさんの質疑に入っていました。

福嶋みずほさんは武器と弾薬の法的扱いのあいまいさについて「私は法律家です。安倍総理はウソをついています」と、安保法案の盲点を追求しても笑みを浮かべて答えようとしない安倍首相、国民に丁寧に説明すると言っていたはずがこのとおり・・・。

礒崎補佐官の「法的安定性はない」発言といい、今度は自民党若手の武藤貴也議員(滋賀4区)の発言がネット炎上です。そのきっかけは7月30日に投稿した「SEALDsという学生集団は自分中心、極端な利己的」という内容のツイートで、その後も武藤議員は反発した安保法制反対派に噛み続けていました。驚くことに武藤議員は自身の公式ブログにも「基本的人権こそが日本精神を破壊した主犯」などと書き込み、基本的人権を制限するべきだと主張です。さらに他にも日本国憲法や国民主権などを否定する書き込みをしているのが発覚し、自民党の本音みえたりの思いです。

それにしても立憲主義も分からぬ自民党国会議員、撤回をすればよいということではありませんが、夕方のニュースで武藤議員は「若者は誤解をしている。発言の撤回はしない」と・・・。日本国憲法と民主主義を否定し、36才にして滅私奉公(めっしほうこう)を主張する自民党議員の極右化体質そのものが明瞭に伝わってきます。

そんな国会議員の中で29日に行われた「わたしの主張糸魚川地区大会」(県糸魚川地域振興局主催)で、市内東中3年生の根間るるさんが素晴らしい主張をし最優秀賞になりました。昨日の九条の会の世話人会で、当日の大会に出かけたという元教師のA先生が、圧巻の主張であったと熱く語ってくれました。「命(ぬち)どっ宝~命こそ宝~」と題した根間るるさんは、先ず最初にステージで“赤紙”に見立てたピンク色の紙をパッと掲げて、戦争と“赤紙”のことにふれ、TVでの集団的自衛権の討論をきっかけに、沖縄戦を体験した祖父母から当時の惨状や平和への思いを聞きまとめたそうです。

「今なら戦争を体験した人から直接話を聞くことができる。思いを語り継いでいくことが重要・・・」と、「日本の未来を担う一人として、平和について考えてみませんか」と呼びかけ、最後にその“赤紙”をビリッと破ったというから圧巻です。県大会は9月12日に三条市で開催されるそうで、きっと大人たちを感動させることでしょう。

ところで先日の「九条の会糸魚川」結成10周年記念講演で、平山知子弁護士は最初に憲法9条ではなく13条のいのちの大切さや幸福追求権を話されましたが、日本母親大会での弁護士の金杉美和さんも冒頭で「すべての国民は、個人として尊重される」と憲法13条にふれました。自民党憲法草案は滅私奉公の精神を国民に強要していますが、安保関連法案が違憲ということも理解できず合憲と主張し、戦争法案ではないとする安倍政権、若者を含めた国民に理解を求めるのは数の力の“力ずく”でしかないのかもしれません。今回の「SEALDs」といい、根間るるさんのような若者に明るさを感じる暑い一日の終わりです。


暑く熱い2015日本母親大会

2015年08月02日 | 日々思うこと

8月1日朝一番に北陸新幹線で金沢まで行き、特急サンダーバードに乗り換えて大阪へ・・・、神戸市での第61回日本母親大会へ行って来ました。昨年の横浜市での第60回大会の熱気もすごかったけど、今年は安保関連法案への危機感もあり全国から戦争法案反対運動に思いをこめて大勢の人たちが参加です。

日本母親大会は「生命(いのち)を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」を掲げ、母親・女性の願いを総結集する集会で、今年は神戸国際展示場に6300人の人たちが集まりました。オープニングの兵庫のうたごえは女性だけでなく、男性もそして子どもたちも加わっての力強い大合唱団です。

一日目の全体会では二会場に分かれて、弁護士の金杉美和さんの「戦後・女性参政権獲得70年ー憲法・平和、ジェンダー平等の実現を!」と、神戸女学院大学教授の石川康宏さんの「戦後・被爆70年 日本国憲法とともにあゆみつづけるー子どもの未来・くらし・平和」の記念講演で、私は金杉美和さんの講演を視聴することにしました。

コンベンションホールのロビーには、兵庫県保育所連絡会の“ひろげよう平和へのねがい・つなげよう保育子育ての輪”など、色鮮やかなそれぞれの熱い思いが垂れ下げられており目を惹きました。 

8月2目の分科会は、神戸国際展示場・神戸国際会議場・神戸外国語大学に分かれて、私は「「原発ゼロの日本を目指してー放射能汚染と健康問題、エネルギー基本計画。再稼動反対の運動交流」に参加しました。助言者は福島県いわき市の「原発問題住民運動全国連絡センター」代表の伊東達也さんで、「原発事故の完全補償をさせよう」と、いわき訴訟原告団団長も務められています。伊東達也さんと初めてお会いしたのは福島第一原発事故直後の2011年7月、広島市での日本母親大会の分科会でした。事故から4年以上が経過した今、被災者や現地では驚くほど多くの問題が生じていることが伝わってきました。

また1日目の全体会の広い大会場で、お隣りの席の方が新潟市で20数年以上も前のフッ素集会でお会いしたことのある立石由美さんで、声をかけられ驚きました。立石さんご夫婦は放射能汚染や原発問題に専門的に取り組まれ、亡き川上圭子さんの友人でもあり偶然の出会いをとても嬉しく思いました。2日目の分科会でもご一緒になり、フロアーから新潟での取り組みなどを発言され、川上圭子さんが引き合わせたような“見えない糸”のようなものを感じる、暑い熱い2015年の日本母親大会でした。