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日本の新進作家vol.6 スティル | アライブ

2008-01-12 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
東京都写真美術館にて、いま私と同じ時代を生きる4人の作品展です。

屋代氏の回転回 newバージョンに遭遇!
横浜トリエンナーレで見て、まずは驚かされ(=これホントに人間!?)、笑わせられ(=クルクルかぁ)、最後にはなんだか居心地の悪い気持ちになったシリーズ。

今回展示されていたのは学校プロジェクト。
高校の教室で、体育館で、小学校の中庭で大学で、屋代氏廻っております!
鮮やかに廻っております!!

球体や円柱状になることで、ひとりの人間がそこに存在していたということが揺らいでいるように見える。

前に私が感じた居心地の悪さはたぶんこのせいで、あまりに自然に風景に溶け込んでいるから不安になったんだ、たぶん。

でも、こんなものなのかもしれない。

私は、たとえば学生時代のことを覚えてる。人の記憶は加工・編集されるから、私は自分が覚えてる内容に自信はない。
いま思い出すのは風景の断片。そしてそれは、自分目線で見ている景色だけではなく。
小さな頃の自分・中学生(高校生)の自分が何かをしている風景もある。
周りの景色に溶け込んで、一つの風景になっている。

これがなつかしいってことなのかな。

回転体は景色に溶け込んで、でも強烈にその存在を主張する。
屋代氏が、様々な場所に自分の存在をマーキングをしている。。今後も気になるなぁ(笑)


他に、伊瀬聖子さんの作品も個人的に印象に残りました。

走る線路、風に揺れる緑、横切る人に、水の波紋。
形の残らない儚いものばかり。独特の世界でした。


☆☆☆   日本の新進作家 vol.6 スティル | アライブ @東京都写真美術館 ~2/20まで


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