拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  Where is 『Her』?・・・グランドクロス?

2014年05月08日 | ヨーロッパの風
  そうか・・・アレはそのグランドクロスだったのか・・・と、日本からの友人のメールで説明されていた
  『グランドクロス~占星術語。まれに起こる星座の配置は不吉な兆候』によると思われる彼女自身の不幸な出来事の数々を読みながら
  先月4月に起きた僕らの『悲劇』に思い至った。

  それは土曜の午後、久々に二人で映画に出かけた時の話。
  ネットで予告編を見たボクは、気乗りしていない相方を 鑑賞後うならせる自信を持って この映画を誘った。
  黙って俺についてこい・・・状態で映画館に着き、いつもの様に5回割引付きカードで切符をマシーンで買うが、残券が一枚しかなく
  もう一枚は人のいる切符売場で買うことにした。が、ボクが『ハアー』と英語で発音した時に切符売場のこの男はちゃんと理解して
  くれるのだろうか・・・と、一瞬危ぶんだのであるが・・・。
  切符2枚を手にし、相方を見ると水を買う為に売店の前で並んでいるので 一枚渡してボクは先にNo.8の映写室に行った。

  席を2っ取って相方を待てどもなかなか来ない・・・、ついに予告編が終わっても来ないので ボクはロビーに探しに行ったが
  相方がいない?電話連絡も出来ない。(出かける時相方は携帯を家に置いてきていた。)ありゃー、入場する前に『節約問題』で軽い言い争いをした事が原因で
  帰ってしまったのか??
  『あ~ああ、切符も買ったのに、もったいないことをするナ~』と頭に来たボクは悲しい気持ちで席に戻って一人で『Her』を見た。

  人工知能とのラブストーリーは 素晴らしかった。久々の名作!!!・・・なのに、、、とポケットのアイホンを見ると
  相方からの着歴が7回もあるので 彼女のアイホンに電話をして 成り行きの一部始終を聞いた。

  『グランドクロス』の始まりは やはり悪い予感を発していた切符売り場の男が原因であった。
   映画の題名を聞かれたので はっきりと『Her』!と 言ったのに 彼がくれた切符は なんと『HOTEL、ブダペスト』・・・であったのだ。
  ボクが相方に渡した切符は 運悪くNo、3の映写室の『ホテル・ブダペスト』だったなんて!・・・切符を受け取った時確認しなかったボクが
  悪かった・・・のだけれど、、、。 相方はボクがどの映画を選んでいたか知らなかったから、彼女の方も途方にくれたらしい。
  No,4,5と映写室を探したがボクの姿が見当たらず 喧嘩のせいで、置いてきぼりしてどこかへ行ってしまった・・・と、思ったというのだ。
  なんという誤解!!   あ~ああ。カードが不足していなかったら・・・。あの男が間違えていなかったら・・・。
  相方が水を買いにいかなかったら・・・。 携帯をもっていたら・・・。  そうこれが 『グランド』クロスなのだ!・・・と納得?いった出来事であった。が・・・・
  『グランドクロス』またの名を『塞翁が馬』だろう。

           
                       写真は40年前に撮った神戸の海星女子学園?のマリア像シリーズより

  

  


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