新国立「ヴォツェック」楽日。タイトルロール・二グルの狂気に駆られていく演技は出色。細川「班女」の吉雄役をビエイト演出で歌ったとは然もありなん。クリーゲンブルク演出は示唆に富み、ラストのナイフを持つ息子の姿に更なる貧困の連鎖を感じた。ノイホルト/東フィルに一層の烈しさが欲しかった。
『ヴォツェック』@新国立劇場
水の音と音楽がシンクロ。楽譜に長靴マークが書かれているのでは?と。奇妙なヘアメイクの人々、不格好な医者や大尉。不気味過ぎてリアリティ無く漫画のよう。ウィーン繋がりでクリムトの絵を思い浮かべるとしっくりくる。作曲家ベルクの活躍した時代と重なることも。
『ヴォツェック』@新国立劇場
悲惨で救いのない物話。不安、貧困、狂気などを視覚化する演出が効果的。暗い舞台に浮かぶ巨大な箱は小刻みに揺れ場面毎に上下に移動。水を張った浅いプールの上を黒い影のような人物が歩いたり倒れたり。不協和音の演奏にさらに重ならない音で歌を被せてくる。常に緊張
当たり前ですが、オペラは演劇なのですね。今日は演出の面白さをじっくり見せていただきました。ヴォツェックの酒場のシーンで、水の上、板に乗ったピアノと演奏者を数人で引きずり回し、その上でピアノを演奏する。そのまわりで人々が歌や踊りに興じる。狂っているのに美しい。美の裏側を垣間見る。
ヴォツェックは あのプロダクションだと 何回観ても…歌手より 話より オケよりも。子供の演技ばかりに目が行き、あの子うまかったなぁ~としか 最後 感想が残らない
本日は新国立劇場でオペラ『ヴォツェック』を鑑賞してまいりました!! ヴォツェックは溺れ死ぬものの、負の連鎖がクリスティアン坊やに受け継がれていくことがビシビシ伝わって来、感動しました。主人公へ捧げられた葬送曲は、オペラ史上最高の音楽の一つだと勝手に思っています。
ヴォツェック@新国立劇場行ってきた。演出は凝ってるし歌手の演技もいい。でも音楽ってあんな感じなんだろうか…ヴォツェック生で聴くの初めてなんだけど、何かもうちょっとガツンと来るものだと思ってた
ヴォツェック終演。死の都からぶっ通しでドイツ系にまみれ、特に両主役ともタイプは違うものの、饒舌で僕のドイツ語力には挑戦でした。がっつり飲む日々だったので、またジムに通ってダイエットに戻らないと。スタッフ、キャストのみなさんありがとうございました。
ヴォツェックに感銘を受けて、ベルクの代表作と言われているけど昔聴いて好きになれなかったバイオリン協奏曲とか叙情組曲とか改めて聴いてみたけど、やっぱりダメでした。声が入るとなんでもドラマチックに聞こえて無調でも耐えられるのかなあ
今更ヴォツェックの音を思い出した。ああゆう発声をシュプレヒシュティンメと言うのか…。音楽史でやったなぁ。
新国立でのクリーゲンブルク演出の《ヴォツェック》5年前にも見たのだが、やはりこの《ヴォツェック》は最高だ。舞台一面に張られた水、そしてその上を浮遊する巨大な室内のセット。視覚面の独創的なアイディアの数々、スケールがもたらすインパクトに圧倒される。