Happy go Lucky

美術館・ギャラリー・撮った写真や好きな絵、そしてひとりごと

蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭展

2017-04-03 | 【アート】美術館・ギャラリー・レビュー
京橋にある加島美術へ、「蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭」展を見に行きました。

去年、山種美術館でみてイイ!と思ってから月日は流れ〜
そのとき初めて認識したのですが、時間ができたら調べようと思いながら、そのままになってしまっていました。
こういう機会があってよかった。



ギャラリーの中に入ってびっくり
絵がむき出しにかかってますよ!
だって私この人の作品、去年お金払って、ガラスケース越しに見たのに。
すごい体験。

そしてそして、やはり私好みの静かな絵ばかり。

渡辺省亭 雨中桜花つばめ図 個人蔵

個人的に、最近人気の日本画って若冲とか暁斎の華やかで色彩豊かで、パッと見て眼から脳までガツンとくるような傾向がある気がするけれど
省亭の世界の、この、しっぽりしみじみ
じーんと心に沁みる印象がとっても素敵。


なんだか、長谷川等伯の松林図屏風を思い出すような…

長谷川等伯 松林図 東京国立博物館蔵

どの絵も、余白がかっこいいのです。
派手な色使いもしないし、輪郭もあまりはっきりかかない繊細な感じが、絵の中に空気感も載せているよう。


渡辺省亭、ファンになってしまうなぁ


展示替えかあったとのことで、4/3に再訪。
一番気に入った牡丹が、窓際からひとつ隣に移動していた。

渡辺省亭 牡丹に蝶図 個人蔵

右側の窓から差し込む光で、右側から微妙にずらしながら配置されたピンク→白→散った花びらが浮かび上がってとてもきれいでした。

福田平八郎の牡丹を見たときにも「おぉっ」と思ったけど

福田平八郎 牡丹 山種美術館蔵

花は絵でも写真でもそのままで十分きれいだけど、アートとして出会ったときはやっぱりみたことないものをみせて欲しい。

近い将来のいつか、ガラスケースも無しに直に、無料で、こんなにたくさんの省亭の絵をゆっくりじっくり見られたことが良い思い出になる気がしました。
会期が終わる前に3回目も行きたいなー


蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭@加島美術
〜4/9まで

最新の画像もっと見る

コメントを投稿