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須田悦弘 ミテクレマチス

2018-09-22 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
ヴァンジ彫刻庭園美術館へ、「須田悦弘 ミテクレマチス」を見に行ってきました。

近所のギャラリーのチラシ置き場で見かけて、即決。
原美術館のトイレの花のあのセンスも好きだし、絶対行こう!と思って有休使って行ってきました。

この企画展では、建物の至る所に作品が配置されているというしかけ。
あらこんなところに!って所に草花が出現して、不思議な体験・不思議な感覚を味わいました。



入口から入るとすぐ、天井近くから白い花がこんにちは
「テッセン」須田悦弘 2012年

紫の色が落ち着いててきれい。
パンフレットによれば、作品は全10点。
美術館で宝探しゲームをするみたいです。

階段を降りながら、吹き抜けになってる所の壁に発見。難易度高いなー
「白万重」須田悦弘 2018年


振り返ると、いました。
無機質なコンクリートの壁から、花。不思議。
「ミケリテ」須田悦弘 2018年


同じ空間にはあと2つ…
ミケリテと色が似てるけど、スズランっぽい形で可愛い。
「ソフィー」須田悦弘 2018年


反対側にもう一つ。実は見落としていて、係員の人が教えてくれました。
「モンタナ」須田悦弘 2018年


地下に作品が続きます。
葉っぱの虫食い具合が妙にリアル。
「カザグルマ」須田悦弘 2018年


近くのエレベーターにもありました。
花びらがキュッと反ってるのが華やかだなぁ
「踊場」須田悦弘 2018年


美術館の過去資料や、須田氏のインタビュー動画がある部屋にも作品があるらしい。
あれ?無くない?

たまたま居合わせたおじさんが、そこの隙間にあったよ!と教えてくれました。
この隙間かー!
「雑草」須田悦弘 2018年

ほんと、このセンス大好き。

残すはあと2つ。難易度は低め。
先ほどのエレベーターの裏側にありました。
「カリシナ」須田悦弘 2018年

花びらの内側の色がきれい。なんか、甘い香りがしそう。

最後に、こちら。
「睡蓮」須田悦弘 2018年

この花びらの色、すごく好き。


これら全て、木彫なのです。本物の草花にしか見えない。
近づいて、よーくよーくみると木でできているということがわかる。繊細な作品でした。

木でできているからでしょうか、どの草花からも、あたたかみや、やわらかさを感じました。
あと、枯れないという安定感。
花びらや葉の色が、ほんわかしていてすごく好みなんですが、インタビュー映像で「日本画の画材を使っている」と話していて、納得。

派手さはなく、むしろ植物園に行った方がよほど華やかでたくさん草花を見られるのだけど、美術館で宝さがしをワクワクは初めての体験でとても楽しかったです。

須田悦弘 ミテクレマチス
@ヴァンジ彫刻庭園美術館 〜2018/10/30

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